• 締切済み

短歌の倒置法について

以下のそれぞれの短歌で倒置法が使用されているかどうか教えてくださいm( 1、戦場の兄よりとどきし銭もちて泣き居たりけり涙おちつつ   斉藤茂吉 2、陽だまりに咲き残りゐる鳳仙花ひとりならねばみるに花やぐ 北見志保子 よろしくお願いします!

みんなの回答

  • OKAT
  • ベストアンサー率38% (247/639)
回答No.1

倒置法ではありません。 しかし、単純な形でもありません。      戦場の兄よりとどきし銭もちて……|                      |…… 泣き居たりけり      涙おちつつ………………………………|    のような関係です。(線が引きにくくて済みません) 「戦場の兄よりとどきし銭もちて泣き居たりけり」なら、普通の順序ですね。ところが、「涙おちつつ」という語が別にあって、その部分はどんな働きをしているかというと、「泣き居たりけり」を修飾する「連用修飾」の働きをしています。その関係を示したのが上の図です。こういう構成の短歌は、万葉集に多くあり、結果「四句切れ」という歌型できるのです。この形を無理に言えば、「部分倒置」と言えるかも知れません。  通常、倒置法は「いつまで続くというのだ、この不景気は。」のように、主部と述部が入れ替わるものです。      陽だまりに咲き残りゐる鳳仙花/ひとりならねばみるに花やぐ       この歌は/の部分で切れる「三句切れ」です。特に倒置法とは関係ありません。そこで思い出したのが、北見志保子の歌で、一部では非常に有名な次の歌があります。この歌の構成も考えてみてください。  人恋ふは悲しきものと平城山にもとほり来つつたえ難かりき

関連するQ&A