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雨水の酸性化について
データを観測していて、本年度は三宅島の噴火による影響がなくなり、今度は二酸化窒素の影響が強く見られました。今、自動車等もハイブリット化により排ガスの排出量も減ってきているはずなのに何故増加の傾向にあるのかがとても疑問です。どうか教えていただきたいです、お願いします。
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去年、公害防止管理者(大気2種)の資格を取りました。 酸性雨の原因がSOxなのか、NOxなのかで話はだいぶ違ってきます。二酸化窒素が原因なら、自動車のhybrid化は全く影響しません。 SOxの発生源は燃料中の硫黄分です。ですから硫黄分の少ない良質の燃料を使うこと、燃料の使用量を減らすことでSOxの発生量も減らすことができます。 しかしNOxの発生源は空気中の窒素と酸素です。エンジン等の高温で空気中の窒素と酸素が反応してNOxが生じます。ということは、Hybrid化で燃料の使用量を減らしても、運転時間を減らさない限り発生量は減りません。もちろん自動車だけの問題ではありません。 事実、日本でSOxは減っていますがNOxはほとんど減っていません。 エンジンに供給する空気を窒素を含まない、100%酸素にすればNOxは発生しないはずですが、とんでもなくコストがかかります。 しかし何らかの方法でNOxを減らす方策を考えないといけないでしょうね。
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- think777
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酸性雨の原因として、大別すれば、NOX、SOX、塩素系に分けられると思います。 二酸化窒素の影響を考えるのであれば、SOXに比べNOXの移動距離は小さい傾向があるように聞いています。したがって、この場合は地元地域の発生源の影響が大きいと考えたほうが、よりベターかもしれません。 確かに大気汚染は、地球規模で広がっていて、大陸の影響を無視できません。大陸からの風の影響の大きい時期と小さい時期との比較も考慮しなくてはならないと考えます。 ハイブリット化が進んだといっても、全体の割合はどうでしょうか。個々の車の排出量が減ったとしても、国全体の総量が増えているかもしれません。 ペットボトルのリサイクル率が増えても、ペットボトルのごみが増えつづけるのは、ペットボトルそのものの使用量がそれ以上に増えているのと同じことです。そういうこともあるのかもしれませんよ。 物事は多面的に見ないと、真実を見誤る可能性があります。
お礼
全体の割合が増えていると言う事がネックだったんですね。 参考になりましたありがとうございました。
- hana-hana3
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酸性雨の原因物質は、数千キロも離れたところから風に乗って運ばれます。 よって、地元で対策を行っても、それより東側でないと対策の効果が出にくいものです。 現在の酸性雨は、工業化した中国の影響が大きいとも言われています。
お礼
自国というより中国に問題があるのですね。 参考になりました。有り難うございます。
こんばんは。 現在、大陸の諸国家の経済発展が目覚しくなっています。 中国は急激な経済発展で、大衆に自動車、バイク等内燃機関が普及してきています。12億余りの国民・・・日本の10倍近い人々がこれから、戦後の日本のように自動車を持とうとしています。 しかし、中国等で使用されている大衆向け自動車は、日本のように販売価格に影響するようなハイブリッド化はまだまだ先の話です。 また、諸工業の発展で、排煙の浄化システムが完備されていない工場が増えています。 また、中国の都市の中でも、都市ガスがいきわたらない地域は、コークス、石炭などの硫黄化合物などを含む化石燃料を家庭の熱源として常備し、中国の都市では、これによる喘息等の公害が深刻化しています。 これが、季節風等にのって日本列島へ到達し、降雨の酸性化を進めています。 日本の排ガス対策もですが、近隣諸国、世界レベルの環境対策がしっかりしなければ、いつまでもなくならないでしょう。 参考になれば幸いです。 http://www.nies.go.jp/gaiyo/bunya/sanseiu.html
お礼
完璧です。本当に参考になりました。ありがとうございます。
お礼
すでに、今はNOxによる問題のみになっているのですね。 わかりやすい回答有り難うございました。