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精神科のことはよく分かりませんが、彼に人格について二つのことが異様に感じられます。 一つは、太宰の「晩年」が第一回芥川賞の候補作になり、落選したことです。その時の受賞作は石川達三の「蒼氓」で太宰は落選。当時すでに名前の売れ始めていた太宰は、どうしても芥川賞が欲しくて、「晩年」の原稿を選者の一人、川端康成に送りつけ、受賞させてもらえるよう懇願したと言います。しかし当時の芥川賞は、一度候補に挙がったら候補資格を失う決まりで、叶いませんでした。この恥も外聞もない偏執狂的行為は、当時すでに文壇に出ていた若い作家としては異様としか言いようがありません。これは彼の精神的傾向の一つでしょう。 (蛇足ですが、今頃の芥川賞は何度候補に挙がっても受賞資格を失いません。毎回同じような候補が順番待ちだそうです。芥川賞は文春の商売になりはてました) もう一つは、何と言っても玉川上水での情死でしょう。すでに妻子がありながら、愛人を作り、その一人と玉川上水に身投げ心中。その経緯について坂口安吾が「太宰治情死考」に書いていますが、彼の精神的傾向を、如実に表しているでしょう。 http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/files/43137_30135.html
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「走れメロス」「女生徒」「人間失格」「斜陽」「晩年」など、文部省検定済みの国語教科書の、小学校、中学校、高等学校のどの国語教科書にも掲載されている作家は、おそらく太宰治だけでしょう. また、現代の小説家の中には、太宰治に因って「日本語」を教わった風な言い方をする人までいます. 小説家は、素晴らしい小説を書くのが仕事です.太宰治は超一流です。 あなたの主治医は、文章を見て類推している無責任なお医者さんです.医者を代えた方が良いと思います。
境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)については別途調べてみたほうがよろしいでしょう。 境界例と呼ばれる場合もありますが、厳密には違いがあるようです。でも同じ意味で言っている人もいるし、重なる部分もある。一番新しい現在の呼び方は「境界性パーソナリティ障害」 狭い意味での「精神病」ではないのですが、広い意味ではやはり精神科で対処するメンタル疾患で、感情の起伏が激しい、対人関係が不安定で困る、自傷行為などしやすい、という意味では健康な状態ではないです。 いろいろあるので、きちんと知りたかったら、境界性パーソナリティ障害や、パーソナリティ障害・人格障害全般(パーソナリティ障害には色々種類があります)などに関する本を読んだほうがいいです。 一般向けに本が出ています。 とりあえずネットで読むならこのような説明があります。 パーソナリティ障害 http://allabout.co.jp/gm/gc/372146/ http://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_personality.html http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%BD%E3%83%8A%E3%83%AA%E3%83%86%E3%82%A3%E9%9A%9C%E5%AE%B3 パーソナリティ障害の一種です。 診断基準というのもあるんですが、素人には判断しにくいです。 たとえば気分がすごく不安定で揺れがあるからと言って、パーソナリティ障害とは限りませんし。 歴史上の人物や過去の著名人について分析するのはいいかもしれないけど、そこらへんの人を簡単に当てはめないように(自分も含めて)、とのことです。
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ありがとうございます。参考にしていただきます。そうですね人に対しての決めつけはよくありませんね。本当に怒っていたり、笑ってみたり人間にはいろいろな感情を持ち合わせていますから。
- jupitan
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境界性人格障害については精神科医の分析であって、まあ、それにもあてはまるかな?といったことしか分かりませんが・・・ 太宰治は昔から特に感受性の強い10代~20代の若い人には圧倒的に人気がありますよね。 センスある文体で読み手を独特の世界に引き込む才能はまぎれもなく天才の証し。 長編、短編共に上手だと思いますし。 また、男性なのに完全に一人称の女性になりきった視点からの小説なども彼の独特の持ち味で面白いし。 当時の時代背景も影響してか、デカダンでインテリ文士独特の一種のカッコつけた生き方を地で行ってた感じですが、私生活はメチャクチャで家庭を顧みないし、女性にはだらしない等々、これらも他の同時代の多くの例にもれず・・・ 若き日の一時期、太宰に傾倒しのめり込んでも決して溺れてはいけません。 彼の巧みな甘い罠にかからないように・・・ 所詮は小説の世界と割り切りましょう。日々、明るく前向きに生きましょう! (あ、何だか本来の質問の答えになっていないかもしれません・・・スミマセン)
お礼
ありがとうございます。すてきな回答でしたよ。かなりの読書ツウとお見受けします。太宰はアルコール依存症とも伺っております。でも彼の生き方にちょと傾注してるかもしれません。魅力的とさえ思います。でも気おつけます。
お礼
ありがとうございます。私は太宰と言えば、走れメロス・人間失格を知っている程度なのでとても勉強になりました。 坂口安吾ぜひ読みたいと思います。 回答者様を読んで 太宰って そうとうに目立ちかりや、と言う印象を受けます。どちらも新聞に載るでしょう から。今はそんなことぐらいしかわかりません。参考にさせていただきます。