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利根川水系のダムの配置について
- 最近の水不足のニュースを見て以来、台風に期待しながらダムの貯水率を毎日チェックしています。
- 三大ダム(矢木沢ダム、奈良俣ダム、下久保ダム)のうちの2つ、矢木沢ダム、奈良俣ダムにぜんぜん水がたまりません。
- はっきり言って計画の段階からダムの配置を失敗している気がするのですが、どういうことでしょうか?
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昔、利根川に「沼田ダム」の計画がありました。矢木沢、奈良俣ダムよりずっと下流で集水域が広く、八木沢ダムの4倍の貯水量があり、しかも堤高は両ダムより低い、ベストのダムです。 しかし、立ち退き家屋数が多いため反対運動がおこり、断念せざるを得ませんでした。 その後、八木沢、下久保、奈良俣などのダムが建設され、首都圏の水源となっています。 http://www.ktr.mlit.go.jp/tonedamu/tonedamu00009.html ダムに水利権を設定する際には、10年に1度か2度の渇水には耐えられるように計画されます。それ以上の異常渇水のときには取水制限がかけられることになります。 確か東京の水の8割くらいは利根川上流のダムに依存しているはずです。何年に1度かの渇水時には取水制限がかけられますが、水道の水がストップするような深刻な事態は発生していません。 ということで、ベストではないけれど、まあ、うまくやってきたんじゃないかと思います。 もし、現在あるダム群よりももっと優れ、かつ実現可能だったと思われるダム配置計画のアイデアがあれば教えてください。
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- jkpawapuro
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>発電で捨てても流れてきてたまる分も多いので、減った分だけで放水量を推し量ることは出来ないと思いますよ。 その通りですよ。
お礼
ご回答ありがとうございます。
- jkpawapuro
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そもそも矢木沢ダム、奈良俣ダムは歴史上発電がダム建設のおこりで東京電燈(現・東京電力株式会社)が戦前から温めていた計画です。 また降雪以外の降水に依る水利の効果は薄くとも、防災の効果はあります。 私は水利権の配分を知りませんが、発電ダムが目的のダムで発電がなされれば、それで成功と言えます。 また矢木沢ダムは立ち退き物件1件と建設がしやすかったというのも大きいでしょう。 あとせっかくリンク貼ったのだから、いつ貯水率が下落しているかみましょう。 春先の雪解け水を春先に心おきなく発電で捨てているのではありません。 (貯め切れないなら発電で捨てますが、貯められるだけためています。) 電力需要期でも無い時にそんな勿体ない事はしません。 7月から8月の半ば、電力が足りないときに水力発電をまわして電力需要を賄っているのです。(水力発電は基本的にベースではなく負荷対応です。)この夏場の電力を満たすことが発電ダムの主目的であり、その目的を立派に果たしていると言えます。 あなたは水の心配をしていますが、ひっ迫しているのは電力です。 また水利用は各自が水利権をもち、それによりおおむね独立に運営されています。
お礼
ご回答ありがとうございます。もともと利水はあまり目的にしておらず、発電と雪解け水の治水だけで十分ペイする設定なのですね。それであれば納得です。渇水の報道のときにいつも八木沢ダムの貯水率が8%だの、底が見えているだのというので計画失敗かと思っていました。 そもそもダムは雪解け水の治水、降雨の治水、発電、飲料や灌漑等の利水などいろいろあり、さらに複数用途を兼ねている例もあると思いますが、少なくとも渇水だと言って八木沢ダムを云々いう報道が勘違いの元だと思います。 あと雪解け水というのはかなり多いので、発電で捨てても流れてきてたまる分も多いので、減った分だけで放水量を推し量ることは出来ないと思いますよ。
>どういうことでしょうか? ダム立地の選定に当たっては、 さまざまな要素がからみますが、 基本的には最低のコストで最大の効果が 得られる場所が選ばれます。 今年はたまたまその場所に雨が降らなかっただけで、 過去数十年は何の問題もないのですから、 別に計画自体がおかしかったというわけではないです。 で、こういうイレギュラーな年もあるわけですから、 新たにダムをという話になるわけで、 八場ダムなどが有効か、それとも意味がないのか。 そういう議論がなされたことはまだ記憶に新しいと思います。
お礼
お付き合いありがとうございます。 >今年はたまたまその場所に雨が降らなかっただけで、 矢木沢ダム、奈良俣ダムは地図を見るとかなり山奥の源流に近い場所で、上流の流域面積はかなり小さいです。今回たまたま雨が降る場所が悪かったのではなく、基本的に雪解け水を貯めるダムであって雨では水のたまらないダムだと思いますが、いかがでしょうか。 >過去数十年は何の問題もないのですから、 基本的に春先の雪解け水は利水だけなら必要以上の量があるので心置きなく発電で捨ててしまう。するとカラ梅雨で渇水になって困る、というのを繰り返しています。最近は異常気象でカラ梅雨が頻発して問題になってきたというのが事実だと思います。別に異常気象によるカラ梅雨の連続を予測できなかったことを責める気はありませんが、ダムに治水効果を求めているのであれば初めから雨を貯める気はなかったとしか思えない点は気になります。 >八場ダムなどが有効か、それとも意味がないのか。 >そういう議論がなされたことはまだ記憶に新しいと思います。 3つのうちの2つの大きなダムはそもそも雨をためる気もないし、だから水害を防ぐことなんかハナから考えていなかったコストパフォーマンスの悪い計画に思えてなりません。そういうことをしておいて別途防災にやんばダムで治水というからいい加減にしろと思うのだと思います。
お礼
詳しいご解説ありがとうございます。1年や2年で作れるものではないし歴史のあるものですね。こういう説明をしてもらうとよく分かります。 沼田ダムが出来ていれば確かに良かったと思うし、決して地元住民を蹂躙して言い訳ではありませんが、公益・国益の観点から大きな議論をして決めるべき話だとも思います。札びらちらつかせて無理やり追い出すのがいいわけではありませんし、中には金銭目的でごねている部分もあるだろうし、それをローカルなところでこそこそ話をせずに国民で議論をすれば良いと思うんですね。 歴史的経緯を聞くと確かに当事者としては頑張ったのだと思います。しかし、建設省と地元だけでこそこそ話していないで、国民で議論をしていれば沼田ダムは出来ていたかもしれません。 今回のオスプレイの問題も、もっと言うと沖縄の基地の問題も全然きちんと向き合っていません。このままでは沖縄県民の心の中には未来永劫負の感情が残ります。国民全体で目を背けずに話をしなくてはいけないと思います。