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生物について
系統発生は個体発生を繰り返すという言葉がありますが、わかりやすく、実例で教えてもらいたいのですが。
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系統発生とは… 「それぞれの生物の種あるいは群が進化の過程で経てきた形質変化。特に形態の進化の歴史。」 個体発生とは… 「固体の発生、すなわち受精卵が成体になる過程」 by広辞苑 …つまり、人間で言うならば、十月十日の妊娠期間の間に、これまで4億年をかけて、進化してきたその過程を体験するということ…。確かにわかるようなわからないような…少し、抽象的ですよね。 実例を…ということで、人間の胎児に「魚」の時期、「両生類の時期」がある…という例を挙げたいと思います。 ちょうど、大学の講義で、そんな事を習ったんです。 えっと…今は肺をもつ生物も沢山いますが、もともとはみんな鰓呼吸だったというのはご存知ですよね?…先生によると肺は、浅瀬の…特に酸素濃度が低い水の中で生活していた魚が始めに持ったと考えられているのだそうです。「消化管の中にたまたま空気が入り、たまたま近くにあった血管で酸素と二酸化炭素を入れ替えることが出来た…それが、鰓(エラ)でするよりもはるかに効率が良かった…」これが、肺の始まりだそうです。 つまり、人間も、昔々その昔…進化の過程をどんどんさかのぼっていくと、鰓呼吸をしていた時代までさかのぼることができる。 …人間の胎児も、きちんとその時期を体験するんです。胎児は、発生から16~30日くらいまでの間はお魚の鰓とそっくりな器官をもっています。その器官は鰓弓…といいます。その頃の人間の胎児の形態は、成熟する前の魚のそれと比べても、本当に、素人には見分けがつかないくらいにそっくりです。この鰓弓は、肺が形成され始めると退化していきます。(他の器官として変形していくんです…その鰓に使われていた神経も、変形に合わせて枝を伸ばしていきます)つまり、魚→両生類…の進化をした…といえます。ちょっと難しいですが、下記URLにもっとそのことについて詳しくのっていますよ。 http://www.oita-med.ac.jp/student/20th/souron/21.html …他にも色々な例を習いました。ただすこし、細かな話になるので、1つだけあげておきたいと思います…。 えっと…手に浅指屈筋という、前腕の肘の辺りから、親指を除く四本の指にいく筋肉があるのですが、人では各指につくときに、その腱が二つに割れているんです。しかしこれ、ワニより前の動物(ワニ含む)では「二つに割れている」のではなく「浅指屈筋が二つある」のだそうです。…つまり、もともとは二つの筋肉であった浅指屈筋は進化の過程で、指につく筋のところを除いて1つにくっついてしまった…だから、二股に割れたような形をしている…ということになります。 人間の胎児の発生の過程をおっていくと、確かにこの様子がみられるのだそうです。いきなり1つの浅指屈筋ができるのではなく、二つになったから一つになる…。 神経にしても筋肉にしても、全て、進化の過程をたどるように発達していくのだそうです。「本当なら、もっと他の入り方をした方がすんなりいけるのに…」と思うような方法で神経が筋肉に入っていたりするのはそのためだとか。 …少しわかりにくくなってしまいましたがこんな感じです…。わからないことがあったらいくらでも補足するので言ってください。うまく伝えられなくてごめんなさい…。
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- nozomi500
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#2さんは、エラ呼吸まで遡ってらっしゃいますが、 受精卵の時には「単細胞」です。 それが2分割、4分割…して多細胞になっていきます。 高校生物の教科書に「ウニの発生」の図が出て木間氏が、人間の胚も同じように発生がすすんでいきます。 最初に「陥入」のすすんだ状態は、「クラゲ」に近いです。 脊椎ができるまでは無脊椎動物だし。
- timeup
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図書館にあると思いますが、「発生学」の本が医学関係の棚にあると思います。 医学部で副読本として・・・・・小児科のときだったかに使いました。 全ての段階が写真つきで詳しく載っています。 今は手元に無いので名前は不明ですが、アマゾンなどで調べてみると良いでしょう。 https://www.amazon.co.jp/へ行き、「発生学」と入れると出てきますが、其の中の「エッセンシャル発生学」は医学部でも使う良書です。
- nana-4649
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#2です。あ!本当だ! 「系統発生は個体発生を…」ではなく、「個体発生は系統発生を…」ですよ!!#1さんのいうとおり。
- ebinamori
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それって逆じゃないですか? 「個体発生が系統発生を繰り返す」