- ベストアンサー
「雅子には…」は日本語として正しい?
- 昨日の皇太子の会見で話題となった「雅子には…です。」という表現について、日本語の文法に疑問を持っている。
- 特に気になるのは、「には」の部分であり、主語が雅子様の場合でも使用されていることが明らかである。
- 皇室関連の表現や用語に詳しい人の意見を求め、この表現が日本語として正しいのかどうかを知りたい。
- みんなの回答 (5)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
『丸谷才一の日本語相談』(朝日文芸文庫、朝日新聞社、1995)のなかに「小渕官房長官の敬語はなぜヘンか」という章があり、昭和天皇の危篤報道の際に政府関係者の使った「天皇陛下には」という言い方はいいけれど「竹下総理には」という言い方には違和感を感じるという質問者に丸谷才一さんが回答しています。 回答の内容は基本的に#1さんが回答されている通りで、本人そのものを呼ぶのには畏れ多いときに対象となる人のいる場所(あるいはその周辺)を指してその人物を間接的に呼ぶことで敬意をあらわす。こうして出来た尊称がたとえば「陛下」であって、「陛」は「宮殿に登る階段」のこと。陛下はその階段の下。陛下が「天皇のいる宮殿の階段の下」という場所を表す言葉だから、「には」という場所にかかる言葉が続くわけです。 「竹下総理には」という言い方に違和感を感じるのは「総理」という言葉が場所を表す言葉ではないし、そのような言い方をするほど尊貴な存在ではないから、ということでした。 #1さんの回答にもあるとおり、現在は必ずしも場所に関連する言葉と共に使われるわけではないようですが、かなり強い尊敬を表すものですから、普通は(我々一般庶民が)自分の配偶者や家族に使うのは明らかに誤用でしょう。皇族のインタビューなどでは天皇や皇太子などを陛下とか殿下とか呼んでいますが、天皇や皇太子が特別な存在であるからであって、天皇・皇太子が他の人を呼ぶ際に「には」を使うのはやはり誤用であり、ヘンだと思います。 それよりも皇太子がよくあそこまで踏み込んだ発言をしたな、とそれにびっくりしました。蛇足失礼。
その他の回答 (4)
「○○には」の「には」とつかうのは「場所」に対してと理解しています。 そうならば「○子には」という言い方は、明らかな誤用ですね。 でもいいのです。通じるから。 誤用ではないのは、下々の者が、皇室の誰かについて、話す場合に、たとえば「皇太子妃には」といういいかたをする場合ですが、この場合ですら「皇太子妃におかれましては」というように「には」ではなく「おかれましては」という言い方をするのが普通です。 尊敬度の高い存在に対しては、本人を直接呼ぶのではなくその方の存在する「場所」をさす、というのが日本語のこれまでの特性です。 多分、皇太子は、「におかれましては」または「においては」という言葉を「身内」に使うのは好ましくないと考えられ、それで「には」とお使いになったのではないかと、そのように推察できます。 結局、通じるからいい、ということになるのではありませんか?
お礼
ご回答ありがとうございます。先日もお教えいただいてありがとうございました。 うーん、通じるからいいとは私は思いません。だとしたら、学校で国語で文法など習わなくても通じるからいいじゃないかとなってしまいます。敬語も間違えると相手が不快になります。特にお立場が立場だけに公式会見となるとなおさらです。万が一間違いだとしても、中には皇太子様なのだから間違うはずがない(たとえ間違えていても)と思う人がでてきます。 フランス語ほど明確に各言葉の定義がある言語ではありませんし、言葉は生きているので長期的に変化するのは間違いないでしょう。でも今回の質問については答えがあると思いますし、現時点での日本語について質問しました。
- kyan73
- ベストアンサー率26% (12/46)
(´-`) ンー不自然にはみえないんですが。。。 「まだ、雅子には依然として体調に波がある状態です。」 「雅子様にはまだ体調の波がある」 「雅子にはこの10年、自分を一生懸命、皇室の環境に適応させようと思いつつ、努力して来ましたが、私が見るところ、そのことで疲れ切ってしまっているように見えます。それまでの雅子のキャリアや、そのことに基づいた雅子の人格を否定するような動きがあったことも事実です。」 「雅子様には皇室の環境に適用させようと思っていた」 「雅子には、外交官としての仕事を断念して皇室に入り、国際親善を皇族として大変な重要な役目と思いながらも、外国訪問をなかなか許されなかったことに大変苦悩しておりました。今回は体調が十分でなく、本人も大変残念がっております。」 「雅子様には国際親善を皇族として重要な役目を任せようと思っていた」 と言うふうに「には」にかかる部分があるので不自然にはみえないのですが違うのでしょうか?
お礼
ありがとうございます。 確かに、私の一例は読み返すとあまりおかしくありませんね。すみません。 しかし「雅子には…許されませんでした」なら解りますが、「雅子には…苦悩しておりました」おかしくないですか? う~ん、どうもまだ釈然としていません。
- mak0chan
- ベストアンサー率40% (1109/2754)
gooの辞書ですが、コピペは具合が悪いので、参考URLに入れておきます。 このうち、(5)「…にとっては」の用法ではないでしょうか。 一例「まだ、雅子には依然として体調に波がある状態です。」 ↓ 「まだ、雅子にとっては依然として体調に波がある状態です。」 そう頻繁に会見される皇太子様ではないので、言葉は十分吟味しておられると思います。皇室用語などではなく、正しい日本語であると考えたいですね。
お礼
ありがとうございます。「にとっては」かもしれませんね。参考になりました。
皇室用語ではないでしょう。 例えば、保険の外交員と或る会社の社長との会話とか、時代劇で悪代官と悪徳商人の会話で、「社長(お代官)様にはご機嫌よろしくて.....」等とは良く在ると思いますよ。
お礼
参考になりました。ありがとうございました。
お礼
詳しい例題をしてくださって説得力があります。 皇太子様だからまさか間違ってる訳がないという考えはちょっと疑問なので、どなたか専門家の方のスッキリ回答があるといいですね。 ご発言内容については、余程のことがあったんでしょう。周りの非難を抑制するための発言だとすれば、思いやりのある方ですね。御世継ぎに男子を求められるとか色々内部ではありそうですし…ほんとお気の毒です。 ありがとうございました。
補足
釈然としなかったので、国語の専門家はいないかとサイトを探したところ見つかったので、質問をしてみました。お返事には「たぶんお間違えになったのだと思います」とのことでした。詳しくは#5、macbainさんの見解と同じようです。 しかしながら、宮中は特別な規則があるのかもしれません。そこまではわかりませんでした。 皆さま、ご回答ありがとうございました。