【TPP】について
今年の政策の大きな目玉はと「TPP」だと思います
どう選択するかで今後の日本がどうなってゆくか大きく変わることとなり、日本にとっては黒船来航の開国か攘夷か以来の重大な局面を迎えていると思うのですが、嘆かわしいことにマスコミも国民も政局にしか興味が無いようです。
と、偉そうに言ってみましたが、TPPに参加、不参加で日本がどうなるのか私にもよく分かりません。わからないので日本はどうするべきなのか答えが出ていないのですが、とりあえず分からないなりに、TPP参加の主な利点、欠点を下記にまとめてみました。
間違いがあればご指摘いただきたく。
また、他に利点、欠点があれば挙げてください。
○:主な利点、●:主な欠点
○韓国など新興国に先んじれば、自動車や電化製品など東南アジアやアメリカ市場で奪われたシェアを回復することが出来る。TPPに参加しなければ日本の輸出産業は韓国に喰われ続ける。
●韓国もTPPに参加すれば、現状と変わらず、シェアは奪われ続ける。
○労働力(移民)の流入は、消費者・納税者を増やすこととなり内需が拡大し景気回復につながる。少子高齢化に伴って赤字財政の元凶となった社会保障費問題も解決。労働力が安くなり、関税も撤廃されれば海外に分散していた生産拠点が国内に戻り、産業の空洞化が解消される。雇用の増大。
●移民の過剰な流入を防ぐため、最低賃金を東南アジア並みに引き下げざるを得ない。貧富格差拡大。日本人失業者増大。移民とともに犯罪組織の流入。治安悪化。低所得者層が増えることで社会保障費がむしろ増大する。
○安い農作物の流入で消費者は食費を安く抑えることが出来る。物価が下がる。
日本の農業従事者は300万人程度であり人口の2%に過ぎない。少数派のみに有利な決定をするのではなく、大所高所から大局をみて判断すべき。
●日本の農業は壊滅。食料自給率は40%から15%に低下(農水省試算)し、日本の安全保障に関わる問題となる。農業が壊滅することで地方経済もますます壊滅。
安い農作物の流入と最低賃金の引き下げで物価下落。デフレ不況となり国民の所得も落ちる。デフレスパイラル。
○日本の農作物が高いのは人件費によるものである。大規模農場化し東南アジアからの安い労働力で農業を行えばコスト競争に勝てるはず。
○自国通貨に保護的な中国が金融自由化を伴うTPPに参加することは当面無い。現状の中国依存型貿易から東南アジア貿易へシフトすることとなり、尖閣問題時のレアアース禁輸のようなチャイナリスクを回避することが出来る。TPPを反中ブロック経済化することで中国と対等な立場に。
●そもそも輸出のGDPに占める割合は16%程度。16%のためにあらゆる犠牲を払わなければならないのか疑問。
○貿易自由化、グローバル化は世界の潮流であり、遅れをとれば日本は経済的に孤立する。バスに乗り遅れるな。