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トリプル安とか言われますが、

トリプル安とか言われますが、経済情勢を見る上で、この3つ(為替レート、株価、債券価格(金利)は特に重要なものなのでしょうか?

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  • poomen
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回答No.1

 それはもう大事ですよ。人間でいえば体温、脈拍、血圧の測定値のようなものです。 ・為替レート・・これによって輸出産業の利益が大きく変動します。トヨタあたりですと1円の円高で1,000億くらいの利益が吹っ飛ぶといいます。一方円安に振れれば農産物、原油など海外に頼る輸入品価格が上昇し、それはやがて国内の物価上昇につながります。物価上昇は消費の低迷・・・不況を招きます。  最近は円高ですので「円高」は悪いこと、という首長が声高に聞かれますが、円安は円に対する国際的信用度が揺らいでいるということでかなり危ない状況です。 ・株価・・株安となると銀行、保険会社など大量に保有する機関のバランスシートを悪化させます。いわゆる含み損ですね。銀行の経営が苦しくなり貸し渋りが発生しかねません。  次に、株式会社なども新たな株式発行による資金調達が困難になります。増資は株式の供給過剰を招きますからさらなる株安を招きかねません。企業の設備投資や事業拡大意欲は衰えて経済活動は停滞します。株安不況を招きかねないのです。不況だから株価が低迷するとも言えます。 ・債券価格・・債券価格が安くなるということは債権の金利が上昇するということです。指標となる10年もの国債がたたき売られた結果生じます。たたき売られる理由としては日本の財政に対する先行き不安、「円」への国際的信頼が低くなっていることを示します。円安と同じ構図ですね。  長期金利の指標となる債権金利が上昇すれば、基本手金すべての国内金利は上昇します。企業は銀行からの借金の金利負担が増えますので設備投資や事業拡大意欲をなくすでしょう。個人でいえば住宅ローン金利が上昇することで住宅建設が減少してきます。  また政府にとっては、発行済みの債権の金利が上昇しているのですから新たに発行する国債の金利を高めに設定する必要があります。それはとりもなおさず将来の歳出の増加要因となって財政赤字を拡大させます。  このようにトリプル安は一般にその国の経済活動を低迷させます。三重苦といってもよいでしょう。                         ☆  現在は、円高、株安、債券高という状態ですね。なお三つの指標の影響は複雑かつ多角的で、また相互に影響を及ぼします。これはあくまでも一例です

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質問者

お礼

具体的かつ詳細な回答をありがとうございます。 とてもよく分かりました。