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台本から読み取る「目的」について
- お芝居のワークショップで教わった「台本から読み取るのは、感情ではなく目的だ」というストラスキーの演技論について考える。
- どのセリフにも目的があるのか、また目的は自分のためだけでなく相手のためにも持たれることがあるのか追求する。
- 日常的な会話の範囲で目的を考える際に、目的を他の言葉に言い換えるとどのような表現が適切か考える。
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(1)どんなセリフにも目的があるのか? : あくまで国語的に考えれば、そもそも言葉自体が個別の意味を付与されるべく発明されたものなので、それらを組み合わせた文やセリフなどは必然的になんらかの目的を持っていることになります。 ただ、「台本から読み取るのは、感情ではなく目的だ」と言う場合の「目的」はまた別の意味だろうと思います。 これは、必ずしも全てのセリフに目的を見出すべきだということを言っているのではないのでしょう。 おそらくですが、「明らかに感情を表現すべき場面のセリフであっても、感情そのものに注意を向けるのではなく、なぜそのセリフを言うのか、というその目的を理解することが肝要だ」といった意味ではないかと思います。 むずかしいことはわかりませんが、役者に対して「もっと○○な感情を込めて!」のような指導は効果的ではない、というようなことになるのでしょうか。 (2)「目的」と言うと、何だか“自分のため”のように聞こえます。 「自分がこうしたいから」とか「相手にこうさせたい(してもらいたい)から」とか。 相手のために持つ「目的」もあるのでしょうか? あるとすれば例えばどんなシチュエーションがありますか? また、「目的」を他の言葉に言い換えるとしたら何が適当でしょうか? : 「目的」というのは「実現を目指すもの」という意味なので、どんな目的であっても「目指す」という行為の主体が自分である以上、おっしゃるように、すべて「自分のため」です。 なぜなら、自分自身が「実現したい」と思わなければ(希望しなければ)目的とは呼ばないからです。 たとえ「相手のため」のように見えても、「相手のために実現を目指すこと」が自分自身のため(目的)になっているわけです。 たとえば、「わたしはお金を貯めることを目的に働いている。それは、子供に不自由させたくないためだ」などと親が言う場合。 これも、子供に不自由させないことによって、自分自身が満足感や義務感を果たすことができるということであり、結局は自分のためでもある、という側面は否定できないでしょう。 「目的」は「意図」と言い換えることもできるかと思います。
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- KoalaGold
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目的という言葉が大き過ぎれば、その人のスタンスと立ち位置ではどうでしょう。 ボケとツッコミのどちらに立っている。いじめっこといじめられっこ。 受け身には目的がないように見えますが、無口を通すほど頑固でもなく、素直に弱気に、あるいは相手を喜ばせようと聞きたい答えを出してくる。 受け側にもいろいろなスタンスがあります。 それを理解して演技に臨め、という事でしょう。
補足
ご回答ありがとうございます! 追加で質問させてください! 「その人の立ち位置」というのは、「その人たちの関係性」ということですか? もしそうだとしたら、「それは違う。関係性はその都度変わるから。」と言われました。 私もボケとツッコミやいじめっこといじめられっこみたいな2人の間の位置関係はあると思ったのですが・・。 セリフの目的とは、片側だけに発生することなのでしょうかね・・? う~ん・・
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お礼
ご回答どうもありがとうございます! 実を言いますと、hakobulu 様にご回答いただきたくカテゴリを「国語」にさせていただきました・笑 (もちろん、別の角度からの意見が欲しかったことは事実です) 前回同様、私の拙い文面から、言いたい事と答えてもらいたい事を汲み取っていただけて本当にうれしいです! まさに、こういう回答を欲していました! >、「台本から読み取るのは、感情ではなく目的だ」と言う場合の「目的」はまた別の意味だろうと思います。 これは、必ずしも全てのセリフに目的を見出すべきだということを言っているのではないのでしょう。 やはりそうですよね! その日のワークショップでのセリフが、どの役にも「目的」があったので、「セリフに目的のない役なんてないの?」とふと思ったのです。その「ふと」が、ふとでは済まされないくらい考え込んでしまいまして・・。 質問させていただきました^^; だって、現実は主要な役などめったに来ませんもの。 それこそ、生徒Aや女Bみたいな端役なのにその役の何気ないセリフに目的ってあるの?!(もちろん、ある場合もありますが)って思ったのです。 その例として、ABの掛け合いを作りました。 Bは極力目的を持たせない様、相槌程度のセリフにしました。 自分で考えたにも関わらず、私にはBの目的は分かりません。客観的な見方で「相槌」としか^^; もしかすると、そんな文面でも、見る人が見れば「目的」が見えてくるのかなと思い、皆さんに例として見ていただきました。 でもやっぱり、全てに目的があるわけではないのですよね! すごくすっきりです^^ 別に先生もそう言うつもりで言った訳ではないでしょうが、ワークショップの主題が「役を理解するために何を読み取るか?」という事だったので、それぞれにしっかりと目的を持った教材を使ったのですよね^^ 応用力がないもので、自分だけの判断では不安でしたが、これですっきりしました♪ 他の方が答えてくれていましたが、目的のない役も話全体や、構成、演出によってはセリフというか、存在に目的があることを教えていただきました。 とても気分がスッキリです♪ それが、hakobulu 様のおしゃっている、「感情そのものに注意を向けるのではなく、なぜそのセリフを言うのか、というその目的を理解することが肝要だ」という事にも繋がるのかなと解釈しました。 もちろん、主役級はその役の「目的」だったり、作品の「目的」だったりを理解するためのセリフ。 端役等は、もちろん目的のあるセリフもあるでしょうが、その役がこう行動する、こう相槌を打つことによって、その場面や作品全体の色を表していく・・とか。 主要端役関係なくそんな役割は誰かが持っているのでしょうけどね。 そして一番は何と言っても、観客にその役の意図が分かるよう演じる事。 そのために(いろんな解釈ができる「感情」でなく、「目的」をしっかり理解しろ。)という事なんでしょうね^^ 皆様のおかげで、自分の中での解釈が纏まりました! すごく成長できたと思います! 本当にありがとうございました^^ ちなみにhakobulu 様は国語の研究者の方とか・・ですか? 個人的な質問でお気を悪くされたら申し訳ございません。 hakobulu 様のご回答が毎回あまりにも素晴らしいので、興味がわきまして・・。(ファン登録させていただいております・*^^*) 個人のブログやHP等お持ちでしたらぜひ拝見させて頂きたく思います。 こちらのサイトの規則で、個人的なやり取りができないと聞き及んでいますので、もしご迷惑でなかったらm(_)m 師匠と呼びたいくらい尊敬してます! 突然込み入った内容&長文失礼いたしました。 もしご迷惑でしたらスルーしてくださいね^^