こんにちは。
不安になると買い物をしたくなるということは基本的にありません。ですから、それで市場の購買力が引き上げられるなどといったことはまず起こらないと思います。
もしかしたら質問者さんは、何処かで「買い物依存症」かなんかの話をお聞きになったのではないですか。これはストレスに対する「代償的な行為」であり、満たされない欲求をその満足感で穴埋めしているんです。これを「代理報酬」言い、買い物に限らず、「ストレス性過食」などがその代表選手です。
我々はストレスを抱えますと欲求不満の状態になります。このようなとき、買い物や食事などで満足感を感じますと、これが精神的な報酬となります。ですが、それは飽くまで一時的な代償であるため、それでストレスの原因そのものが排除されることはないわけです。このため、無意識にこれを繰り返しますと、「過食による健康障害」や「買い物依存症」などといった事態に陥ることがあります。
「精神依存」などと脅かすようなことを申し上げますが、果たして「アルコール依存症」や「ギャンブル依存症」などの原因もこれに含まれます。
病み付きになってしまうなんてのは誰にでもあることですが、この辺りだったらまだ笑い話で済まされます。ところが、実はこの「病み付き」と「精神依存」というのは、脳科学的には同じ現象なんです。
では、何処からが病気なのかという線引きははっきりとしませんが、まず無意識にやってしまう、あるいはそうしなければ落ち着かないといったような状態です。そして最悪の場合、自分では克服することができなくなり、お医者様や専門家の助けを借りることになります。
我々がストレスと呼ぶのは主に仕事や人間関係などの「社会性ストレス」です。本来ならばストレスの原因を排除すれば良いのですが、仕事を辞めるわけにはゆきません。仕事なんだから仕方がない、人付き合いは拒めない、大したことではありませんが、我慢をしている以上、それはストレスです。そして、このようにして社会性ストレスというのは本人の自覚のないまま慢性化します。
買い物や趣味、スポーツなどでストレスを解消するというのは「気分転換」です。これによって不安状態から開放され、ストレスの継続を断ち切ります。今日は仕事が大変だったから買い物でもして帰ろう、何処かで美味しいものでも食べよう。このように、ある程度の自覚を持ってやるならな良い気分転換なるにかも知れません。ですが、精神依存というのはどんな報酬対象にでも形成されます。ですから、ストレスなどで精神的に疲れているときはちょっと注意が必要です。
お礼
回答ありがとうございます。 私は、時折なぜ人類滅亡などの情報が流れるのか その情報を流す人にどういった意図があるのか 人々の心理に働きかけるのが目的なのかあるいは ある宗教の信者がその宗教の中で登場するあるシナリオを再現したくばらまいている情報なのか? いろいろ仮説を考えているとだんだん興味が湧いてきたので質問したのですが 依存症の話も非常に面白い内容で 回答ありがとうございました。