線路に入りはねられた事故で遺族賠償命令

質問

下のニュースをごらんください。

認知症男性、線路に入り死亡　電車遅れで遺族に損賠命令　　：日本経済新聞
www.nikkei.com
認知症の男性（当時91）が線路内に立ち入り電車と接触した死亡事故で、家族らの安全対策が不十分だったとして、ＪＲ東海が遺族らに列車が遅れたことに関する損害賠償を求めた訴訟の判決で、名古屋地裁（上田哲裁判長）は９日、男性の妻と長男に請求全額にあたる約720万円を支払うよう命じた。 　判決によると、男性は2007年12月、愛知県大府市のＪＲ共和駅の線路に入り、東海道本線の列車と衝突して死亡。男性は同年の２月に「常に介護が必要」とされる「認知症高齢者自立度４」と診断されていた。 　上田裁判長は、同居していた妻が目を離した隙に男性が外出し、事故が発生したとして「妻には見守りを怠った過失がある

お爺ちゃんのことを気の毒に思っていますが、損害賠償の法律根拠を詳しくご説明くださいませんか。

回答No.3

go3776 · ベストアンサー

亡くなった方には気の毒ですし、残された遺族にも追い打ちをかけるようで同情しますが、会社側も会社というからには利益追求が会社の至上命令です。こうむった被害に関しては損害賠償をして貰うという点で、何ら異論はありません。

ちなみに秒刻みで動く東京山手線を停めるような事態になると、分単位で賠償請求されると聞いたことがあります。万単位の人に迷惑をかけますし、電車会社ならどこでも同じように考えると思います。

一方、不謹慎かもしれませんが、同じ死ぬなら、遺族にも周りにも迷惑の掛からない方法で死んでくれ、なんて仲間内で話をしたことがあります。

今回の件はやはり復旧までの費用が掛かりますので、遺族には申し訳ないけれども、費用請求をせざるを得ない。司法が判断したことで、より一層明確に責任の所在を明らかにしたわけですね。

交通事故でも同様に最近は歩行者といえども、飛び出しなどは過失を取られます。この場合も亡くなった側が加害者で、その監督者が亡くなった方に代わり、賠償責任を負うべきです。

お礼

ご熱心なご説明ありがとうございました。

回答No.2

chie65536（@chie65535）

民法により損害を賠償する責任がある、と言うのはANo.1の通りです。

で、列車が遅れて、どんな損害があるかと言うと…。

・振り替え輸送の費用

・車両の点検整備費用

・特急が２時間以上遅延した場合の払い戻し費用

・遅延に関わる電気料金

・事故処理のための人件費

などが「損害」となります。

一番高いのは、車両の点検整備費用かな。事故の際に非常ブレーキを使用した筈で、非常ブレーキを使用すると列車の車輪の一部分だけが偏って磨耗して、車輪がオシャカになっちゃいます。

なので「人を轢いて、車両に大した被害が無いように見えた」としても、１編成分の車両の車輪を全部取り替えるので「７２０万」とかって被害額になってしまいます。

お礼

ご熱心なご説明ありがとうございました。

回答No.1

ok-kaneto

民事上の損害賠償だから民法709条。

>故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、
>これによって生じた損害を賠償する責任を負う。

お礼

迅速のご返事をいただきまして、感謝いたします。