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三島由紀夫の遺言

『日本はなくなって、その代わりに、無機的な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜目がない、或る経済大国が極東の一角に残るのであろう。』 彼の予言は見事に的中してしまいましたね。私は21年間生きてきましたが、どうしてもっと昔に生まれてこなかったのだろう、と思ってしまいます。今の時代には美しい日本人の欠片さえ感じられません。日本人は一体どこへ行ってしまったのか?日本と日本人を取り戻すために、今は三島の研究をしています。 この予言、一つを除いては理解出来ます。しかし、「中間色」とは?世界からの批判を恐れて、白からも黒からも遠い、中間的な政治経済政策しか取れない国家という意味なのでしょうか。地味でぼんやりした、という意味なのでしょうか。しかし別の観点から見てみると、中間色は日本人に伝統的に好まれていたようです。むしろ中間色というのは日本人の伝統への回帰ではないのでしょうか。 私は、「中間色の」ではなく「白と黒の」が適切なように感じられてなりません。なぜならば、今のこの社会は二極化し格差社会となっているからです。人々は西洋人のようにすぐに「白と黒」を付けたがるようになっています。あのヒットラーは、「1989年に東方での実験が終わり、世界は格差社会へ突入する」旨の予言をしていたようです。それも見事に的中しましたね。 皆さんは、どのようにお考えでしょうか。是非参考にさせて頂きたいです。よろしくお願いします。

みんなの回答

noname#212854
noname#212854
回答No.3

有名な 果たし得ていない約束―7月7日の新聞エッセイですね。 三島ファンたちは 自決直後から 様々な取り上げ方をしていましたが 一般社会で話題になってくるのは 21世紀の始め頃だったかと 思います。 確かにこの時期には既に 決意 していたのでしょうが 遺言というつもりはなかったのではないでしょうか。もちろん 予言でもないと思います。 疑問の「中間色」は《無機的な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜目がない》これら 六つの言葉が 並列的に 使われている 見た目通りのもの 意味しかない様に思います。 おそらく 三島自身が エッセイの冒頭を《私の中の二十五年間を考えると、その空虚にいまさらびっくりする。私はほとんど「生きた」といへない。鼻をつまみながら通りすぎたのだ。》と 書き出していますが  その彼個人の空虚と 日本社会の行く末である《無機的な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜目がない》極東の経済大国とを オーバーラップしているのでしょう。 いつの時代も 彼の様な先見性のありすぎる人は 生き難いのでしょう。 

  • hekiyu
  • ベストアンサー率32% (7193/21843)
回答No.2

「中間色」とは?    ↑ 過去現在未来をつなぐのが歴史ですが、その歴史を貫く、 文化や価値観の軸が無い、という意味だと思います。 これは欧米キリスト教文化圏と比較するとよく判る と思います。 彼らには、キリスト教による価値、軸が一本通って います。 しかし、日本にはそんなものはありません。 存在するのは、人間相互監視による、秩序だけです。 つまり、世間、があるだけです。 日本独自の軸、といえば武士道ぐらいでしょう。 それで三島は武士道を注視していたのだと思っています。 ”社会は二極化し格差社会となっているからです”     ↑ マスコミに踊らされてはいけません。 ジニ係数が大きくなっているのは、人口において年寄りが占める割合が 増えているからに過ぎません。 年寄りは、人生の蓄積が大きいですから、格差も大きいのです。 段階の世代が年寄りになり、年寄りの%が増えたので、見かけ上 格差が拡大しているだけです。 ”人々は西洋人のようにすぐに「白と黒」を付けたがるようになっています”      ↑ これは、欧米キリスト教文化圏の価値観を取り入れた憲法が あるのが最大の理由でしょう。 日本人の価値観で、日本人の手で作り直すべきです。

noname#175380
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 なるほど。今の日本には、70年程度の歴史しか無いように思われます。日本人の文化も伝統も価値観も、もはや失われてしまいました。日本人の価値観と欧米のそれは違う。日本の価値観が欧米に侵食されはじめた時から、日本の崩壊は始まっていたのだと感じます。三島の武士道は日本人の心ですね。彼は最期までそれを貫き通しました。 私はヨーロッパに滞在していたことがあるのですが、そこで日本・日本人の素晴らしさを認識しました。 日本人が自らの手で憲法を作り直し、日本を取り戻すべきです。

回答No.1

僕は時々、三島先生の動画を見ます。日本人は武士という誇りを持ち、いざという決断の時には迷わず死を選ぶ! 胸に突き刺さる言葉でした。三島先生が常々話していた 「大義」。大義なき今の時代を、大義なき今の日本人を憂いている。三島先生のように極端に生きることはなかなか難しいですが、僕は大いに三島先生の言葉に共感します。

noname#175380
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 戦後民主主義により、日本人の大義は失われてしまいましたね。日本人というものは何なのか、それを考えることすらしないこの時代。 「人間の生命というのは不思議なもので、自分のためだけに生きて自分のためだけに死ぬ、というほど人間は強くない。生きるのも死ぬのも何かのため。」 今の時代こそ、彼のような人が求められているんですよね。