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活断層の目視って機械やコンピュータより科学的なの

素人の私からするとコンピュータや機械を使った調査のほうがもっともらしく感じるのですが、活断層を目視で判断って科学的にはどれくらいの信頼性なんでしょうか? 医者が患者の体をたたいて音で病気を判断するのと信頼性は同じくらいでしょうか?

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  • teba244
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回答No.5

あけましておめでとうございます。 機械やコンピューターが正確な答えを出すためには、判断基準となる大量で正確なデータが蓄積されていることが必要です。つまり、この場合は十分に大量な断層調査の結果が、数値化されて入力されている必要があります。 コンピューターがやる仕事は、人間の頭で扱えない大量の過去データと新たに入力した調査結果を照らし合わせ、そこから「この例は過去のこういう例に近いから、確率的にこういう結論だと思われる」と導く作業をするに過ぎないのです。 しかし、少なくとも活断層に関しては、実際に地面を掘り下げて実際に目視調査が行われた事例などごくわずかであり、あくまで「現在わかっていること」から推測するしかありません。仮に過去に調査した活断層と地質や形状が全く同じに見えても、場所による条件の違いや、他に人類が未知の要素がまだ存在する可能性も十分にあるのです。 それ以前に、「活断層」という概念自体が、過去何万年かの間に動いた、つまり地震が発生したことのある断層というレベルのもので、活断層だから絶対また動くとも、活断層で無いからもう絶対に動かないとも、どちらとも言い切れません。現実に、東日本大震災後には「動く可能性が無い」と判断されていた断層で地震が発生し、地震学者をあわてさせています。 そういった状況ですから、研究者の考え方などによって判断が分かれ、「これは絶対活断層だ」と断言できる可能性は最初から低いのです。もちろんすぐに断言できるほどわかりやすい活断層もありますが、少なくとも原発の地下は建設前に詳細な調査が行われており、わかりやすい活断層はありません。 その後の調査技術の進歩などで発見された断層も、非常に微妙な状態のものばかりですので「専門家」でも判断しずらいし、その「専門家」にしても、絶対正確な判断を下せるほどの知識を持っていません。東日本大震災しても、あのような巨大連鎖地震があの場所で発生するとは、どの「専門家」も考えていませんでした。震災後に東日本で多発している地震の中には、未だになぜそこで地震が多発するのかという理由がわからない場所も少なくありません。 これは「専門家」の能力の問題ではなく、人類は地面の下のことについてまだまだ知らない事があまりに多く、断層を目視したからと言って、活断層かどうか絶対的な判断を下せるほどの知識もデータも持ち合わせていないということのなです。もちろん、目視すれば地上からの音波やボーリング調査よりもずっと多くの情報を得られます。しかし問題は、その情報をどのように判断するかということです。 そして前述のように、過去に実際に断層を目視調査した数などごく知れていますので、活断層かどうかの判断のためにコンピューターの出番は全くありません。判断基準となる十分な調査データ無しでは、コンピューターにしてみれば、初めて行く街で道を聞かれるようなものなのです。 医学は、地震学とは比べものにならない程の知識とデータの蓄積がありますので、医師が身体をたたいて診断するほうがはるかに確実です。でも、その医学でさえ目視できる人体のすべてがわかっている訳ではありませんから、対象がほとんど目視できない地面の下で、扱う時間も数万年という長期間に及ぶ地震学が、どれだけ「不自由」な状態なのかおわかりいただけるでしょう。医学とは比べるレベルにありません。 現在行われている断層の目視調査は、現代において最高度に詳細な調査であると同時に、限界でもあるのです。

noname#172148
質問者

お礼

ありがとうございます。 現代の日本の文明では目視調査が地震学の最高峰なんですね。

その他の回答 (5)

noname#194996
noname#194996
回答No.6

活断層そのものの定義があいまいですから、コンピュータに乗るはずがありません。最新の知見で判断するには専門家が見るしかないと思います。 法律に「活断層のうえにはつくってはいけない」とされているのをもうつくってしまいましたから、本物のそれであってもいまさらだめとはいえないのです。政治的にゆがめられたものを矯正しようとしているのですが、本来停止が法律的に困難な作業なので、ポピュリズムにのっとってやれるだけやれ、迫れるだけ迫れというスタンスなのでしょう。止めても新しく作るでしょう。かねがかかっても安全性から言ってそのほうがいいかもしれません。

noname#172148
質問者

お礼

ありがとうございました。 参考になりました。

  • 634yy
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回答No.4

>素人の私からするとコンピュータや機械を使った調査 computerって人間が入力しないと答えを出さないって知っていましたか? その道の専門家が数多くの実地検証してdataを蓄積していてそこに直感と 経験が混じりあった結論の方が信憑性が高いと私は思います。

noname#172148
質問者

お礼

ありがとうございました。 参考になりました。

  • blackhill
  • ベストアンサー率35% (585/1658)
回答No.3

 実験科学やフィールドワークの専門家は、当然ながら測定機械やコンピュータによるデータ処理に習熟しています。もともと機械を開発したり、データを体系的に集めたのがこの人たちですから。  確かに、活断層を対象とする研究分野は歴史が新しく、既存の権威と衝突することもあります。しかし、この「変動地形学」の成果は目覚ましく、従来の知識が書き換えられた例はいくらも挙げられます。変動地形学で検索すると、いろいろな情報が入手できます。  笹子トンネルの惨事も、作業員が昔ながらの打診をきちんとしていれば防げたのではないでしょうか。また、活断層の調査は、地震予測とは直接の関係はありません。活断層の上に重要な施設を建てると危険だというだけの話です。

noname#172148
質問者

お礼

ありがとうございました。 参考になりました。

  • parts
  • ベストアンサー率62% (6366/10151)
回答No.2

機械への依存もここまで来ると、文明が危うい時代かもしれませんね。 基本的に、機械が出来ることコンピュータが出来ることは、数値を入力してその結果を、計算式に基づいて算出するだけです。それを読み解くのも、その論理数式を入力するのも人です。即ち、安全や技術における統計は、人がその指針を作り上げない限り、機械がその判断を下すことはできません。 例えば、Excelで=SUM(A1:A10)とA11セルに入力すれば、A1からA10のセルに入力した数字の和が表示されます。しかし、A1~A10に数字がなければ、0です。もっと言えば、そこに文字列が入力されれば、エラーとなるのです。 それを判断できるのは、人でしかありません。 即ち、それが論理的に正しいと実証されたとき、そしてそれが統計的にも相応の検証が行われている場合に初めて、コンピュータや機械の数値というのは、意味をなすのです。 即ち、機械が人より賢く統計を出せるのではなく、人が正しい統計を出せたときに初めて、機械にプログラミングが可能となり、統計としてまともなものとなります。 では、地震予知においてそれらがどれほどの価値があるのでしょうか? 例えば、今年はイタリアで地震学者に対して有罪という判決が出たほどです。 まだ、人が地震を十分に予知するのは、困難です。活断層がどう動き、どういうときに活断層が膿まれるのかも、定かではない。ただ、断層は過去にずれが、生じた場所であるという根拠のみを残します。まあ、断層の付近は特定の場所で生じる地震に対して、ひずみが発生しやすいということだけがわかっています。 それだけなのです。 だから、人でなければ検証はできない上に、人であっても断定は出来ないのです。 よって、大きな地震が起きれば学者は慎重になります。一部の人は、他国からの干渉などと書きますけど、分からないものに対する対処する場合は、人は慎重になります。 それが将来的に良いか悪いかは分かりません。前向きに捉える人には、どちらの選択でも朗報でしょう。後ろ向きな人には、どんな選択であっても、決して良い話にはなりません。

noname#172148
質問者

お礼

ありがとうございました。 参考になりました。

  • tk4mzt2
  • ベストアンサー率7% (25/320)
回答No.1

コンピュータや機械を使った調査であっても、活断層の目視判断であっても、同じです。 「つまみ食い」で利用される地震学 http://shima3.fc2web.com/201106seikatsusha.htm を、ご覧ください。 地震学は「地震予知」にも「将来の地震確率」にも「活断層調査」にも解決には遠い問題があるレベルでしかない ことがお分かりいただけます。 地震学の現状は、特定の活断層が十万年後に地震を起こすかどうかは分からないし、特定の地層が活断層かどうかを判定することも難しいというレベルなのです。 そんなレベルの地震学を利用して、活断層調査をし、原発稼働を邪魔するのは、大陸や半島の意を受けた政治的陰謀なのです。

noname#172148
質問者

お礼

ありがとうございました。 参考になりました。