- 締切済み
ABO血液型判定
ABO血液型判定のウラ検査でO血球はそれぞれどのような結果になりますか???
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
みんなの回答
- kagakusuki
- ベストアンサー率51% (2610/5101)
赤血球表面にある糖蛋白は、ヒトでは元々はO型の糖蛋白が基本型だったのですが、突然変異によって、O型の糖蛋白分子の末端に、更にもう1個余分な糖が結合したものが、A型の血液やB型の血液なのです。 【参考URL】 高畑宗明「科学と世界と自分」 > 2011年5月 > 2011/05/06 糖鎖はABO式血液型を決定し、細菌の感染にも影響する http://muneakiomx.typepad.jp/blog/2011/05/%E7%B3%96%E9%8E%96%E3%81%AFabo%E5%BC%8F%E8%A1%80%E6%B6%B2%E5%9E%8B%E3%82%92%E6%B1%BA%E5%AE%9A%E3%81%97%E7%B4%B0%E8%8F%8C%E3%81%AE%E6%84%9F%E6%9F%93%E3%81%AB%E3%82%82%E5%BD%B1%E9%9F%BF%E3%81%99%E3%82%8B.html このため、A型やB型、それにAB型の血液の赤血球の糖蛋白分子の中には、O型の血液の赤血球の糖蛋白と同じ分子構造が含まれていますから、A型やB型、それにAB型の血液にとっては、O型の血液は異物ではない事になります。 それに対して、A型やB型、それにAB型の血液の赤血球の糖蛋白分子は、O型の血液の赤血球の糖蛋白分子の中には含まれていない構造を持っていますから、O型の血液にとっては、A型やB型、それにAB型の血液は異物になります。 ABO式血液型が生じる原因となる抗原は、この赤血球の表面に存在する糖蛋白ですから、オモテ検査で抗A抗体と反応するのは、B型やAB型の赤血球の表面に存在するB型の糖蛋白であり、抗B抗体と反応するのは、A型やAB型の赤血球の表面に存在するA型の糖蛋白であり、O型の赤血球表面に存在する糖蛋白は、抗Aと抗Bどちらの抗体にとっても異物とは見做されないため、抗Aと抗B、どちらの抗体を混ぜた場合でも凝集は起きません。 一方、抗体は血液の血漿の中に含まれていますから、ウラ検査でO型の血漿と、A型或いはB型の赤血球を混ぜ合わせますと、O型の血漿に含まれている抗体にとっては、A型の糖蛋白もB型の糖蛋白も、どちらも異物になりますから、A型の血球とB型の血球のどちらと混ぜた場合でも凝集が起きます。(亜型の違いによって、凝集が起きる程度は異なる様です) 【参考URL】 ナースのホームページ > 血液型検査 ABO式血液型試験について http://nurse.fc2-rentalserver.com/ketugata.html
- Willyt
- ベストアンサー率25% (2858/11131)
O型の血球はそもそもA、B両方の抗体で固まらないのですからウラても表でもそれは全く変わらないですよ。