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工程飛ばしクレームの対処
- 製造業において、ピンが立ってる治具確認で孔があいていないか確認する工程がありましたが、納入先に孔がないものが出荷されました。作業者の責任ではなく私に責任があるというのはわかっていますが、負の連鎖を止めるためには再発しない確認工程追加か作業者変更が必要です。
- 明日作業者に確認する予定ですが、私はもう作業者を変更する方向で考えています。再発の原因を理解せずに問題を起こすだけの作業者ではなく、確実に問題を解決するために、作業者変更が必要だと思っています。
- 作業者の責任については私が負うべきですが、再発を防ぐためには確認工程の追加か作業者変更が不可欠です。皆さんの意見を聞きたいです。
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私の本業が品質管理・品質保証に関わることなので、その視点から意見を言うと… 書かれている情報だけでは判断しきれない部分はありますが、確実に検査治工具を使えば品質異常品が間違いなく排除できるのであれば、品質異常品が流出するのは検査(検査作業者を含む)に問題があるわけです。 もしいまの検査作業者に問題があれば、とりあえずは交代させることになるかも知れません。ですが、次の作業者が確実に検査してくれるかどうかは不確かです。ここのところの見極めが必要です。 絶対に再発させないためには、人(作業者)の質・規律・注意力に依存していては実現できません。人には違反も含めて必ずヒューマンエラーが伴い、確実ではありません。仕組みで対応しないと再発防止にはならないわけです。品質異常品の流出が極めて重要な問題になる場合(すなわち再発がもう許されない場合)には、人(作業者)に頼ってはいけません。ですから、確認工程追加と称して点検者をもう一人追加するのは効果的ではありません。 検査治工具を確実に通さないと、その製品を次の工程に進められない仕組みを導入しないとダメです。たとえば、検査治工具を所定の位置までしっかりと差し込まないと作動しないカウンターを用意し、そのカウンターの数と製品の数が合わないとそのロットはOKにしない、などです。 結論として、再発させてはいけない重要性、作業者の質、上述の仕組みの導入にかかわる初期投資費、その運用コスト(追加の人手を含む)、今後どのくらい(数量)その製品が出るか、などを天秤にかけて 作業者の交代→人手による確認工程の追加→仕組みの導入 の順に対策を考えることになります。すなわち、その製品が一時的なものであれば、人手をかけて必死で力づくで検査すれば済むかも知れません。でも今後ともその製品を作り続けるのであれば、いつまでもそんなことはしておれず、仕組みの導入が欠かせないでしょう。
お礼
非常にわかりやすくありがとうございます。 参考にさせてもらいます。