私たちには、身長の成長速度が速い時期というものがある。俗に、これを思春期成長スパートと言う。女子12歳頃、男子14歳頃ということになっている。この時期、骨は伸ばされることで比較的脆くなってしまう。関節廻りの屈筋群と伸筋群が不均衡にもなりやすい。更には、急激に成長する骨を跨いでいる筋腱複合体が、成長スピードに負けて、弱さをカバーする為に硬化しやすい。よって、この時期に限って、無理はいけない。筋トレによる痛みを「成長痛」と考えるのではなく、「オーバーユース傷害」を疑うべしというのがインストラクターへの教え。
ただし、10歳以下の子供に対するバーベルトレーニングは、海外では珍しくない。私も、小学生時代、高負荷バーヘルを挙げていた。で、背丈は、いつもクラスで一番高かった。成長スパート期には、高負荷トレを少なくして、柔軟性とかバランス強化に努めれば良いということ。
そして、質問者様は、既に、成長スパート期を脱しているので、筋トレ、大いに結構ということ。身長は伸びず、あとは、女子の場合、本来の動物としてならば当に出産期となるので、それに備えるべく脂肪蓄積だけが始まる。男子では、速筋群の発達ピークが15歳前後にやって来るが、女子にはそういう速筋成長期は一生来ない。女子は、12歳時での筋持久力(遅筋)発達ピークにて、筋量に対する成長は、高度な筋トレをしない限り、そこで終了する。