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お勧めの、もしくは好きな小説を教えて下さい

個人的にはカラマーゾフの兄弟やクンデラの存在の耐えられない軽さなどが好きです。 文豪の思想を集した小説が好きです。 トルストロイの戦争と平和を読もうと思っているんですが、他にも面白い本が有ったら教えて欲しいです。 店頭で本を前にすると色々目移りしちゃいます。 思考の整理学のような実用書でも一向に構いません。 お勧めの、もしくはあなた自身が気に入っている小説を教えて下さい。

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  • gpsig
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回答No.3

 私はドストエフスキーだと「地下室の手記」が一番好きです。親鸞や老子、孔子は普通に読んでいて楽しいです。と云うか音楽家の人が書いた作品が少ないのは少し悲しいです。画家はもっと少ない印象を受けます。人は自分と少し離れた書物を好む傾向にあるようです。内容は良いと思うが続かないのは自分と似すぎている場合があるみたいです。私はニーチェを原典で全部読みましたが、こいつは天才だけど良い本が多いがなぜか好きになれない。それで自分の書物を批評された文章にはよくニーチェ的だとか書かれる。なぜかプロ作家としてがっかり来る。俺はショーペンハウアーが好きなんだけどな、どこがニーチェ的なのだろうか、と悩むことが多いです。本屋で自分の本が売っていてもシカトする感じです。  でも時々電車の中で自分の本が読まれていると印象と感想を訊ねてしまう。変質者か、不審者かな? 売れた方が確かに嬉しいけど、学界で訊かれると書いた時の記憶はすでにないので閉口する場合が多いです。カフカは読んだことはありますか? 彼の文章は巧いですね。原典で読んでも訳者が巧いのか、そんなに印象は違わないのでお勧めします。しかし顔はなぜか日本の文人で訊くと芥川龍之介に似ていると答えられる。意味が判らない。日本文人で一番好きなのは森鴎外なのに。森鴎外は巧いですよ。時代を経ても色褪せません。森鴎外は全部好きですね。  でもシェイクスピアは原典で読んでその素晴らしさに気づきました。「Unfold yourself!」と云うハムレットの1ページ目で言葉が出てきて武装したテロ集団のリーダーの取り調べのような臨場感に持っていくのが巧い! と云う感動は憶えました。今はポール・ヴァレリーについて書いていますが、彼の思想の軌跡と云うより彼の思考の軌跡を追っているのでフランス語で読んでいて面白いです。でも、レオナルド・ダヴィンチが出てきた時点で古いイタリア語を読んでいます。  後は古典では古代ギリシア悲劇は素晴らしいです。そのために古代ギリシア語を勉強しました。でも、ギリシアに行ったら結構通じました。古代ラテン語もそんなに変わりません。しかし、シェイクスピアは本当に同じ人間なのか、と疑う時が始終あります。ヘッセは日本語で全集は確かでていましたが、四分の一は訳していないという酷い有様です。ですので、評論書く時に「Der Steppenwolf(荒野の狼)」は私が訳しなおしました。  一番面白い思想を描いた近代の物理学者はハイゼンベルクだと思います。面白いです。ドイツ人に「文豪ゲーテはシェイクスピアの前では霞んで見える。」と言ったら怒られると思いましたが納得されました。エミール・ゾラも巧いですね。あの長さを感じさせない文体は素晴らしいとしか言えません。後は大デュマは巧いです。あれも長さを感じさせない。島崎藤村も巧いです。彼の文章には感嘆します。今西錦司は文章が素晴らしく下手くそです。  石川啄木の良さは判りません。いくら読んでも良いと判断できません。湯川秀樹は面白いですね。しかも彼は文章が巧いので尚更良いです。  長々と書きましたが、質問者様が良いと思ったここ50年の日本文学はありますか? 僭越ながらすみません。  

takadukuri
質問者

お礼

古い著作メインで読んでますので、なかなか思いつきません。 50年より少し前になってしまいますが、日本文学であれば銀河鉄道の夜が好きですね。

takadukuri
質問者

補足

只今、シェイクスピアを和訳で読んでいたのですが、あまりに分かりづらい、解釈の仕方が難しい箇所があり、これは本当に世紀の大作なのかと恥ずかしながら疑問に感じていたところでした。原書を読もうと思います。どの方も素晴らしい回答をして下さり、とても感謝しております。私の安易な独断でベストアンサーを決める事をお許し下さい。

その他の回答 (4)

回答No.5

ヘルマン・ヘッセの『デミアン』はいかがでしょうか? とても奥が深い良書です。もうお読みになっているかもしれないですね。

  • 31192525
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回答No.4

takadukuriさん、こんにちは。 >文豪の思想を集した小説  ですね。私は浅学なので作品を並べるのみにとどめます。先入観なく読んでくださいね。 あなたがお若い方なら 『トマス・マンの「魔の山」』  をお勧めします。代表的な教養小説です。 数年前ノーベル賞を取った 『ル・クレジオの「調書」』  も彷徨する主人公の思索の綾を織る佳作だと思います。 『サルトルの「嘔吐」』  この哲学者の思想を反映しています。 『ウンベルト・エーコの「薔薇の名前」』  はミステリー仕立てですが、宗教学や書肆にまつわる教養小説として読めます。社会批判もチクチク入っています。 クンデラがお好きなら「不滅」もいいですよ。 下の方が紹介している「レベッカ」も。 とりあえずこの辺で。需要があればもっと紹介しますよ。

回答No.2

私は、デュ・モーリアの「レベッカ」が好きです。 風景の描写も、目を閉じると、憂鬱な空の色、白波のたっている海、バラの小道が浮かんでくる、素晴らしい描写で、何度読んでも、良い作品だなぁ。と思います。 そして、最後まで解けない謎が最後に解けるその瞬間も大好きです。

noname#177752
noname#177752
回答No.1

私は物理学 天文学 素粒子物理学 原子核物理学 いわゆる自然科学を専攻しましたが、読んでショックを受けた本があります。 光瀬龍著「百億の昼と千億の夜」 これは私が学んできた相対性理論を真っ向から反論しているように思えたからです。 あらすじとか書くのは、これも一筋縄ではいきません、なにせアトランティスの研究をしていたプラトン 仏教思想で阿修羅王と対立していた(まだ終わってはいないようです)帝釈天 それと梵天(ブラフマー) イエスキリストとユダ 阿修羅王と弥勒との戦い 弥勒とはなにか、末世の到来 神とは裁くものなのか、印象に残ったのが阿修羅王の「真の神ならば、末世を預言するより、その到来をこそ防ぐのが真の神ではないのか?」 この本は1973年に初版発行 その後萩尾望都さんのアニメシリーズで一巻二巻 前篇後編が発行されています。 これほど美しく華麗な「阿修羅王」を描いた作家は光瀬龍氏以外には居ないでしょう。 今でもこの本はに大事にして、私の愛読本です。 もし興味があおありなら一読してはどうでしょうか?

参考URL:
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BE%E5%84%84%E3%81%AE%E6%98%BC%E3%81%A8%E5%8D%83%E5%84%84%E3%81%AE%E5%A4%9C