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厄年について
今年 厄年なのですが(大厄) 友人から厄年の三年間の間に男の子を出産すると厄おとしになるので厄落としの祈祷などはいかなくていいといわれました。 去年息子を出産したので祈祷などは 一般的にしなくていいものなんですか。 本人の解釈で決めることとは思いますがそうゆうこと聞いたことありますか?
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厄にはいくつもの解釈があります。その中の一つとして厄を人間の業と考えるものがあります。業とは因縁、人が生まれながらに持つ課題や人生の中で背負う荷物ようなものです。それらは人生においてその人のマイナス面や人生の問題点として関わってきますので少しずつ改善していけばよいわけです。 しかしこの業(因縁)というものは大きな事を成し遂げると一気に解消することが出来ると考えられて居ます。 成功する事もその一つですが成功には必ず別の課題が課せられます。例えば金持ちになればそれだけ社会に奉仕することが課せられ、欲に溺れれば業を背負うことになります。 しかし大病を患うとか大事故に遭うという事は自分の背負う業を一気におろすことになります。 出産は女性にとっては今でも命をかけた大事業です。そこで出産自体も一気に業を解消するものだと考えられているのです。 更にコレには二つの考えがあります。 一つは男子を生めば厄落としという考えと女児なら厄落としという考えです。 男子が家を継続するというのは天皇家や武家が男子によって家系が継続すると考えたことに由来します。このような社会では男子を産む事が家系を継続させる最良の事業と言われ、女子の多い家の女性はそれだけで縁遠くなるほどです。 なので家系を繋げる大役を果たしたのだから男子を産んだ女性は大きな厄を消化させたと考えます。しかし店の継続有線の商家では女児の方が優秀な婿を取れると考えており、この考えはさほどありません。 もう一つは、女性は生まれながらにして子を産まねばならないという業を背負っているという考えがあります。それだけ業が深いと解釈されるわけです。男尊女卑の考えもココから発しています。それに出血は多いなる穢れで潔斎期間に怪我をすれば傷が癒えるまで神事に参加できないと考える人も居ます。なので女性は毎月穢れを背負い、その辛さで業をおろしていると考えられたわけです。 つまり女児を出産するということは子に業を継承させることになるので、女児を産んだ方がより多くの厄を落とすことになるという考えです。 今の社会は男尊女卑の考えは有りません。逆に女性は生まれながらにして大厄を果たすチャンスを得ていると考えても良いと思います。男児女児に関係なく、出産という一大事業を成し遂げた時は厄が消えると考えても良いでしょう。でも、そうなると出産しなければ厄は落とせない? まぁ男性は生まれながらにして確実にそのチャンスを持たないのですから、あまり気にすべき事ではないかもしれません。 これとは別に“祓え”は人生において自分の意思、或いは無意識で犯している罪咎を祓う意味があります。しかも日本人の考えの中には自分が意図しなくでも相手がどう受け取るかで罪になるという考えがあります。「人の気持ちを察する」という思考はここから出ているのです。例えば受験に合格すれば必ず落ちる人が居る、その悲しみは合格した人の罪咎となるという考え。だから合格したらその人の分まで頑張る責務を負うという考えです。(最近ではかなり失われていますけどね) お店でおいしいお菓子を買ったら必ず買えない人が出てくる。これも罪咎です。 ですからこのような無意識や特に悪いことではない罪咎に関しても定期的に祓って行こうというのが神社での祓の基本にあるのです。厄年と言うのはこれらの埃のような罪咎を清め祓う機会と捉えて祓うという考えもあります。 もちろんこれらも厄ですから、出産によって祓われたと捉えてもいいわけです。
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- keirimas
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厄なんてもともとないのですから、祈祷などしてもしなくても同じです。
お礼
回答ありがとうございました。神社で説法を教えていただいたような説明でわかりやすく考え深い内容でした。幸い悪いことは起きておらず健康に過ごせているのでよかったです。やっと授かった子なので大切に育てていきたいです。ありがとうございます。