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中国の兵器の実力とトルコの防空システム採用によるリスクと賠償責任について
- 中国が輸出している兵器の品質や性能について疑問があります。
- トルコが中国の防空システムを採用することになりましたが、そのシステムが本当に信頼性があるのか心配です。
- もし、中国のシステムがイランからのミサイル攻撃を感知せずに防御することができず、甚大な被害が出た場合、中国には賠償責任が生じるのでしょうか?また、同様のリスクは他の中国製兵器にも存在するのでしょうか?
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>当方が思うに、中国の兵器など安かろう、悪かろうで決してまともなモノとは思えないのですが、 防空 System と言うのは何も ICBM を撃ち落とすようなものではありません。・・・そんなものは米国でさえも極めて難しく、日米の Aegis 艦が「当たるも八卦(笑)」ぐらいの確率で訓練標的用 ICBM 弾頭を撃ち落とすのに成功している程度です。 湾岸戦争で活躍した MIM-104 PAC-2 (PATRIOT (Phased Array Tracking Radar Intercept On Target) Advanced Configuration -2) 地対空 Missile System も Scud B 及びその派生型である Al Hussein 地対地 Missile の撃墜率は Saudi Arabia で 70%、Israel で 40% がやっとというところだったようですね。 では防空 System とは何を撃ち落とすためのものかと言えば「航空機を撃ち落とすためのもの」です。 航空機は (遠隔操縦のものであっても) Pilot の体力技能以上の運動性能を出すことができませんし、Missile と違って極超音速で巡航するものでもありませんので、領空内に侵入してくる航空機はせいぜい遷音速の速度で真っ直ぐ侵入してきますし、地対空 Missile を躱そうと機動したところでそうそう俊敏に動けるものではありません。 実際 1960 年に USSR はそれまで MiG-19P などの迎撃戦闘機による迎撃では決して撃墜できなかった Lockheed U-2 という米国の Spy 用高高度偵察機を S-75 地対空 Missile で撃墜し、Pilot の Francis Gary Powers 飛行士を逮捕、その後、米国で逮捕された KGB の William Fischer (Rudolf Ivanovich Abel ) 大佐と身柄交換しています。 中国の武器は Russia の旧型を Base に進化させたものばかりですので、取り敢えず中国製防空 System でも領空侵犯してきた航空機を撃ち落とすことは充分に可能です。 >中国に、賠償責任のようなものは、発生するのでしょうか?それとも、言い逃れ出来るものなのでしょうか? 発生しません。言い逃れもしません。 「Missile は発射すれば当たるものであり、当たらなかったら Missile 製造 Maker に賠償責任が生じる」などというものではありません。 そんなものを購入した奴、せっかく大金をかけて導入したのにまともに扱えない奴が悪いのです。 不思議なもので、武器や兵器というものは運用する者の質で稼働率や命中率が大きく変わります。 日本の武器や兵器はその多くが米国製ですが、自衛隊の武器・兵器における稼働率や命中率は「ウチの Missile も毎日雑巾で磨けば百発百中になるのかな?」と米軍人が Joke を言うほど高いものになっています。 Turkey の国民性まではよく知らないのですが、想像するに、本家中国よりもよく当てるのではないでしょうか(^_^;)。 つい 2 週間ほど前も領空侵犯した Syria の Helicopter を戦闘機で撃墜していますし・・・。
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- DieMeute
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>中国に、賠償責任のようなものは、発生するのでしょうか?それとも、言い逃れ出来るものなのでしょうか?これは【翼竜】にも言える事で、プレデター代わりに買ったものの、飛ばしたところで一回こっきり。戻って来なかった場合も含むでお願いします。やっぱり軽い契約違反ですかね? 回答・・・責任は発生しません。 そもそも100%の命中率を保証するメーカーはどこの国にもありません。 実戦では使用する側の人為的要因、外部的要因、想定外の環境等、色々な要因によりシステムが的確に動作しない場合もありますし、それはメーカーの責任ではありません。また、メーカーも完成した時点で動作試験を行い、受け取った国も試験を行い、契約上、カタログ通りの性能を兵器が有しているかは確認されますので、劣悪な粗悪品のような兵器が配備される事はあまりおきません。 >当方が思うに、中国の兵器など安かろう、悪かろうで決してまともなモノとは思えないのですが、 ●中国の兵器は安いですが、必ずしも「まともなモノとは思えない」と言われるような劣悪な粗悪品ばかりではありません。 中国も武器輸出で外貨を稼ぎ、また中国を敵視する米国に対抗するためと国際的に孤立する事が無いように、他の諸国に影響力を及ぼし友好的な国家を増やすために武器輸出をしています。 もし劣悪で使用に耐えない兵器を売っていては、兵器の評価と中国という国の評価は下がり、どこの国も兵器を買ってくれなくなりますし、売った国からは悪感情さえもたれるでしょう。 良い兵器、または購入国が納得できる性能の兵器を売るからこそ、次の兵器売買にも結びつき、友好国も増やせます。 例えばパキスタンは数十年も前から中国より戦闘機を購入しています。 パキスタンが購入したのは殲型6型、殲型7型、殲型10型、FC-1等、これまでに数百機に及びます。 パキスタンはインドと領土をめぐって何度も大きな戦争をし、現在もその緊張は続いている国です。劣悪で使えない兵器を買っている余裕はありませんし、これらの機が次々と異常な数の墜落事故を起こして失われたという話も聞きません。たまに墜落事故は起きますが、これはどこの国も同様です。 つまり「安い兵器=劣悪兵器」という物ばかりでもなく「安い兵器=低性能(それなりに使える)」という兵器も多いのです。 中国の兵器は確かに西欧諸国の最新兵器には一歩劣る物が多いですが、だからと言って使えない兵器ばかりというわけではないのです。 欧米では最新兵器の輸出な関して制限を設け、技術が敵性国家に渡らないよう配慮していたり、買う側の国の方も最新の高価な兵器を多数買い揃えるのは難しいケースというのも多々あります。 だから「安くて低性能、ある程度の信頼性は有りの中国製兵器」を買う国もあります。 >やはり、騙されてますか?そうでしょうね。しかし、気の毒と言うか?可哀想ですね。 ●トルコは別に騙されてはいません。 今回の防空システムの選定は2009年という、もう約5年も前から政府・軍高官が慎重に行ってきました。 その中で今回、中国製のHQ9が選ばれました。 この兵器は中国がロシアから輸入し生産しているS300シリーズを独自に改良した物と言われており、一説には米国のパトリオット・ミサイルの技術も取り入れられていると言われています。中国のロシア製改良兵器には、それなりに一定の評価を与えれますから、必ずしも低すぎる性能である事は無いかと思います。 それどころか一部には西側諸国の同タイプの兵器にも遜色無いだろうという声もあるようです。どこまで信じていいかは分かりませんが。 トルコが中国を選んだ理由は中国が価格を大幅に下げてきた事もありますが、他国はトルコでのミサイル・システム生産に難色を示したためでもあります。 トルコには今回のミサイル・システムの導入には、ミサイル・システムの国産化と技術育成も大きな目的でした。 国内で生産できれば雇用も増えますし、技術を取得、技術者を育成できれば、後に純国産のミサイルを開発でき、国産の兵器で国を守る事もできます。中国と旧ソ連・現ロシアのような関係です。 そもそもトルコは過去の歴史でのアルメニア人虐殺問題やクルド人弾圧問題などで西側諸国から人権問題で批判される事が度々あり、その結果、西側諸国が兵器のトルコへの輸出に難色を示したり制限を加える事が度々ありました。トルコが旧式戦車を輸入しようとした時でさえ問題になった事があったくらいです。 今回のトルコのミサイル・システム導入には西側諸国が数カ国立候補していましたが、そのどれかを採用した場合、ミサイルをトルコで生産できないので補充ミサイルは継続的に輸入しなければなりません。しかし、そうなると西側諸国と関係が悪化した場合や、人権問題が再燃した場合、補充品は輸入できなくなる恐れがあります。 ロシアの場合は、もともと長く敵対していた歴史があり、トルコにとっては今だ仮想敵国です。将来、関係が悪化する事も十分すぎるほどありえますし、そうなれば勿論補充品の輸入もできなくなるでしょう。 それに対し中国だけは、技術の流失にも難色を示さず、トルコ内での生産をOKしました。これはトルコにとって大きなメリットです。 また、トルコは中国とは過去に軍事技術協力をした前例もあります。 トルコは以前、90年代にアメリカの多連装ロケットシステムM270を輸入しようとしましたが、人権問題でアメリカ国内勢力の批判から躓きます。そこで協力者となったのが中国で自国産のロケット砲をトルコに販売し、これを元にトルコは自国産の多連装ロケットシステムを開発しました。 また、トルコは短距離弾道弾ミサイルJ600Tを開発、2007年の軍事パレードで公開しましたが、この弾道ミサイル開発には中国も加わっており両国の開発によるものです。 つまり、既に20年近くも前から中国とトルコは軍事技術において協力してきた関係があり確固たる実績が既にあるのです。 さらには、2010年にはトルコ陸軍と中国陸軍の合同演習と、トルコ空軍と中国空軍の合同演習がトルコ国内でそれぞれ行われています。この時、中国空軍機は友好国のパキスタン上空を通過しイランで燃料補給を行いトルコに入ったそうです。 さらに両国の軍人による相手国での軍事研修参加なども活発に行われています。 だから、トルコが騙されているというような事はありません。 ちなみに両国の貿易量も年々増加しており、トルコにおける貿易輸入額第三位の相手が中国です。 中国はトルコ相手に貿易黒字を出しており、今回、ミサイル・システムを大幅に安く提供したとしても、その穴埋めは十分賄える状況です。
お礼
ありがとうございます。そうでしたか、個人的には残念でなりません。
賠償責任は無いと思われます。 あっても中国では払わないでしょう。 納品前に、一応、防空システムのテストはすると思いますが。 トルコメディアによると40億ドル(約3900億円)規模と想定された案件で中国勢の示した価格は30億ドル以下で受注。中国と欧米、ロシアの企業が競合し、中国企業がトルコとの共同生産を提案したことや価格面から評価されたそうです。 お金が無いトルコは、中国という国を良く知らないので、価格の魅力に騙されてしまったのでしょう。
お礼
ありがとうございます。やはり、騙されてますか?そうでしょうね。しかし、気の毒と言うか?可哀想ですね。
お礼
ありがとうございます。そうでしたか。残念です。もっと敵が増えて欲しかったのですが。トルコ人はやりますよ。当然です。ただ、トルコの人間が使うには、レベルは低いと思われますが、人間性が中国より、マシでしょうから、その分命中します。アッラーのご加護です。