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日本の神話・伝説に登場する牛と卵についての話
- 日本の神話には、黄金牛と卵に関する話が存在します。世界が卵の中にあり、金の牛が角で卵の殻を割り、人類はその牛の鼻息によって生まれたという内容です。
- 英文の資料であるため、詳細は理解できていない部分もありますが、牛と卵に関する話は他の国や文化にも存在する可能性があります。例えば、インドには黄金牛の話があり、孫悟空もひょうたんから生まれたという伝説も存在します。
- 具体的な日本の伝説や説話については詳しくはわかりませんが、牛と卵にまつわる話が存在した可能性はあります。研究や探求を通じて、より詳しい情報を得ることができるかもしれません。
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まず、宇宙は卵のような形でそこから世界が生まれた、という型の神話は、インド、中国の他、世界各地に見られます。 中国の場合は、世界創世の神とされる「盤古」の神話がそれに相当します。盤古神話は『三五歴紀』などに記述があり、宇宙ははじめ混沌とした鶏卵のようであり、その中から盤古が生まれたとされています。 この盤古神話は、古代の日本にも伝わっていたようで、『日本書紀』にその影響が指摘されています。 『日本書紀』の冒頭には「古天地未剖、陰陽不分、渾沌如鶏子、溟涬而含牙」とあり(「鶏子」=鶏卵)、「宇宙=卵」型神話のひとつと言えます。 ただ、『日本書紀』は8世紀の書物であり、冒頭の本文には『淮南子』や『三五歴紀』の影響があると指摘されていますので、宇宙=卵という話も、中国神話の影響を受けたものかもしれません。 (ちなみに『古事記』には宇宙=卵の記述はありません) 「宇宙が真鍮製の卵のような状態で、それを牛が割って天地が分かれた」「瓢箪(pou)から人間(pourang)が生まれた」云々の話は、オランダ人宣教師モンタヌスの『日本誌』(1669)に記されています。ご質問の文章は、このモンタヌスの記述を基にしていると考えられます。 http://books.google.co.jp/books?id=3FHdI8cJzOIC&pg=PA388 ただし、モンタヌスは一度も日本に行ったことが無く、イエズス会士の報告書や江戸参府紀行などを基にしたとされています。 また、モンタヌスが紹介するこの話は、寺院にある「雄牛の殿堂」に祭られている牛に関する説話として、仏僧が語ったものとされています。 当時の日本のある地域や宗派においては、そのような創世神話が存在していたのかもしれませんし、あるいは不正確な伝聞による記述の可能性もあります。 日本の寺院で牛関係の信仰と言えば「牛頭天王」かなとも思いますが、どの寺院での話かもはっきりしませんし、他の箇所でもいろいろと「?」と思うような記述も見られるので、いろんな可能性が考えられると思います。
お礼
大変的確かつわかりやすいご解説をありがとうございます! リンクもありがとうございます! モンタヌス、初めて知りました。 いただいたいくつかのキーワードをもとに、自分でも調べてみたいと思います。