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推薦(自己・AOなど)を狙っていくポイントは?
娘がこの春、高校生になりました。 いくつか高校受験した中で、第二志望の女子高になり、成績的には上位に入れそうなところですので、通知表を良くし、推薦で大学進学を考えるようになりました。 大学によって基準など様々だと思いますが、成績をキープする以外にどのようなことに意識的に取り組んでいくと良いでしょうか? 本人は弓道部の入部を考えていますが、やはりAOだと成績以外のことも大事かと思うので、色々打ち込ませてあげたいと思っています。 何かアドバイスがありましたら教えてください。 ちなみに法学部志望です。
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元塾講師です。 AO入試というのは大学によって選抜方法や採点基準が大きく違います。一般試験の偏差値を基準にして難関大・中堅大・その他大学に今回は分けて書きます。 難関大のAOは「受験生がどれだけ凄いやつか」を基準に取ります。一般入試で頭がいい人は取れるので、「頭以外ですごいところ」を求めます。一般試験では採点できないような「NGOの代表やっていました」等が該当します。 中堅大では「真面目・活発な学生か」になるでしょう。大学の授業というのは高校と違い、ほとんどの学生は覇気がないものです。そうすると先生は授業をしても返答がないために、やる気をなくしてしまいます。また学生に質問を投げかけても帰ってこない状況では授業がスムーズに進みません。そうした時に積極的に発言してくれる学生を求めており、一般試験ではその要素が見れないので推薦・AOでそうした人材を取っていきます。 その他の大学では「成績がそこそこであればいい・問題を起こさないか」です。中堅大と違い、その他の大学では一般試験で入学する人は「人気大学に不合格になった人材」であり、学力は期待できません。一方、AO・推薦試験は一般試験よりも早く決まり、受験の恐怖もあまり感じずに済むことから「一般試験をしていたらもっといい大学にいっていたかもしれない」という人材がAO・推薦の受験生に紛れ込んでいます。そうした人材を取っていくことを大学はしていきます。 実は上のような基準が違うために一概に「○○をした方がいい」と言えないのが実情です。例えば「簿記検定2級を持っている」という受験生でも難関大では「全く加点なし。一般突破組にやらせれば大抵取るだろう」、中堅大では「知識意欲があり授業で活躍しそう」であり、その他の大学では「かなり優秀」と加点対象になりえます。他にも英検2級も名門大学では「一般試験は2級より難しいよ。書かない方がバカがばれないよ」になってしまいます。 ただ、AOで難関大学に合格するような特記事項は入試突破のためにやり始めてほとんどの人は失敗します。オリンピックの金メダルも「金メダル取ってコーチになって稼ぐ」というビジネスの発想では途中で頓挫するのと同じで、入試突破のために課外活動した人は大抵失敗します。 現状の入試制度において、一番おいしいのは「指定校推薦」でしょう。理由は諸々ありますが、受験生としては「一般試験や学校の勉強を頑張って、上手くいくとノーリスクで名門大学にいける」からです。AOの特記事項では、普通の勉強を疎かになるリスクがあります。一方指定校推薦は学校の成績で決まるために、英語等一般試験・学校の成績で重複する部分も多く、また指定校はほとんどがAO・一般公募推薦より早く始まるので、失敗しても他の推薦も受験できます。最近は、名門大学でも(一般より早い推薦で取られるため)優秀な学生(受験生)を取られている状況から、一般公募より早く実施される指定校推薦で刈り取っている現状もあります。特に女子生徒(親御さんも含め)はリスクを取りたがらないので指定校に流れている状況です。 最初に書いたように大学によって大きく違うことが多いので、志望大学を親御さん・お子さん別に書かれて再度書かれることをお勧めします。 ご参考までに。
補足
詳しいご回答、本当にありがとうございます。 娘の通う高校の指定校は関西地方の大学が多いのですが、我が家の事情で東京の大学を希望しています。 それで指定校推薦ではなくほかの推薦を考えています。 法学部志望なので、最高峰で言えば慶応のFIT入試ですが、併願が可能な公募制で、上智、青山、立教などを志望しています。 「NGOの代表やっていました」という話は、今の娘にできるか見当もつきませんが、これらの大学の推薦を狙うには、具体的に勉強以外にどんなことをやると良いでしょうか? 本人は弓道部の入部を考えています。何度か全国大会にも出場したことのある高校で、顧問の先生が厳しい方のようです。