> 江戸時代に剣客っていましたよね
まず、それって本当なんですか? アニメでやってたから? マンガに描いてあったから? だとしたら未来からやって来た人間の言葉を話すネコ型ロボットも実在するのかもしれませんね。
だいたいマンガでも映画でも小説でも、面白おかしくさせるために相当いいかげんなところがあるわけで、実際の江戸時代はそんな派手に斬った張ったなんてしょっちゅうある時代だとは思えませんよ。「剣客」っていう言葉が胡散臭さ満点ですよね。これを文字通りに解せば「剣の腕でメシ食ってる人」って感じなんでしょう、さらにそういう創作の世界の雰囲気を加えれば無頼でニヒルでっていうイメージなのかもしれません。そんなの江戸時代を支配していた儒教的な思想では乞食なみに恥ずかしい生き方だと思いますね。忠を尽くす主(あるじ)もいないなんて下の下ですよ。
有名な宮本武蔵などを指して「剣客」あつかいする場合もあるかもしれませんが、仮に武蔵に言わせれば侮辱じゃないんでしょうかね。武蔵は自分のことを「兵法者」あるいは「兵法家」と思ってもらったほうが名誉でしょう。今でいえば軍事アドバイザーに近いのでしょうか。純粋に剣の技を極めることで生きて行こうとする人は◯◯藩の剣術指南役に仕官すること、つまり現代のサラリーマンか、千葉周作のような道場主、今でいえば自営業者(千葉は大名から扶持をもらっていたようなので、企業の非常勤顧問であるといえるかもしれません)ぐらいでしょう。
用心棒、ボディーガードといいますが、守る相手が侍ならちゃんと家来として召し抱えるでしょうから、先に書いた剣術指南役と同じくサラリーマンでしょ。フリーランスの用心棒を雇う大名、旗本なんて「自分のところにはろくな家来がいない」と宣言するのと同じなので武家社会では最大の恥ですね。じゃあ町人や寺社を守る? そんなの役人にバレたら大変でしょう、あまり現実的とは思えません。 江戸時代も幕末になるとだいぶ締め付けも緩くなって、「人斬り◯◯」なんて俗に言われるような脱藩浪人などもいたようですけど、彼らの場合はメシを食うために人を斬ってるわけじゃなく、別の目的のための手段のひとつに過ぎないわけで、自分たちでは志士(今なら革命家? 一歩間違えば単なるテロリスト)と思ってるでしょうから「剣客」なんて呼ばれたら怒ると思いますよ。
と、いうことで「剣客」なんていないというNo.2さんの意見に私も同意します。
お礼
ありがとうございました