”食えない”奴は出世しません(^^;
・・・ということではないのですが。
ところで、他にも成長に伴って呼び名が変わる魚はいるんですよ?
例えば、クロマグロやサケなどポピュラーな奴らも成長段階で呼び名が変わるのですが(どう変わるかは調べてみてください)、いわゆる「出世魚」の扱いはされていません。
なぜ名前が変わるか。
魚は同一種で大体同じ時期に産卵しますが、何年もかけて成長するため、同じ時期にサイズが違う同じ種類の魚が出回ります。そのため、商品価値を区別する目的で俗称が与えられてきた結果、出世魚のような呼び名が変わる例ができたわけです。
で、それを面白いと思った昔の人が、『出世魚』という縁起担ぎのカテゴリーを思いつき、その際にブリ、スズキ、ボラといった魚を『出世魚』と呼んで縁起がいいよーと持ち上げて更なる商品価値の向上を狙ったのです。当時から割合に入手性が良く、味も良いので一般大衆にも人気があったのでしょうね。一方当時は人気がイマイチだった魚は、その『出世魚』ブランド枠から外れちゃったと。
つまり、
食べられない魚
=市場価値が無い
=成長段階で商品価値が変わらない
=成長による区別をする必要が無い
=『出世魚』にはなり得るはずもなかった
ということで、『食えない出世魚』は存在しません。
鑑賞用の魚など、特に商品価値があるものについては業者内で成長に応じて異なる呼び名で呼ぶなんて例は他にもあるとは思いますが、少なくとも『出世魚』のカテゴリーからは外れた存在のままでしょう。
でも例えばあなたが今から日本中に発信を続けていけば、後の世で『出世魚』枠が増えてるかもしれませんよ?
お礼
なるほど、出世魚にする理由がちゃんとあるのですね。 そう言われると、ブリなんかは市場価値が高いですもんね。 回答ありがとうございました。