コレはボクの勝手な推測であることを、まず頭に入れてから見て下さい。
まずアメリカに住むヒト達の考え方は、日本と違って個人主義が強いです。つまり和ではなく我なんです。で、結婚観についても、多民族国家なので、キリスト教などの離婚否定派ではなく、個人の倫理観で動きます。いえ、動かざるをえないんです。
何故ならば、多数派といえども20%程度しかおらず(実際の統計は知りませんが…)、もし多数派の意見を通そうとすれば、その他の80%から反撃を食らいます。だから誰も多数派になれない。故に個人主義なんです。
次に離婚という考え方ですが、日本では離婚は敬遠される意識が根強かった。何故ならば、離婚した場合に男性は甲斐性なしと思われ、女性は出戻りと蔑まれたわけです。それだけ女性の地位は低く、かつ男性は女性を養うという意識が強かった(ちなみに、コレにも例外はあります。確か縁切り寺とか呼ばれる寺があり、そこへ女性が駆け込めば男性は手出しが出来ず、三行半を女性に出さなければ行けない仕組みがありました。つまり女性による強制的な離婚です)。
ではアメリカではどうでしょうか? アメリカでは別に離婚したからといってペナルティはありません。だってそれは個人の問題であり、他人が口出しする問題ではないからです。宗教上の理由とか、倫理的な理由があれば別ですが、それを持ち出すことは希ですし、それも個人の自由の一つです。結婚も両方の自由なら、離婚も両方の自由なわけです(一部には例外もありますが…、某コメディ映画のような)。
ちなみにアメリカでも60年代当時は、女性は家を守るべきだという風潮がありました。しかし、これだけ女性進出が進んでくると、男性と同等に扱われるわけです。
つまり日本では、結婚とは女性が男性の所へ嫁ぎ、男性が養うというコミュニティ形態。代わってアメリカは共同して生きていくために存在するペアとしてのコミュニティ形態なんですよね。
だからアメリカのヒトは、ペアとして存続することに意義がなくなれば分かれてしまう。もちろんその時には、財産やら親権やらといった事は自分たちなりのベストな一致点を見いだして分かれるわけです。
ただ日本での離婚率の低迷(という言い方はおかしいね、アメリカよりも低いだけだ)は、「家庭内離婚」という一種異常な状況が作り出していたのではないかと思う。別居もしくは離婚となれば、世間体や身内受けが悪いのは夫婦とも同じであり、離婚するよりも顔を合わせず体裁だけ整えておくという、ある意味日本的な慣習があるのではないかと思います。
以上がボクなりのアメリカ離婚率の高さの原因ですが、参考になりましたでしょうか?
ちなみに google で検索したところ、参考になりそうな意見がありました(ボクの意見とはまた違うモノですが)。
よろしければ参考にして下さい。
お礼
ありがとうございます!アメリカの夫婦の離婚率についてレポートを書こうと思っている大学生です。とても参考になりました。