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【古文】 「ずなり」の「なり」ってなんでしょうか?
こんにちは。 下の文の「なり」の品詞、接続がわかりません。 『徒然草』 :え答へずなり侍りつ。 ですが、「え」ときているから当然「ず」は打消ですよね? しかしその後の「なり」なんですが、これが断定の助動詞ならば :え答へぬなり侍りつ。 となるのではないでしょうか? 「ず」が本活用なので他の助動詞は考えられないし、「え~~(ず)。」の表現に結び方のような決まりがあるのでしょうか? どなたか教えてください!
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ラ行四段動詞の連用形です。だからこそ、下に丁寧の補助動詞「侍り」を付けることができるわけです。 格助詞「に」+「なら・なり・なる・なる・なれ・なれ」 格助詞「と」+「なら・なり・なる・なる・なれ・なれ」 形容詞本活用連用形+「なら・なり・なる・なる・なれ・なれ」 ナリ活用形容動詞連用形(「~に」)+「なら・なり・なる・なる・なれ・・なれ」 タリ活用形容動詞連用形(「~と」)+「なら・なり・なる・なる・なれ・なれ」 打消の助動詞「ず」の連用形(~ず}+「なら・なり・なる・なる・なれ・なれ」 上記の場合の「なら・なり・なる・なる・なれ・なれ」は、ラ行四段動詞「成る」の各活用形と覚えておくと便利です。 ご質問の「え答へずなり侍りつ。」は、「答えることができなくなってしまいました」とでも現代語訳できるところです。 ちなみに、助動詞「ず」+伝聞推定の助動詞「なり」の組み合わせは、 「~ざんなり」 または、 「~ざなり」 の形をとります。
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「ず」は打消の助動詞「ず」の連用形。 「なり」は助動詞ではなく、四段動詞「なる」の連用形。 見分けのポイントは訳したときに「答えられなく『なり』ました」とそのまま「なる」の訳が当てはまること。
お礼
ありがとうございます! つまり、「侍り」は「答えられなくなり『まし』た」の「まし」にあたるって言うことなんですね!
- garamond
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お尋ねの「なり」は「侍り」の前にありますから、ラ行四段活用動詞「なる」の連用形 その前の「ず」は打ち消しの助動詞「ず」の連用形 ではないでしょうか。
補足
あ、つまり「侍り」は補助動詞だと考えるということでしょうか? 侍るを本動詞としてしか見えていませんでした。
- banzaiA
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伝聞推定の助動詞「なり」<終止形接続> と考えられないですか。
補足
打ち消し「ず」は伝聞推定の助動詞「なり」が下に接続する場合でも「ず」を使うことがあるということですか?
お礼
動詞の「なり」を完全に見落としていました! わかりやすい解説までつけていただき、ありがとうございました!