参考までに回答を
日本社会における社会通念・・としては回答できない
というか、逆に”年上の女性を娶る”という地域慣習が案外散見されるのである(特に北関東)
これは、特に人口変動期(気候変動が大きい時)などに顕著に生まれる事例なのだが
”売れ残り”を処分する・・というニアンスもあるようだが、要は、ムラ社会・集落において一定の定型の役割を担う人間が必要があることに由来する
つまり、売れ残りはムラ・集落での扱いが難しいので、婚姻させて妻・奥方として社会的存在として嵌め込もうということである。社会学的にリアリティのある話で生臭いがw
この傾向は確か流行性疾患との関係とも指摘できるので、面白い話である
・・・・・・・・・・・
地理学で人口移動を専門にしている教え子が、”年増の女性を探すにも無理だった”という考察をしている事例がある
つまり、売れ残り女性が存在しないので必然的に、<年下の女性になっているだけ>だと言う
そもそも、女性は社会的に年齢を公表する必然性はないので、いくらでもサバを読めたことは言えるし、美容・化粧などが発展していない状況ではいくらでも年齢を虚偽できるわけで、史料も信用できたものではない・・とw
醜女・老女は、出家して仏門に入るので、必然的に婚姻対象にならない。偽装できないのは、社会的にスポイルされてしまう・・という話である
(姥捨て山は、文字通り婆ではなく適齢期がすぎた女性の社会であるように)
女性は処女性(これは若年性と相関する)が求められるのだから、当然、年齢詐称は低め設定されるのは当然だろう
逆に男性側にもメンツの問題から、詐称させる必然性があると指摘できる。
古代から婚姻は、男子に童貞性・女子の処女性(双方に貞淑さ)を求める傾向があるので、それに応じて、サバを読むというわけである
このような事例は数多指摘できる。例えば、中国唯一の女性の皇帝である則天武后は4歳のサバ読みだし、大奥に輿入れする場合もサバ読むのが普通である。
そもそも、戸籍が厳格に年齢を管理しているのではないのだから、理想の婚姻像を偽装するのは必然的であろう
要はメンツの問題で実際はそれ相応の年齢詐称・もしくは年齢不詳が一般的な婚姻だという見解である
根本的には、ムラ・集落の社会的状況によって婚姻が決定された背景(実家関係はムラ・集落の都合と大差ないだろう)を考えれば、はめ込み式で婚姻が行われたわけで、必然的に結婚適齢期になれば強制的に婚姻するわけで、秩序だった婚姻状況では、売れ残りなどが存在するはずもないだろう
つまり、年齢詐称・適齢期はめ込み式の婚姻・・という状況から、年上女性との婚姻が存在しなかったというだけの話
口頭査問で、「戦争における男性人口の低下から必然的に年増になってしまうのでは?」
との設問があったが、それについて教え子はこのように回答している
戦時において生じる民間捕虜は奴隷として人身売買されます。野郎も減りますが、未亡人は集落に居場所がなくなるので、戦時捕虜として売れるだけのことでしょう
(ちなみに、戦国時代の人身売買の書類を紐解いた上で、遊郭システムまで論説している)
要は、ムラ・集落の売れ残り排除システムが働いた・・・・というオチ。
ムラ・集落が適正な男女比人口調整した(?)という見解らしい(女衒も引用している)
個人的には、この見解が妥当だろうと思う
実際に多くの歴史上の人物は年齢が怪しいケースが多いし、女性などは名前さえ不明であるのだから、年齢などは不明なのは当然だろう
したがって
>なぜ年上女と年下男の結婚は認められなかったのでしょうか?
年齢管理が出来ていないので、実際は、年増との婚姻はあっただろうが、そうであっても分からない。
実際に年増女性が存在していない
>この社会通念はいつ頃から形成されたのでしょうか?
ムラ・集落の合理的な人口維持施策の誕生と共に・・・・
陰鬱かつグロい話で言えば、ムラ・集落から年増が排除されるシステムが確立して、排除された女性が生存のために娼婦を商い出した頃には発現したのでは?
納得までは保障しないが、教え子の見解を整理したものを回答にしたい