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「肯定の国」便乗質問

serpent-owl様の「肯定の国」、 http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=78352 大変興味深く、拝読いたしておりました。 ですが、予想していたより、お早い締め切り。 私は、もう少し、いろいろな回答が読みたいなぁー、という思いから こんなわがままな質問を立ててしまいました。 カテゴリ的には、「文学」とか「OKWeb」等にしたかったんですが、 前回の質問で、 「考えていたけれど、締め切られてしまった」 「ハッピーエンドにはならなかったので回答しなかった」 という方がいるかも、と思い、哲学カテにいたしました。 ちなみに私も稚拙な回答をいれておりますが、 他の方があの設定で、どんな物語を生み出したのか、 とても気になっております。 設定は、前回の質問を基本としますが、 国王が反省しなくても、救いのないラストでも構いません。 あなたの思いついた「肯定の国」をぜひ、お聞かせください。 しばらく、開けたままにしておくつもりですが、 参加表明を出していただければ、締め切らずにおきますので、 ゆっくりとアイデアを出して下さい。 「やっぱり、めんどくさくなった」ということになったら、 その旨、回答いただければ、締め切り致します。

みんなの回答

noname#2759
noname#2759
回答No.6

(以下作話) 私は国王に直接あったことがあります。 国王は私に言いました。この国を作り上げるまでの苦労の数々、そしてその結果こう思ったと。 『人のためなどと思ったら損をするばかりだ。腹も立つしやりきれない。』 『はっきり言えば、この国は私の持ち物である。国民は私の持ち物を飾る装飾の1つに過ぎないから、私の好みの範囲でできるかぎりのことはするが、それ以上を求めるものはこの国にはいらないのだ。好みによってアクセサリーを変えるようなものだ』と。 私は国王に聞きました。 『では国にある法律って何のためにあるんですか?』 国王は即座に答えました。 『「国王のひと言で何でも消すし、要らん者は排除する」と本音を書いてしまったら無垢な国民でも気がつくだろう。私だって国を大きくしたいし大きい国の国王になってみたいんだよ』と。 『今は辺境の一国家に過ぎないけれども、果ては世界に進出して過去にくじけて廃れていった大国を凌駕したいんだ。』 私は思いました。国家の礎とはなんであるかと。 公平・公正であること、時代とともに変わる意識を汲み取り自己変革していく力ではないかと。でもその言葉は何度言っても国王には通じないようでした。ニコニコとした笑顔と人当たりの良い会話に隠れた頑固な独善。 こうした結果、国王は憂国の民をひとり失うことになりました。ひとり、またひとりと。 残るのは、全く現状に気が付かない無辜の人々と気が付いていても自重しまた隠遁する技術を蓄えた国民でした。 しかしその後も膨らむ国民の数に比べ、気が付いていながら耐え続ける国民の数は少なくなっていく一方でした。なぜなら耐えている人も歯が抜けるように少しずつ諦めていったからです。国王が考えるように国家の法は国王の意志の下、こうした官制下において維持されていましたが、国家自体が国際法に触れる事態が続出しました。最初は救世主とあがめていた近隣の諸国からもその能力を疑問視する声が聞かれるようになりました。今となってはこの国を憂え、行動に移す民はおりません。国家の総力はその国民総数に比べ衰えるばかりです。 そこへある新興勢力が台頭してきます。 国王もその家臣もその勢力にゆらぐ国民感情の不穏な動きに気がつくも打つ手がありません。 未来仮想国家においては国民は複数の国籍を持つことが簡単に出来たのです。また場合によっては1つの国に複数の戸籍をもつことも…。 新興国の独立宣言が崩壊の最初でした。 「肯定の国」とは「何も肯定しない国」と同義である。 気に入らない国民やその住む家をすぐに抹殺してしまう国王や国家の弁論に何の説得力があろうか。 「研鑚の国」では自由闊達な議論とともにある。 真実は1つとは限らず、研鑚し追及することで国民の財産と生命を守ることを国是とする。 そこには個人の責任と国王の権限が明確に記されていました。 無辜の民も比較するものが現れれば真実に気が付きます。これまでは「無責任の国」という相手しかいませんでした。「無責任の国では」国民は好き勝手なことが出来る代わりに、目の前にいる国民が誰なのかも分からないくらい霧に覆われた国家でした。また無責任の国では無責任さゆえに国際社会で問題が続発し、国王は遠征ばかりしなければなりませんでしたから余計に国民の統制が出来ませんでした。こういった状況に不安を感じ、そして魅力を感じなかった人々は、当初から「肯定の国」の真摯さに惹かれていましたが、やはりその国王の示す「独善」に不自然さも感じていました。そしてその新興国家の独立宣言とともに一気に国籍を移してしまったのです。もちろん律儀に国籍を抹消していく国民も多くいましたが多くは国籍そのままに体のみ移動してしまいました。 国民は国籍上たくさん残っています。そして愛情深く国を見守ってきた国民も数少ないながら残っています。しかし発展途上だった頃の夢の多い国ではなくなりました。 さて国王とその家臣はどうしているのでしょう。 ここに至っても国王は世界制覇の野望を失っていません。 家臣も嫌気がさしたものは移住してしまいましたが、国王の魅力を知っているものは踏みとどまりました。きっと、きっとまた国民を集め、討ってでることでしょう。仮想の国では意欲さえあれば何度でも再生が出来るのです。再生するという意志、自己修復するという意思さえ失わなければそれが可能なのです。 ある亡命者の手記より。

noname#2970
noname#2970
回答No.5

      (続き)  ”なんだろ、議論は口で相手をやっつけちゃうことだし、ケンカも口で相手をやっつけちゃうことだよね?”  ”まあ、タダス、議論なんて難しい言葉を知ってるのね?”  お母さんも、いつの間にかエッちゃんのご飯を終えて、タダス君とお父さんのお話に聞き入っています。  ”えへ、エッちゃん、お兄ちゃんかっこいいだろ?あ、だからね、議論とケンカの違いはね、・・・、あれ、なんだろう?おんなじ?”  ”お、タダス、行き詰まったのか?確かに、ナンタラ王国では暴力は禁止されているから、ケンカといっても口ゲンカばかりだな。でも、タダス、議論というのはな、口ゲンカとは違うぞ”  ”え~、分かんない”  ”口ゲンカというのは、自分の言いたいことをお互い言い合うだけだが、議論というのは、自分の言いたいことを言う前に、相手の言うことを理解する・・・、理解するという言葉が難しければ、ちゃんと相手の言いいたいことも聞くということかな、とにかくそういう順番が必要なんだ”  ”でもさ、父ちゃん、ゆってる人が相手の言いたいことをきちんと聞いてるかなんて、分かんないよ?”  ”そこは難しいところだ。人間誰しも、自分の意見が間違っていると言われると、むかっときちゃうもんだからな”  ”うん”  ”本人は議論をしているつもりでも、実は相手の言いたいことをきちんと聞かないで、ケンカをしているだけにすぎないのはよくあることだ。さっき話したのなめさんたちの中にも、こういう議論に見せかけたケンカに嫌気がさした人が大勢いるんじゃないかな”  ”う~、なんかぐちゃぐちゃになってきたぞ☆▲□!?”  ”じゃあな、タダス、二つだけ覚えておくといい。”  ”なになに?”  ”一つは、イヤな意見を見たら、画面の右上に目を移して、小さな×印のボタンを押すことだ”  ”なんのこと?”  ”もう一つは、≪人の振り見て我が振り直せ≫ということわざがある。人がイヤなことをしているなら、まず自分も同じことをしていないかよく反省することだね”  ”えぇっと、フリノヒトミテワガナオセフリ?なんだそりゃ?あぁ!?シチューが冷たくなっちゃった。(>_;) お母さ~ん”          *  壮大なお話を展開するつもりが、ショボショボです。nonkunさんはサイドストーリーとか謙遜してますが、僕のはサイドストーリーどころか、ボツですね。  すんません。

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質問者

お礼

さすが、父ちゃんは、大人ですね~。 「相手の言っていることを理解する」っていうのが出来ていないと、平行線を辿るだけで前進しないですもんね。 理解できない、したくもない、というケースもあるでしょうけれど、その努力を放棄してはいけないんですね。 小さなボタンを押せるほど悟っていない私なのですが(^^;、いろいろ、考えさせられてしまいました。 ありがとうございました。 ♯コメント欄、拝見しました。名質問ではないですよ~。ただの便乗質問ですから(^^; それにも関わらず、皆様から名回答を寄せていただいているのは、嬉しい限りです。m(..)m

noname#3059
noname#3059
回答No.4

さて、このナンタラ王国にはチン、プン、カンという3人の悪者がいました。3人はたいそうなひねくれ者で、『国民同士が傷つけあうことがない友愛に満ちた国を作りたい』という国王の願いを何とか邪魔してやろうと思っていました。 3人は、みんなが仲良くおしゃべりしているのを見つけると、どこからともなくやってきて、人の心を傷つける言葉を投げかけては、さっと逃げていくということを繰り返していました。みんなは深く悲しんで国王に訴え出ようと思いましたが、告げ口をすることは『他人を批判してはいけない』という法令に背くことになるので、誰も訴え出ることができませんでした。それをいいことに、3人の行動はますますエスカレートしていきました。 あるとき、一人の女性が勇気をもって3人に言いました。 『あなたがたのやっていることは、国王様の願いに背くことです。なぜもっとみんなと仲良くやっていけなのですか?』 すると、チンが言いました。 『俺たちが一体何をしたと言うのだ!何の権利があって、そんなことを言うのだ!』 プンが言いました。 『ああ、なんて怖い人!こんな脅迫を受けて、僕は死にそうだ。どうしてくれるんだ!』 カンも言いました。 『そうだそうだ、他人を批判してはいけないんだぞ!国王様に言いつけてやろう!』 勇気ある女性の必死の願いも空しく、3人は改心するどころか更にみんなを傷つけることを繰り返していきました。殊にプンは毎晩夜中に広場にやってきては、壁いっぱいにその女性の悪口を書いていました。しかしさすがに3人の行為は王様の耳にするところとなり、特にプンの行為は法令に背いている証拠が壁に残っているため、王様に消されることになりました。プンが処刑されるという噂が広まって、今度はチンが広場の壁に落書きをしました。 『プンよ、どうしておまえは消されるんだ!おまえがいなくなったら、俺たちはどうやってあいつらに立ち向かったらいいんだ!どうか消されないでくれー、お願いだー』 みんなはこの落書きを見ても、『自業自得だ』、『いい気味だ』と思い、誰も同情する者はいませんでした。けれど、一人の女性が王様の前に進み出て、勇気を持って言いました。 『王様、私は3人にひどいことを言われ続けて、大変悲しい思いをしてきた者です。どうか私にひとこと言わせていただけないでしょうか?』 王様は言いました。 『そなたがプンたちに迫害を受けていた者か。何なりと申してみよ。』 女性は言いました。 『王様、ありがとうございます。では、ひとこと申し述べさせていただきます。王様の理想とする国を造りたいというお気持ちは、私にも同様にあります。いまここでプンを処刑すれば確かに住みやすい国にはなるでしょうが、果たしてそれが友愛に満ちた国になるとお思いでしょうか?今、広場に書かれてある落書きをご存じでしょうか?プンの仲間が書いたものです。冷酷な彼らにも、悲しみの心があるということがおわかりになると思います。みんなが仲良くやっていける世界というのは、悪い者を排除するということではなく、悪い人たちとも心が通じ合えるような世界になるということだと思います。何とぞプンの処刑は思いとどまって、もういちど彼らと私たちに機会をお与えください。』 王様が言いました。 『そなたは、あれほどの仕打ちを受けても、彼らを許してほしいと願うのか?その心こそ、わしの願いとする友愛の国にふさわしい心なのだ。そなたの願いを聞き届けてやろう。』 勇気あるひとりの女性の願いが王様の心を動かし、プンは処刑を免れることになりました。3人が、この女性に感謝して心を入れ替えるか或いは今までと変わらず、いやもっと巧妙に人の心を傷つけていくのかは、これからも見守っていくしかなさそうです。

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質問者

お礼

古い質問に回答いただきありがとうございます(TT) いいお話ですね~。道徳の教科書に載っていそうな掌編ですね。 どうもありがとうございました。

noname#2970
noname#2970
回答No.3

 ここは、ナンタラ王国スーダラ地方のとある村にある一軒のお家です。  夜のとばりがあたりを包み、家々に暖かな灯がともりはじめたころ、タダス君のお家でも、晩ご飯の時間になりました。春先とはいえ、今日はちょっと冷え込みましたので、お母さんは、タダス君が大好きなクリームシチューを作ってくれました。  ちょうどお父さんもお仕事から帰ってきて、お母さん、タダス君、やっと歯が生えそろったばかりのエッちゃん(タダス君は、妹が大好きなんです)と一緒に、ダイニングのテーブルを囲みました。  お母さんは、エッちゃんにご飯を食べさせるのに大忙し。タダス君は、エッちゃんのご飯をじゃましちゃいけないなと思って、お父さんに話しかけました。  ”ねえ、父ちゃん”  ”何だい?”  ”この前連れて行ってくれたお家、のなめさんのお部屋があったけど、のなめさんって、最近あちこちにいるよね”  ”そうだね。ナンタラ王国の国民になった人で、もうこの国を出て行っちゃうと、今までの名前が消えちゃって、のなめさんになるんだよ”  ”ボクも出て行っちゃうと、のなめさんになるの?”  ”そうだよ”  ”ええっ、やだなあ。何で出て行っちゃうの?”  ”いろいろと理由はあるんじゃないかなあ。タダスはどう思う?”  ”・・・、分かんない。でも、ナンタラ王国に飽きちゃったのかなあ?”  ”飽きちゃった人も大勢いるだろうね。でもさ、タダス。最近、ナンタラ王国って、ケンカする人が多くないか?”  ”ええっと、そだね。でも、父ちゃん、前にさ、議論は大切だよってゆってたじゃん”  ”よく覚えていたね。でも、議論とケンカは違うよね。どこが違う?”  ”・・・、あっ、お母さん、シチューのお代わりちょうだい!”  ”はいはい。エッちゃん、お兄ちゃん食いしん坊ですねえ。ちょっと待っててね。・・・、はい、タダス。”  ”えへへ、エッちゃん、おいしい?・・・、あっ、議論とケンカの違いだよね”  ”うん”       (続く)  すんません、この辺でダウン。もうちょい考えさせてください。  また来ます。

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質問者

お礼

ううっ、こんな古い質問へのご回答ありがとうございました。(TT) お礼は、No.5の方へ、つけさせていただきますね。

noname#4821
noname#4821
回答No.2

この質問を見てから、ずっと考えているのですが、未だに回答がまとまりません。 申し訳ないのですが、気長に回答を待っていていただけますか? 必ず回答しにきますので・・・。 回答じゃなくて申し訳ありません。 宜しくお願い致します。

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質問者

お礼

おおっ、ありがとうございます! いくらでも待ちますよ~。 いやぁ~、2匹目のどじょうを期待する甘さを痛感し、もう締め切ろうかと思っていたところでした。 一月でも一年でも、このサイトの尽きるまでお待ちしますとも。 こちらこそよろしくお願い致します。

  • nonkun
  • ベストアンサー率27% (98/357)
回答No.1

では、私が思いついた「肯定の国」をば1つ。どうしてもメインの話になりそうにないサイドストーリーですので、回答するのを二の足を踏んでいたものです。それにまた例によって細かいところはヘタヘタです。 カンタラ王の命令により、街に孤児院が出来ました。元々廃屋が合った場所にその廃屋を「消し去って」新しく建物を建てて作りました。 これには街の住民は大喜びで、国王を賛美する声が街のいたるところで聞かれるようになりました。 なにしろ、昨年は流行り病で多くの人たちが亡くなったからで、親を流行り病で無くして子供たちが街に溢れていたからです。そしてこの病もカンタラ王の超能力のおかげで沈静化したのです。 その孤児院を望む丘の上から孤児院をしゃがみこんで眺めている1人の老人がいました。あまりにも長時間なのとなにやらどこか寂しげな様子にある若者が声を掛けました。 「おじいさん、どうかしましたか?」 「うん?ああ、あの孤児院のことを見ていたのじゃ。おまえさんはあの孤児院の前の建物のことをしっておるかい?」 「え?・・・あ、はい。前は廃屋で、確か・・・中から奇妙な音が出ているとかで近所の人たちが気味悪がっていましたわ。」 「うむ。そうじゃ。だから国王陛下はその廃屋を取り壊し、その跡地に孤児院を建てることに決めたのじゃ。」 「はい。ですから近所の人たちはもとより、街の住民全員が国王陛下の徳を称えてますわ。」 「そうじゃ。・・・・しかしじゃ。」 「・・・・なにか問題でもあるのですか?」 老人は一呼吸おいて話を続けました。 「あの廃屋にはな、妖精どもが住み着いておったのじゃ。そして人間が入ってこんように、わざと気味悪がらせてたのじゃ。その廃屋の持ち主もそのことを知っておった。だから放置しておったのじゃ。」 「しかしその男は亡くなってしもた。そして建物ごと国に取り上げられてしもた。遺族もやっかいもの扱いしておったしな。渡りに船じゃったんじゃろ。もっとも、反対しようにも反対意見を言うことは法令で禁じられておるがの。」 老人はさらに続けました。 「ときにお嬢さん、妖精はなにをする生き物か知っておるかね?」 「え?妖精ですか?私は・・・人間をからかったり、ちょっとした悪戯をするとぐらいしか・・・。」 「そうじゃろな。普通のもんはそれぐらいしか知らんわな。」 「・・・何か他にあるのでしょうか?」 老人は顔を上げて言いました。 「妖精どもは、森を守っておるんじゃ。彼らがいるおかげでこの付近の森はわしらに大いなる恵をもたらしてくれていたんじゃ!」 一瞬、元気を取り戻したかに見えた老人は、また下を向いて力なく答えました。 「しかし、彼らは去ってしまった。・・・この国には余分な空家などないからの。空家に盗賊など悪い輩が住み着かないようにみんな国王が消し去ってしまうからの。だから他の国に行ってしまったんじゃよ」 「・・・」 「妖精どもは人間どもと関わりを持つことが嫌いなんじゃ。だから何も言わずに去ってしまったのじゃろて。」 「彼らが言うには何も人間どものために森の恵をもたらしてるのではないからだとさ。自分達の生活のために森を豊かにしておったのじゃ。人間はそのおこぼれにあずかっていただけなのじゃよ。」 「しかし最近は森に入ってくる者が増えての。もちろん森に入る人間どもは森を荒らしてるわけではない。ちゃんとマナーを守っておる。しかし・・・。」 「しかし?」若者は先を促しました。老人は先を続けました。 「しかし・・・入ってくる人間が多すぎる。あれでは妖精どもは人間に見られずに自由に行動できん。」 「・・・ところで何故妖精たちは人間との関わりあいをそれほど拒むのでしょうか?」 「ん?それはの。なーんも見えておらんからじゃよ。世の中のこと全てにおいてな。例えば去年の流行り病だがの。あれは人為的事故なんじゃとさ。原因はわしら人間にはさっぱりわからんが、他の生き物とっては当たり前のことらしいんじゃよ。」 「また、人と付き合うのはめんどくさいんだとさ。悪い心をもってる者を相手するのが嫌なのは当然じゃが、よい心を持つ者でも、ずっと気を使って話をしないと傷ついてしまうし、普通の者でも心を許すとすぐに付け上がるからじゃと。もっとも妖精どものほうが、干渉を極度に嫌うのとコミュニケーションというものに重きを置いてないだけなんじゃがな。」 「そうですね・・・私も人の言葉にすぐに傷ついてしまいます。」 「あ!わ、私がよい心を持っているって言ってるわけじゃないですよ。ただ私が弱いだけなんです。」 若者は慌てて訂正しました。 「しかしわしはそれでがよいと思うがの。弱い心を持ち、人の言葉に簡単に傷つく。しかし見方を変えれば、どんな言葉で人が傷つくか容易にわかるということじゃよ。」 「弱いということは、他人の弱い部分も容易に思いやれるということじゃ。そして弱い自分を認めれば・・・。」 「認めれば、怖いものなんてないんじゃよ。なにしろ守るべきプライドがないんじゃからの。弱き心ほど本当は強いんじゃよ。」 「弱き心ほど強い・・・。」 「おお、長いこと話をしてしまったようじゃの。そろそろ行かねば。」 「ところであなた様は何故、妖精のことを知っているのですか?」 「ん?ふふ、さあてな。」 老人は不適な笑みを浮かべました。 「お!おまさんを呼んどるようじゃぞ!」 確かに若者を呼ぶ声がしました。その声の方をちらりと見て、もう一度老人の方を見てみると・・・・老人の姿はどこにもありませんでした。 さて、ここまで書いてみて、当初の予定とは話が全く違うことになってしまいました。どうも私は文章を書き出すと、最初に考えていた話から離れていくことが多いです。 ということで、この話に私の深謀遠慮はなーんもありません。ただの即興話になってしまいました。すみません。 あと、老人は誰かは聞かなくてもわかりますよね?

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質問者

お礼

回答、ありがとうございます。m(..)m しかし、質問をたてたはいいけど、お礼を書くのが、かなり大変な事に気づきました(^_^; 元の質問者の方のような、含蓄のあるお礼は到底不可能なダメダメ質問者です。 なるほど~、妖精の仕業だったんですね。 レプラコーン、ボガートみたいなもんでしょうか。というよりグレムリンかも。 >あと、老人は誰かは聞かなくてもわかりますよね? げ。 む~、むむむ。 (選択中、選択中) じゃあ、スプリガン! こんな返し技を喰らうとは思ってなかった。(^^A汗汗 これから回答される方、マネしないでね~。お願いします。

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