- ベストアンサー
神技 三船十段
ビデオを見ました。素晴らしい実力ですね。 くだらない疑問です。ビデオの中では全日本大会に出る高段者を相手にしても ポンポン投げていました。 今、三船十段が70歳にしてオリンピックに出たら、 結構勝てるのでしょうか。もちろん体重別です(60キロ級でしょう)。 柔道経験者に回答いただけると嬉しいです。 (私も経験者で、初段です) きめつけのくだらない解答は不要です。 みなさんの考察を教えてください。 夢を描くもよし、現実を見るもよし、です。 三船十段の実力は認めたうえでの質問です。 よろしくお願いいたします。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
>柔道経験者に回答いただけると嬉しいです。 (私も経験者で、初段です) 柔道は学校の授業でしけ経験はありませんが、合気・空手の経験はあります。誰も回答しないというのはおもしろくありませんから、私のようなものでもよろしかったら一言述べさせて下さい。 >ビデオを見ました。素晴らしい実力ですね。 私もそのビデオはもっています。私が感銘を受けたのは、三船の投げた技よりも、相手が投げようとしても重心をはずしするりと抜けていく動きでした。(159cm、59kg) >今、三船十段が70歳にしてオリンピックに出たら、 結構勝てるのでしょうか。もちろん体重別です(60キロ級でしょう)。 (決めつけたくだらない回答は不要)とのことですので、私の考察を述べさせて頂きましょう。 まず20世紀初めの頃の柔道とオリンピックで採用された頃の柔道から現代までの柔道では、ルールが決定的に違うと言うことです。現代の試合は負けない柔道です。負けない負けないで粘ってうまくいけば一本へという一位になるための柔道です。 そして当時と現代の食料事情が異なります。筋力も脂肪の量も異なります。重心を崩すことで投げられないようにすることと全身鋼鉄の体でぐっと自身の体を締めてこらえるのとでは、ルール上、後者が有利です。当時の柔道はビデオをご覧になったらお分かりのように、みな結構ぴょんぴょん跳ねていますね。その中でタイミングを測り技をかける瞬間を狙っているという感じです。現代柔道は跳ねずに足の裏を畳になるべく貼り付けて腰を引いた防御姿勢です。ぴょんぴょん跳ねていれば、すぐに押しかかるか倒れかかってすぐに外国人の好きな力による絞め技にもって行かれます。 「空気投げ」というのが三船の技の中に神技としてありますが、あれは合気の中にも「隅落とし」という技で現在も存在します。柔道でも正式にはその名称だったと思います。この原理は、イスに座ろうと思って腰を下ろそうとしたら誰かがイスを引くといういたずらがありますね。あれと同じです。「おっとっと」と足や手を使って支えようと思ってもできずに、更に技をかける側が力を少し加えるといった感じです。これもぴょんぴょんと跳ねているか、重心が不安定な人ならすぐにかけることができます。 結論と言うと口幅ったくなりますが、「柔道」という「一般的な柔道」はないということです。何でもそうですが、時代時代によって、制約を受け、やっていいこととやってはいけないことが決められていく。もし三船に不利な動作を禁止すれば当時の三船にかなうものはいないでしょう。 しかし現代柔道のように、崩そうとすれば鋼のような体で頑張られる。技はかからない。ですから「有効」や「技あり」や「一本」のように外国人向けの判定になってきました。そしてなぜ欧米で柔道が受け入れられたかというと、投げ技はもちろんですが、絞め技も両者双方が向かい合っている形になっているということです。古流柔術は絞め技・関節技はかけられた方はうつぶせの形がほとんどです。武器の使用を防いでいるということです。現代柔道では、すぐ「待て」になります。この点でレスリングに似ています。もともとレスリングは狩猟で鹿などを追いつめ捕まえ肩を地面につけ4本の足をひもでぐるぐる巻きにするという意味で、肩がマットにつくとフォール勝ちになるということです。 いろいろ話しが跳びました。あら探しをするようで気が引けるのですが、「弘法も筆の誤り」という「武田惣角・園部秀雄・三船久蔵・澤井健一・木村政彦」のおもしろい話しのサイトがありました。
お礼
お礼が超遅くなってすみません。 鋭い考察、ありがとうございました。 紹介URLもおもしろかったです。