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「裁判官の心証を良くすることが重要」とは?
裁判に関する参考書籍やサイトで、注意事項としてよく出てくるのが「裁判官の心証を良くすることが重要」という点です。裁判の原告や被告になった人に、知人や友人が注意する点でもこのことがよく言われているようです。 心証を良くすることが重要ということは、いわゆる外見というか、イメージが影響して判決に結び付くからということになりますよね?つまり「心証を悪くすると損」ということですよね?例えば、何となく気に食わないタイプ、いろいろと意見を言ってくるタイプ、(裁判官に対して)従順な態度をとらないタイプなどは、高度な専門家で権限が強い裁判官にとっては、心証はよくないですよね?逆に弱弱しく従順な態度をとるタイプには、通常心証は良くなりますよね?でも、心証で裁判官の考える方向性に有利・不利がでるなんて、必ずしも公正中立にならないということで、変ですよね? 実は、私自身の多少の見聞でも、上記はその通りという感じです。少なくとも民事で特に裁判官の裁量で決まってしまうような類(例えば離婚訴訟)ではそう思います。 普通の一般人でも、例えば世間で悪者になってしまった人でも自分の家族や親しい人や好きな人は守りたいという意識は当然でそれが人間らしい感覚でしょう。裁判官の場合は、どちらかというと世間知らずというか社会の底辺での辛い苦しい思いをした経験がない方が多いので、そして一種の社会でのエリートでという自尊心も強いと思うので、実際には一般人よりも、(内面で)好き嫌いの感覚は強くなる可能性がある感じがします。例えば、こいつには出来れば勝たせなくないという感情は自然に出ると思いますから、それが両者(原告と被告)の書面や発言の内容の見方に影響は出ると思います。 上記に関して、裁判に係った経験がある方数名から、参考のコメントをいただきたいと思います。質問のポイントは次のような点です。 (1) 心証を良くすることが重要ということは、裁判官に与えるイメージが重要ということで、裁判官はイメージや自分の好みに左右されやすいということになると思いますが、この辺実際はどうのように思いますか?特に民事の第一審では、一人の裁判官が独断で決めるわけですから、心証に左右されやすいタイプの裁判官によって運不運も大きいということになりませんか? (2) 裁判官の心証を良くするあるいは悪くしないために心掛けるポイントは何でしょうか? (3) 裁判官へ口頭で、又は裁判に提出する書面でも、もちろん内容によるのですが、極力個人的な意見は出さない方がいいのでしょうか?例えば口頭尋問などで、自分の意見を述べると、裁判官からすぐに遮られて意見は言わないようにと注意されると聞きました。つまり、状況や事実の判断は、すべて裁判官がすることで、余計なことはいうなという感じですね。一例として、「欧米諸国の法令や事例では通常認められるので日本でも認められるべき」というような意見を出したらまずいということでしょうか? (4) 上記のついでに、相手側弁護士の資質ややり方や内容を非難・批判するというのも、裁判官からはマイナスの印象を持たれるでしょうか? 以上よろしくお願いします。
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- hekiyu
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(1) ”裁判官はイメージや自分の好みに左右されやすいということになると思いますが” ↑ そういうことではありません。 裁判官も人間ですから、きちんとした服装の人と だらしがない服装の人とでは心証が違ってくる 場合もあるだろう、ということです。 裁判官だから特に好みに左右されやすい、なんてのは 偏見です。 ある裁判官に聞いたことがありますが、美人が出廷 すると、どうしても同情する、ということでした。 又、現役検察官の目撃証言だから信用できる、とした 判例もあります。 ”特に民事の第一審では、一人の裁判官が独断で決めるわけですから、 心証に左右されやすいタイプの裁判官によって運不運も大きいということになりませんか?” ↑ 確かにそれはあります。 左側の市民団体などは、左側の判決を出す裁判官に当たるように 順番を調べてから、複数提訴するようなことをやっています。 (2)裁判官の心証を良くするあるいは悪くしないために心掛けるポイントは何でしょうか? ↑ 服装とか言葉遣いとか、そういう常識的なことから 始めます。 後は、あくまで法に基づいた弁論をすることです。 (3) ”裁判官へ口頭で、又は裁判に提出する書面でも、もちろん内容によるのですが、 極力個人的な意見は出さない方がいいのでしょうか?” ↑ 法に基づいた意見なら問題ありませんよ。 素人は、法に基づかない、全く個人的な意見を出すことがありますので これは困ります。 「欧米諸国の法令や事例では通常認められるので日本でも認められるべき」 というような意見を出したらまずいということでしょうか? ↑ それはケースバイケースです。 欧米と日本では法体系や解釈方法が異なる場合がありますので そういうことを知らないで、又は無視してそういうことを言えば 何もしらないくせに素人が邪魔ばかりして、 ということになるかもしれません。 法を熟知した上での引用なら問題ありません。 (4)上記のついでに、相手側弁護士の資質ややり方や内容を非難・批判するというのも、 裁判官からはマイナスの印象を持たれるでしょうか? ↑ それは批判の仕方です。 理論的に、きちんと法的根拠を示して紳士的にやるぶんには これまた問題ありません。 感情をあらわに批判する、というのはいただけません。 あくまでも法理論に基づいて、ということです。
- takashi_h
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昔法律を勉強した者です。 質問者さんは「心証」という言葉を誤解されているように思います。 国語的には「印象」といった意味ですが、裁判でいう心証とは裁判官の「確信」みたいな意味です。 http://kotobank.jp/word/%E5%BF%83%E8%A8%BC 私もプロではないので分かりやすく説明するのが難しいですが、単に言葉遣いが悪いとか、身なりが悪いとかではなく、証言が二転三転したり、主張が論理的ではなかったりして「ああ、この人の発言や証拠は当てにならないな」と思わせてしまうことが「心証を悪くする」ことであり、そうならないようにしようということです。 と、回答を書いている途中で弁護士の先生が回答しているサイトを見つけましたのでお読みになってみてください。 http://www.bengo4.com/bbs/150043/
お礼
早速の回答有難うございます。 心証という言葉の意味が違うということですが、裁判官に対する狭義の意味の場合はそのとおりかもしれません。しかし、教えていただいたサイトでの回答にもあるように、世間の人が理解している「心証をよくする(あるいは害する)」というのは、あなたのいう意味でなく、私が使った意味と同様と思っています。あなたは、私が使った心証という言葉の意味は文面から分かると思いますので、その言葉の適否に注目するより、私の質問した点について答えていただければいいのにと思いました。 せっかく答えていただいたのに、すいません。
お礼
(1)~(4)の各々について回答していただいてありがとうございました。自信を持って答えている感じなので、裁判所の関係の方でしょうか?もう少し世間の一般人が自身の体験や見聞で知った点を書いてくれるかたの回答も待ちたいと思いました。 この前TVでたまたま見たのですが、アメリカの殺人事件で、世間の注目を集めた裁判だったそうですが、被告になった「Jodi Arias」は、法廷で何と200回以上の涙を流し、一時は彼女は無実であると信じる人が増大したそうですが、最後に彼女が否定できない証拠が提示され証人証言もあったので、有罪になったそうです。もちろん裁判官の判断は途中では分かりませんが、世間は彼女の演技ですっかりだまされたとのこと。人間はイメージに弱いのは一般人も裁判官も共通していると思います。だから裁判官が悪いのというのではなく、極力裁判官という一人の人間の独断の裁量で決まってしまうのを少なくすることが必要と思います。この点、裁判官の個人的な裁量によって判決が左右されないように、欧米では客観的な判断の条件が基本的に設定されている割合が多いのではなでしょうか?