今後起こるかもしれない米中戦争と、日本の安全保障
現在、アメリカと中国の関係が緊迫さを増しており、最悪の事態になると戦争になるかもしれません。
戦争になった時の事態を、以下に(長文で)説明しますので、それをふまえた上で、日本の安全保障について考えたいと思います。
中国の対アメリカ戦略として、接近阻止・領域拒否があります。俗にA2ADと呼ばれています。
それに対抗するアメリカの対応として、統合エア・シー・バトル構想があります。
それを踏まえて説明しますが、元ネタはこちらです。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/50181
前提条件として、アメリカは中国との戦争を決意し、日本防衛のために戦うこととします。核はとりあえず、双方使いません。
それでは、米中戦争のシミュレーション、スタート!
(1)中国の先制奇襲攻撃! 米軍は逃げる!
最初の中国の一手は、ミサイルの大量発射による先制奇襲攻撃です。
弾道ミサイル防衛システムはありますが、とうていすべてを防ぐのは
不可能です。
よって、中国の奇襲攻撃のリスクが高まった時点で、米軍艦艇はミサイルの射程範囲外に逃げて、反攻作戦に備えます。
なお、自衛隊は逃げる行先もなく、国民を守らなくてはならないので、中国のミサイルでボロボロになります。
確実に助かるのは、潜水艦くらいか。
(2)中国の上陸と、アメリカの盲目化作戦
いったん米軍は逃げた後、中国軍に反撃します。
なお、米国本土からも援軍がくるでしょう。
中国はミサイル攻撃後、台湾、沖縄、尖閣諸島、その他南西諸島を占領するために、艦艇と陸軍を送ります。
台湾の防衛は台湾に任せ、日本の領土に侵攻した中国軍を自衛隊が迎え撃ちますが、この時何割の自衛隊が残っているか。
まあ、全滅はないでしょうが、半分くらいは最初の攻撃でやられているかもしれません。
確実に優勢を確保できるのは、海です。
潜水艦は、明らかにアメリカと日本が優勢です。
中国の潜水艦は、開戦後数日で全滅しているかと。
中国の空母? 港を出た直後に、日米どちらかの潜水艦に沈められるでしょう。
海軍の守りを失った中国の上陸軍と、生き残った自衛隊で戦闘となります。
これは、どちらかが勝つかわかりませんが、長期化すれば間違いなく中国が負けます。
補給が続かないので。
アメリカは、戦力が十分補充されたところで、反撃に出ます。
最初の目標は、敵のC4Iネットワークの攻撃です。
相手の目を潰して、中国のミサイル攻撃を減らします。
(3)米軍の本格攻勢
中国の目を潰して、ミサイルによるアメリカ空母への攻撃を無力化してから、アメリカは本格的な反撃にでます。
目標は、中国本土です。中国全土に配置されているミサイルを、空爆と海からのミサイル攻撃で破壊します。
まあ、一筋縄ではいかず、中国は自国でのミサイル生産もできるので長期化するでしょう。
中国全土のミサイルが破壊されれば、中国は継戦手段を失い、講和に応じるでしょう。
ざっと書きましたが、かつての日本が広い中国大陸で苦戦したように、アメリカも苦戦はするかと思います。
問題はロシアですね。ロシアが中国側につき、背後から物資の補給を続ければ、中国は相当な期間、アメリカに抵抗できます。
逆にアメリカがロシアを抱き込めば、中国は石油が続かず、講和を余儀なくされるでしょう。
かつての日本と違い、中国は石油が出ますが、中国が必要とする石油は自国産出ではまかないきれず、中国は石油輸入国です。
ロシアが石油を提供しなければ、中国はかなり厳しくなります。
次に、日本です。日本は米国と共に中国と戦い続けると仮定しますが、中国は手近なアメリカの補給基地を潰すため、日本への空爆ならぬミサイル爆を続けるでしょう。
その結果、日本人が多く死に、またかなりの工場が破壊されると予想されます。
上記の内容を踏まえた上で、これからの日本の安全保障について考えたいと思います。
1.弾道ミサイル防衛システムを強化(現状の継続)
今の弾道ミサイル防衛システムでは、一発や二発のミサイルは迎撃できても、100発撃たれたら、とても防ぎきれません。
しかし、未来の技術革新を期待し、弾道ミサイル防衛システムの整備を継続します。
今は全部がアメリカからの輸入ですが、日本も自主開発し、レールガンやレーザーなどの未来兵器を装備すれば、100発や1000発のミサイルも迎撃できるようになるかもしれまえん。
2.金のかかる弾道ミサイル迎撃システムをやめ、予算をもっと有効活用する。
まあ、共産党や社民党、民主党などが言い出しそうですが、どうせ防ぎきれないなら、全部やめてしまえ!という意見もあります。
ただし、その場合、中国の悪意あるミサイル攻撃から日本人を守る手段がなくなります。
ぶっちゃけ、人間の値段が安い中国では、人などいくらでもいるから不完全な防御システムに金を使うより、もっと金を別分野で有効活用するのも手かもしれません。
しかし、日本は民主主義国ですので、国民の生命と財産を守ることを放棄するのは、国として怠慢としか言いようがないと思います。
3.敵基地をミサイル攻撃だ!(現在、検討中?)
全ての敵ミサイルを迎撃できないなら、こちらから中国のミサイルを攻撃する対地ミサイルを開発・装備する手もあります。
ミサイルの配置も、地下に基地を置きコンクリートで覆えば、中国のミサイル攻撃も十分防げるでしょう。
まあ、ハリネズミのごとき中国のミサイル数からわずかかもしれませんが、これも数を揃えれば十分対抗できるかと思います。
(なお、予算はとりあえず考えない。;^^)
4.中国にはかなわない。降参しよう。(但し、チベット・東トルキスタン・内モンゴルのように、中国の領土となってから、日本人が奴隷化されるリスクがかなりある)
5.その他、俺にはこんな考えがある!
自由にお書きください。
これで、終わりです。皆さんの考える日本の安全保障の考えをお書きください。
適当なところで締め切って、BAを選ばせていただきます。