安全と安心は違うんですよね。
安全・危険は科学的に裏付けられ、量という概念で示される、非常に客観的なものです。
安心・恐怖は非科学的であり、しばしば「ある・ない」の二択でしか示されない主観的なものです。
さて、果糖ブドウ糖液糖に関しては避ける理由が全くありません。
それがだめなら絞ったばかりの果汁は全てだめです。
果物には甘味を示す成分の「果糖やブドウ糖(やショ糖)」を多く含みます。
果糖ブドウ糖液糖というのは、この果糖とブドウ糖が混じった液糖=シロップということですから、
果糖ブドウ糖液糖が危険ならば全ての果汁が危険だということになります。
もちろん、糖分のとりすぎは肥満や糖尿病などのもとですが。
甘味料と言いますのは、甘味を示す成分のうち食品に使って良い物質をいいます。
砂糖や水飴、スクラロースなど多種多様であり、その使用基準も物質ごとに決まっています。
もちろん果糖ブドウ糖液糖も甘味料の一種です。
そもそも、果糖ブドウ糖液糖と甘味料を別枠にしている時点で、
お母様を騙した「変な本」は信憑性がないとしか言わざるを得ません。
保存料に関しても同様で複数の物質があり、その物質ごとに性質は異なるので全く同一に扱うことなどできません。
お母様の陥っている状況を「フードファディズム」と言いまして、
証明されたことよりも、証明されていないこと(とくにニセ科学)を信じるという状況です。
ご家族の質問者さんが最も気をつけなければならないのは次のような詐欺に巻き込まれないようにすることです。
ありもしない危険性を吹聴して不安を煽り、「この"健康食品"なら安心だ」と
無益無害なもの(場合によってはかえって害があるもの)を高い値段で売りつける業者がはびこっています。
というか健康食品の業界ってほぼ全てと言って良いくらいです。
お礼
ありがとうございます。公平に一言お礼で失礼させていただきますことお許し下さい。m(__)m