♯2です。ごめんなさいね、てっきり小学生か中学生の理科の実験のことかと勘違いしてしまいました。
(1)>コピー用紙について、感熱紙ではなく、10円コピーや家庭用のインクジェットで使うような極々普通の紙ですので、ティッシュペーパーよりも目が細かく、しっかりと水を吸い上げると思ったのですが、上手くいきませんでした。表面にはどのような薬品や処理がしてあるのでしょうか?
また、何故、水を吸い上げないのでしょうか?
また、安くとなると、PCサプライコーナーで探す予定でしたので、和紙も表面処理がしてある可能性がありますね。
「紙」には「上質紙系の紙」と「コート系の紙」があります。上質紙は日常的に使われるノートやメモなど「そこにものを肉筆でかくための紙」つまり「筆記性を目的とする紙」と考えていただければわかりやすいかと存じます。もちろん模造紙や色上質紙などの種類もありますが、鉛筆やボールペン・万年筆やマーカーで書くことにはかわりありません。
「コート紙」は多色刷りのチラシや広告・ポスター、グラビアやカレンダーなどの商業印刷物に使われる、ツルツルとした紙の種類です。
「コピー用紙」は複写を目的としますから、インクジェットも熱転写もレーザーそしてFAX用紙もほぼ同じで区別はありません。「普通紙」「PPC用紙」とも呼ばれますが、この「普通」とは「印刷機ではなく普通のプリンターやFAXで使用可能」との意味を表しています。あくまでも「印刷と複写は性質の異なるもの」とお考え下さい。オンデマンド印刷機に使用する紙はメーカー毎に指定がある普通紙です。中には上質紙を使っている事業所もありますが、紙詰まり等のトラブルが頻発します。上質紙もコート紙も「紙の繊維が水分を保っている」ことで伸び縮みします。一方のコピー用紙はそうしたトラブルを防ぐ意味で、表面には耐熱処理か施されています。もし耐熱処理が施されていなければ、紙がカールして引っ掛かったり、破れてヤレ紙となってしまい、機械装置の故障にもつながります。
上質紙もコート紙も筆記や印刷を主目的としていますので、熱を使ってインキを定着させることはありません。印刷機で熱を使う場合は「裏写りさせずに早く乾かす」ことを目的とします。その場合はUVランプが印刷機に装着されていて、そこから発せられる光と熱によってUVインキを乾燥させることになります。
一般の家庭やオフィスに「光と熱を利用しての複写」が入ってきたのは、こうした印刷機の流れからすればごく最近の話であり、ではどうすればそうした機器で上質紙を利用可能にできるかとのニーズに基づいてコピー紙が作られ始めます。
既にご経験されていると存じますが、コピーやFAXに転写された文字や画像は経年劣化すると読めなくなります。これが印刷機による印刷物ならば、多少の色褪せはあるものの「読めなくなる」ことは概してありません。古文書や史料などをみれば明らかです。墨で書かれているから残っている。絵画のデッサンで使用される鉛筆の芯もカーボン系です。
普通紙に使用されている塗料はメーカー毎によって考え方も異なり、それぞれの特性があります。三菱のPPC用紙もあれば、リコーやゼロックスの用紙もあります。また「紙」は「厚さ」によっても異なります。日常的に使われているものは「上質70kg・紙暑44.5kg」などと表示されています。
また「目が細かい」ことは逆に水を通しにくいことも意味します。目が粗いから水を通しやすい。これは網やヤスリ・砥石と同じ理屈です。ガラスやビニールもミクロの目で観れば、表面はデコボコです、ただ肉眼や手触りではわからないだけです。
>木綿はありだと思いますがタオルと同じ表面積を確保しようとすると予算上難しいです。
高分子ポリマーについては実は思いついたのですが、タオルのように垂らすことが難しいため断念しました。また、水を吸着しますが、吸収能力が高く、芳香剤などを観察していますと、水を放さないかもしれないと思っています。(水を放して欲しい理由は最終目的が下記のためです。)
理科的な実験もありますが、最終的な目的は、自作の自然蒸発式の加湿器を作りたいと思っています。
通水性に優れなおかつ発散性にも優れているならば、やはり繊維質素材の布地や木材あたりが思い浮かびます。ガーゼや包帯も適しています。或いは室内に観葉植物を一鉢置いては如何でしょう。植物の導管は吸水性に優れ、光合成によって水蒸気と酸素を放出します。冬場でも日中に鉢植えをベランダに出しビニールシートを掛けておきますと、水滴が付いています。
自作の加湿器からは遠いイメージになってしまい、申し訳ありませんが、この程度しか思いつきません。
お礼
用紙についての詳しい説明ありがとうございます! とても参考になりました。 現状、仰られるように、繊維素材(タオルですが)が廉価で良いという感じになっています。