盗用に大きく2種類あるいうことだと思います。
ひとつは、世間的にみてアウトであると同時に、研究者仲間からみてもアウトな、悪質な場合。
この場合は、質問者さんが予想する通りだと思います。ips森口は研究者やめますと言いましたが、辞めないまでも大学では針のムシロ。もちろん昇進はないし、研究グループには入れてもらえなくなる。生活があるので大学にはしがみつくでしょうが、学生からも白い目でみられ、孤独なまま定年を迎えることになります。名誉挽回のチャンスはないでしょう。一般社会に喩えれば、窃盗や痴漢で逮捕され、名前が新聞に出ちゃったお父さんみたいなものです。
ただ、もうひとつあると思うのは、世間的には怒られて吊るしあげられてしまったが、研究者仲間からみればグレーで、気の毒だったねというケース。論文盗用だと引用洩れとか、単なるし忘れ、あるいは引用すべきかどうかのボーダーラインにある場合など。これでも盗用には違いないので世間にはスンマセンと謝罪するのですが、研究者仲間は逆に同情的です。なぜなら、単なる不注意なら自分もいつかやってしまう可能性があるからです。そんな場合、人は同情的になるもので、学内ではおとがめなし。昇進もふつう通りにいくでしょう。
まとめると、業界内でその後どうなるかという質問については、一般的な世間の反応とは別に、業界がどう判定するかによります。同業者から見てもやはり許せんというケースなら、当然制裁があるでしょう。ips森口なら誰がみてもアウト。韓国の黄教授なら、詳しい事情をみてみないと何ともいえない、てなふうに考えます。
お礼
なるほど。ちょっとだけわかってきました。 不注意で記入し忘れた、というだけなら確かにおとがめなしでも問題はないですよね。 >>名誉挽回のチャンスはないでしょう。 そうなんですね。 森口さんレベルの騒ぎにはならずとも、小さい記事であれ新聞に名前が出ちゃった時点で大学の名誉を傷つけたことになりますから、アウトということでしょうか。。 >>生活があるので大学にはしがみつくでしょうが、孤独なまま定年を迎えることになります。 なるほど。ただ、学生はたいてい4年で卒業していくので時と共に風化はしていくのかもしれませんが、論文指導などやりにくくなりそうですね。 教授とか准教授というと、好きなことを仕事にして休みも多く、ステータスもあって羨ましい職業、というイメージがありましたが、盗用までして論文を出すという事はかなりのプレッシャーもあるのだろうし、楽な職業ではなさそうですね。