ABO式血液型のH遺伝子座の酵素活性失活の場合
分子生物学のえぐい問題をやっていて最後の二問でドロップアウトしました。
急いでいるわけではないのでわかりやすくご指導お願い申し上げます。
まずABO式血液型において、血液型の成立には二つの遺伝子座がかかわっている。一つは19番染色体のH遺伝子座、もうひとつは9番染色体に存在するABO遺伝子座である。
H遺伝子座にコードされているタンパク質は(ア)であり、これがガラクトースの末端にフコースを付加することでH型物質(H抗原)を生成する。この物質は(イ)型のヒトの血液型物質であるとともにのこりの血液型の前駆体ともなる。A型にはさらにNアセチルガラクトサミン、B型物質にはガラクトースがそれぞれH型物質に付加されることで生成する。したがってAアレルにコードされているたんぱく質はNアセチルガラクトサミン転移酵素、Bアレルはガラクトース転移酵素である。
(a)Oアレルの塩基配列はAやBのそれと酷似していてわずか数塩基が異なるのみであるが、O型のヒトではH型物質に対する糖の付加は起こらない。
問1 下線部(a)に関連して、Oアレルにコードされているのはどのようなたんぱく質であるか、簡潔に説明しなさい。
問2 H遺伝子座にコードされている(ア)の酵素活性が失われている個体が稀に存在する。この個体の血液型の形質をOhとする。Oh形質の個体における血液型抗原と抗体の存在パターンについて、抗原、抗体の有無と種類を述べよ。
問3Oh形質の個体の血液型は、被験者の赤血球に交代を反応させて凝集の有無を見る表検査と、被験者の血清を既知の方の血球と反応させて凝集の有無を見る裏検査で判定した場合、何型と判定されるか。理由を付して答えなさい。また、この判定結果に基づいてこの個体に対する輸血血液を準備し交差適合試験を行うと、どのような判定結果が予想されるか。簡潔に説明しなさい。
とありました。
問1については
転移酵素ではなく、H型はO型になりえるのだから、ここでのたんぱく質の発現があるのならイソメラーゼのようなたんぱく質。と考えましたがそもそも違いますでしょうか?
問2について
Ohの形質だとそもそもどうなるのかわかりませんでした。結局文の説明からするとフコース転移酵素が働かないのだからガラクトースのままでB型と同じ機序ならばH型にこのガラクトースが付加されてしまうのかなと考えましたがそもそもH遺伝子が正常に発現していないのだからくっつくことすらもしないのか。。。と問2,3は考え方すらわからなくなりました。
ご指導お願い申し上げます。
お礼
1980年代に入ってからだと思っていたのですが、随分昔から行われていたんですね。御回答ありがとうございました。
補足
すいません。回答をいただいたのですが、まだ質問受付中ということにさせていただきます。