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実と實、体と體のように、まったく異なる漢字について
白川静さんの字統では、實や軆の由来は詳細に説明されていますが、現行の実や体のほうは全く説明がありません。ご存知の方にお願いいたします。また、このような現行の字体に関して字統のように説明されているサイトなどはあるのでしょうか。
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わたしが持っている「字統」は1984年というかなり古い版ですが、「実」や「体」などは見出しとして載っています。しかし、説明があるのは「實」や「體」の方です。新字体(常用漢字の字体)はほとんど説明がありません。 これはある意味では当然のことで、「字統」は中国に古くから存在した文字を対象として、古くは甲骨文や金文などの書体や、「設文解字」などの辞書等を用い漢字を意味づけたわけです。詳しくは「字統」の前書きに相当する部分をお読みください。 「新字体」を強く批判しながらも、「現代仮名遣い」や「常用漢字」を用いるという矛盾を抱えざるを得なかったのです。それは読んでもらわなくては意味がないからです。 最初に、「新字体はほとんど説明がありません」と言いましたが、実は説明してある字も存在します。その例外は例えば「医」の字です。これは今は「醫」の新字体と考えられますが、「医」の字は「医者」や「医学」とは全然関係ない文字として存在したようです。外でも新字体には、学者の目から言えば変なものもあるようで、高島俊男氏は「仮」は「カ」とは読めない、読むなら「ハン」になるではないかと言っていらっしゃいます。(暇の偏が人偏になる文字が適当ということ) というわけで、新字体の漢字を白川的に説明したサイトは出来ない(甲骨文や金文など古い文字は出力出来ないので、画像の貼り付けになるでしょう)と言えます。また、たぶん新字体を説明しても意味がないと言うことでもあります。
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- Kirby64
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回答No.1
お礼
よく納得できました。ご教示ありがとうございました。