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賀川豊彦とニッポン
なぜ,日本の歴史教育において,賀川豊彦氏があまり紹介されないのでしょうか? 日本人のアメリカへの移住の歴史をひもとくと,賀川豊彦氏をふくめて,大変興味深い人々がでてきますが,彼ら,彼女らの多くは,日本の歴史教育においては,触れられることが,ほとんどありません。 日本の歴史教育においては,日本人の歴史(日本列島にいる日本人)を重要視しているにもかかわらず,海外で活躍した日本人の歴史が教えられないことに,問題意識を感じている日本人が,多くいることでしょう。その背景には,日本を去った日本人を日本人(日本の国に所属する人々)として認識しないという,村社会的なものの見方があることが指摘されています。
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- blackhill
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かなり的外れな質問ではないでしょうか。 香川は国内より海外で有名なs社会運動家ですが、移住者ではありません。確かに20代後半、プリンストン神学校で学びましたが、これは留学が目的で、講演は別にしてその後も海外で活動したことはありません。 香川の活動はスラムでの人道的活動、日本最初の大規模労働争議の指導者、生活協同組合と農業協同組合の創設者として多彩でしたが一つ一つは教科書に名前が載るほどであったかどうか疑問です。 それはともかく賀川を海外で活躍した日本人というのは間違いです。野口あるいは新渡戸と混同したのかな。この2人はお札の肖像になりました。 なお、日本を去った日本人には野茂、イチロー、ゴジラ、ダルビッシュ、香川など少なくありませんが、村社会を感じることがありますか。あまりに紋切り型の見方に危惧を覚えます。
- chomicat
- ベストアンサー率55% (586/1047)
果たしてそうでしょうか? 賀川豊彦の名は一昔前の小学校や中学校の教科書に少し出ては来ますが、クリスチャンとしての顔の紹介のみでしょう。 戦後の世の中で中央政界、貴族院などにも関わった彼は、大正末期から昭和の初期は信奉するキリスト教と社会主義的な考えで、底辺層の人たちの人権等に関して、色々彼なりに関わったようですが、私自身から見ると、金持ちのぼんぼんが家が没落して色々経験し、理想に燃えて社会主義的な行動に身を入れただけのようにも思えます。 村社会と云う定義は日本だけのものではありません。 ヨーロッパでも、新興国でも、亜米利加南部ででも土地に暮らす人たちは意識的にも排他的で村社会を形成しています。 一概に日本人の意識が村社会であり、飛躍して賀川豊彦が云々は短絡的だと思いますが。 大昔から日本人は世界中へ出かけて行っていますし、其れは村社会云々とは何等関わりの無い事ですよね。 賀川豊彦だけを取り上げ日本人は村社会的云々と云うのは戴けませんね。 反面、ごく普通の、其れこそ当時底辺層にいた日本人や武士階級者の海外へ飛躍の姿を知りたければ賀川豊彦云々では無く、熊田忠雄氏の「そこに日本人がいた~海を渡ったご先祖様たち」と「続海を渡ったご先祖様たち」でもお読みいただければ少しは概念が変わるかもしれませんね。 失礼しました。
補足
「一昔前の教科書」にはあったとのことですが,では,なぜ,現在の教科書には,彼の名前がないのでしょうか? 「お上」の決める<レキシ>というものを,人々が学ばねばならないことに,問題意識はないのでしょうか? 歴史における「多面性」というものを学ぶのが,歴史教育ではないでしょうか? 都合の良いものは教え,都合の悪いものは伏せる。 こういった「メンタリティ」は,村社会的なメンタリティにも,つながるものだと思います。 ひとりの外国に「つながり」をもつ日本人として,このような「悪しきメンタリティ」から,日本人がなかなか抜け出せないことに,わたしはいらだちを感じるときがあります。 「日本擁護」に奔走する日本人は,最近は,とくに多いものです。「村社会」やら,「空気」やら,「差別」やら,「特権」やら,何かしらの,日本の社会事情にかんする言葉をきいた瞬間から,「反日的」であるというレッテルを貼り,まるで,甲高くほえている弱い犬のような姿勢をとっている人々がいますが,わたし自身は,単に,純粋な動機から,日本社会とは素晴らしい存在であるのだから,「恥」になるようなことはすべきではないという主張があるだけであり,あなたのように,「賀川豊彦だけを取り上げ日本人は村社会的云々と云うのは戴けませんね」という言葉を使い,「感情的な不満」を表明する程度のレスポンスがあることに,驚きと,極めて強い遺憾の意を表します。 日本が好きだから,日本にたいして厳しくあたる。 わたしなりの,日本社会への「愛のムチ」であり,安易な反日主義とは関係がありません。
- PENPENMAKKY
- ベストアンサー率17% (344/1984)
まずあなた日本人じゃないでしょ? 日系アメリカ人の方かな? 欧米の海外移住と日本の海外移住には大きい違いがあります。 欧米の場合、新天地を求めて移住した人が多いのですが、日系1世で米国に渡った方々の大半は出稼ぎないし口減らし目的です。 ヴァージニアやジョージア州を作った者たちは英国に忠誠を近い、英国を繁栄させるために移住しました。日系人の方の大半は棄民で、日本を繁栄させてはいません。 賀川豊彦が日本史又は世界史においてどれだけ重要な役割(日本の転換点になったか?)を果たしたのかです。現在の日本史に影響を与えてはおりませんが答えではありませんか? 日系人と日本人は違います。 日系人で日本に忠誠を近い、何時でも国籍を捨てて日本に属すると考えている人がどれだけいるんですか? そんな人はほとんどいないんじゃありませんか?
補足
賀川豊彦氏があまり日本で紹介されない理由には,いくつかの点が考えられると思います。 1.先の戦争への「協力」 これについては,「無理やり,協力をさせられた」といったほうが,適切な説明になるのかもしれません。 2.生協 生協の「土台」をつくったのは,賀川豊彦氏のはずですが,なぜそれが,日本では触れられないのでしょうか? いまだに日本人は,「生協=共産党」などということを考えているのでしょうか? 非常に安易な考えだと思いますよ。 3.キリスト教徒だから? 彼が著名なキリスト教徒であったことから,彼のことをあまり紹介したがらない日本人も,多いのではないでしょうか? キリスト教という,「邪教の信者」であることを理由に,ニッポンという国にとっては,非常に都合の悪い存在であるという,イメージがなすりつけられたのではないでしょうか?
お礼
海外での活躍がみられた日本人の歴史を積極的にとりあげないという点においては,何らかの「問題」があるのでは? 現在,アメリカ大リーグで活躍している野球選手の人々は,日本の歴史の教科書に載りますか? 本来であれば,載ってもおかしくない人々です。 でも,日本では「お上」が歴史教科書の内容にイチャモンをつけるわけですから,悲しいかな,彼らの活躍は,もしかしたら,近い将来,あまり語られなくなってしまうかもしれません。野茂って誰? ゴジラって誰? なんて・・・ このような問題の「根幹」にあるものは,「お上」が決めた教科書を子供たちが使うという,教科書制度という問題があります。 また,日本という,素晴らしい国の歴史を,たかだか200ページ程度で,サイズもA5程度のもので収めようなどという考え方についても,問題意識をもちます。 アメリカの歴史教科書の内容の濃さ,内容の豊富さと,日本の歴史教科書の「貧弱さ」,このような現実を,日本人はどのように受けとめていますか? コンパクトでいいじゃないか?,などという考え方は,長所にはなりえないと思います。