can
(語源)
[1000年以前. 古期英語 canne(ドイツ語 Kanne と同語源,おそらく<西ゲルマン語;cf. 後期ラテン語 canna 小さな器); 罐[罐]は同語源のオランダ語 kan に対する当て字から]
(ランダムハウス英語辞典)
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かん【缶・罐・鑵】
(本来「缶」は別字。「罐・鑵」の略字に用いる)
(1)湯沸しの器。「汽缶・薬缶やかん」
(2)(英語 can の音訳字) 金属製の円筒状の容器。「缶詰・ドラム缶」
ほとぎ【缶】(古くは清音)
(1)酒や水などを入れた、胴が太く口の小さい土器。
(2)湯殿で産湯に用いた甕(かめ)
ほとぎ‐へん【缶偏】
漢字の偏の一。「缺」「罎」などの偏の「缶」の称。
《缶部》
ふたがあり、腹部がふくれた土器(=ほとぎ)の象形文字。字音「フ」。
罐
〔缶部17画/23画/7005・6625〕
〔音〕カン〈クヮン〉(呉・漢)
〔訓〕かま
[意味]
(1)金属製の湯わかし。かま。(同義)鑵。「缶子(かんす)・薬缶(やかん)・汽缶」
(2)ブリキなどで作った筒形・箱形の容器。「缶詰(かんづめ)・ドラム缶」
⇒(2)はcanの音訳。
[解字]「罐」は、形声。「缶」(=ほとぎ)+音符「_」(=水を注ぎ入れる)。水・酒などを入れるかめ・ほとぎの意。「缶」は、本来の字音は「フ」だが、日本で「罐」の略字として用いられたもの。[_][_]は異体字。
鑵
〔金部17画/25画/7949・6F51〕
〔音〕カン〈クヮン〉(呉・漢)
[意味]金属製の筒形の容器。(同義)罐。「薬鑵(やかん)・ブリキ鑵」⇒canの音訳。原義は、つるべ。
(広辞苑第五版)
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かん(クヮン)【缶・鑵】
(元来は、オランダkan 英can「缶」「罐」「鑵」は当て字)金属の薄板、特にブリキ製の容器。
ほとぎ【缶】
(古くは「ほとき」)
1 昔、湯水などを入れた、腹が太く口の小さい瓦器。
2 湯殿で産湯(うぶゆ)に用いたかめ。
(小学館国語大辞典(新装版)1988)
お礼
お答えいただきありがとうございます。 ずばり解答していただきスッキリしました。 「道路」と”road”のお話もとても興味を持ちました。