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そのへんの人は哲学・現代思想の体系をどのように血肉とするのか
おおげさなタイトルですみません。 たとえば、古いけどデリダっていう人がいますね。 デリダのいってることを、学者や学生や色んな人たちが、 ああでもないこうでもないと議論しています。 議論するからには、脱構築ってなんなの、とか、嘘でも 曲解でもいいから、ある程度把握してないといけません。 #私はぜんぜん知りません。 でもそのためには、たとえばフーコーの話題が出てくる から、フーコーについてもしらなきゃいけないし、 アリストテレスだって知らないと・・・ みたいに、間テクスト性(?)の罠にはまって、芋蔓式に えらいことになりそうな気がするのですが、 みんなどうやってそういう芋蔓体系をものにし、整理 しているのでしょうか?方法論が知りたいです。 そもそも、ものにしている人などいるのでしょうか。
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その辺だったら形而上学批判の流れを把握すればいいですね 一つ具体的なこと言うと小坂修平氏あたりの本読んでればついていけます。 ついていく、というより、"ノリ"ですね。 この人は、哲学のための変態的な論議じゃなくて、 私たちの問題として、というような方向で話を進めてくれるからわかりやすいです
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そのへんにいる素人で御座います。 そんな私にとって、デリダが何を言っているか?はよく分かりませんが デリダの言っていることや行ってきたことが 私達の考え方や行動規範にどのように関係するのか?なら 私なりに理解しているつもりです。 そんな私の意見でも参考にして頂けるなら、以下をお読み下さい。 私達、現代人のライフスタイルというのは 概ね、欧米をスタンダードとしていますね? その、欧米のスタンダードというのは16世紀から19世紀にかけて 西洋において形成されたものです。 これを「近代」などと呼ぶわけです。 ところで、我々日本人は近代を如何に受け入れ そして、如何にまだそこから抜け出せないでいるか?を学ぶには 橋本治・著「20世紀」なんかが面白いと思います。 さて、近代の形成ですが、哲学・思想に於いては 古代ギリシャに端を発し、デカルトによって一旦ゴールに至ったとされる 形而上学を把握すればイイと思います。 >アリストテレスだって知らないと・・・ アリストテレスに拘泥するよりも、流れを大雑把に掴むことから 始めるべきだと思います。 あんまり難しいところに突っ込まずに 平易な入門書-例えば西研・著「哲学のモノサシ」あたりで 当座は十分ではないでしょうか? むしろ、私なりのアドバイスとして ヨーロッパの倫理・思想体系を理解するなら 哲学を見ていくだけではなく、キリスト教にも目配りしておくことが その後の理解を深めるのに有効だと考えます。 キリスト教世界が何故、近代を基礎づくるか?は 小室直樹・著「数学嫌いな人のための数学」が意外と面白く読めます。 また、キリスト教世界を相対的に比較理解しようとするなら 河合隼雄・著「神話と日本人の心」なんてのを読むのも 決して遠回りではないと思います。 そして、#1の回答にあるように デリダやフーコーってのは形而上学批判の流れ、中でも 構造主義の流れを把握すればイイわけです。 私のお薦めは内田樹・著「寝ながら学べる構造主義」です。 この本はフーコーは扱っていますがデリダは扱ってません。 でも、デリダに関しては「差延」程度を理解しておけば当座は十分で むしろ科学哲学の入門書などを読んでおくべきかと考えます。 高橋昌一郎・著「科学哲学のすすめ」あたりがお薦め。 最後に、これらを学ぶことは ヨーロッパ人によるヨーロピアンスタンダード批判を学ぶことであり それは即ち「今の時代の常識は、ある時代の常識に過ぎない」という 一種の戒めを、確かな根拠に基づいて知っておくことであると思います。
お礼
>形而上学を把握すればイイと思います。 やっぱりそうなんでしょうね。 デリダ云々は名前が云いやすかったので出したまでですので、 特にこだわってはいません。 ご推薦戴きました本は参考にさせていただきます。 うーん、単に自分が正しく生きるよすがとして 思想を学ぼうとしても、深みにはまっていき、 学ぶことそのものが目的化しそうで怖いんですよね。 そのへんが質問の意図にありました。 お二人から貴重なご意見をいただきましたが、かんたんに 結論づけられる性質のものでないので、終了とさせて いただきます。 ありがとうございました。
お礼
氏の著作をamazonで見てみたら、私が積読している本 (宝島が出しているこっ恥ずかしいタイトルのやつ)がありました。 早速よんでみます。 変態的、なんとなくわかる気がします。 職業としての、とか、権力抗争の場としての、とかいう形容詞がつきそうですね。 ありがとうございました。