わかりやすい例えがいいんでしょうね。
まず、何の色であれ、空の一部だけでなく、空全体が明るい理由。
これは、鏡にライトを照らした場合と、白い紙にライトを照らした場合とを考えればいいでしょう。
鏡をライトで照らすとライトの形がそのまま目に入ってきますが、紙を照らすと紙全体が白く見えます。
これは、紙の組織がざらざらしていて、いろんな角度に光を散乱しているからです。
同様に、太陽の光は、大気で散乱されて、空全体が明るくなるわけです。
散乱されて、空全体に「光が広がって」いるわけではありません。ここは要注意。
空全体のいろんな場所へ当たった太陽光が散乱されたものが、角度が変わって、こちらの目に見えているのです。
ところが、散乱されずに生き残って、真っ直ぐ地上に来る光があります。これが、太陽のまんまるとして見えているわけです。
波長の短い光(1個1個の光子のエネルギーの高い光)、すなわち、紫外線、紫、青の光は、散乱されやすいので、散乱されて、空の青い色の元になるわけです。
生き残った波長の長い光が太陽のまんまるそのままの光になるわけです。