ワインビジネスに従事しています。
「樽が効いている」というのは正確にいうと、「木樽の香りや木樽で熟成させた為に出てくる味わいがわかる」という意味合いで使う場合が多いです。
実際にはワインに使う樽には、オーク(樫)やクリなどがありますが、樽の内部をどのぐらい焼くかによって出てくる香りも強さも違います。ステーキの焼き方のように、ライト、ミディアム、ハードと選べます。当然良く焼けばそれだけこげたような、いぶしたような香りがものすごく強く出ますし、軽く焼けばどちらかというとバニラのようだったり、ナッツっぽい香りが出てきます。そのどの香りを好むのかは個人によって差が出ますし、感知する量も人によって違いますが。
味わいとしては樽での熟成が長くなればなるほど、一般的には旨みのもとといわれるグルタミン酸を舌先で感じられると言われますが、香りに比べると温度によってはわかりづらかったりもします。(温度が低いとなかなかまろやかさがわかりません)
そして日本では許可されていませんが、海外ではオークチップという樽の代わりに、樽の香りだけがつけられる商品の使用が許可されており、ワインによっては味わいはサラっとして樽を使っているように思えないが、ものすごく樽っぽい香りはしっかりついている商品もあります。
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