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脱色すると何で透明にならないの?
「脱色」というとすべての色が抜けるというイメージがあるのですが、赤とか青色は取れても白色が取れて透明になることはないですよねぇ。色を抜くということは科学的にはどういう意味なのでしょうか。 また、「白色」と「透明」との違いは何なのでしょうか?「光の三原色」とか「色の三原色」とか「光の反射・吸収」などといった理論が関係するのでは・・・と思うのですが、より詳しい回答を求めます。自分も理系出身なので、少し専門的になっても結構です。宜しくお願いします。
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●「色が付いている」とは対象物の中に赤なら鉄、青なら銅といった特定の可視光成分を反射する物質(主に金属)が含まれ、表面が特定の可視光成分を反射する状態を言います。 ●「白」とは対象物の表面が可視光スペクトル全域にわたって光を反射する状態をいいます。 ●「透明」とは中身を含めて対象物の構成物すべてがが可視光スペクトル全域にわたって光を透過する状態をいいます。だからその先にある物の像が透過するのです。 ●「脱色」とは塩素や酸素を体毛の表面に反応させて白い被膜を作り、色を薄くすることで、洗濯では同様の作業を「漂白」といいます。 白い物を「脱色」しても表面が白くなるだけで内側の色とついた部分がもともと光を通さない色を持っていれば透明にはなりません。 ちなみにプラスチックは元々透明なペレットに顔料を混ぜて着色してありますが、上の理由で一度着色したプラスチックは透明には戻りません。そのため、再利用には制約があります。透明に戻す技術ができればプラスチックゴミはなくなるんですけどねえ。
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脱色というのはそういう難しいことではないんです(^_^; 脱色というのは、「着色に使った塗料をはぐ」ことをいいます。 もともと布というのは「白い色」を持っていて、それ以上、色は落ちないんです。 その白い布に赤だの青だのといった塗料が付いているわけですから、それを落とすのが「脱色」です。 色の三原色とかそういうのは関係ないですよ(笑)
すべての色(色素)を取り去っても、必ずしもガラスのように透き通るとは限りません。たとえばスリガラスですが、何の色も加えているわけではないのですが、白っぽい色にみえます。これは光が乱反射や屈折によってまっすぐに進まないためです。白い花なども何の色素も含みませんが、内部の構造が複雑なためと表面が滑らかでないために、乱反射と屈折の相互作用で白く見えるのです。これは水と油を混ぜて激しく振ると白くにごることでも確認できます。水も油も決して色がつく訳でも、化学変化で別の物質になるわけでもないのに、透明なはずが白く見えるのです。この場合は水と油の境界面で、光が屈折し、それを繰り返してみているほうに戻ってくるからです。透き通ったガラスのような無色透明の状態は表面が滑らかで、内部の屈折もや反射もなく光が通り抜けて、向こう側にある対象物にあたって目にかえってくる場合に限り起こります。また、白く見えるのは色素を含まないため、全ての色に対してこの現象が起こるためです。透明とは必ずしも肉眼で向こう側が透けて見えることを示すわけではなく、スリガラスもある意味では透明であるといえます。不透明とは、対象にするエネルギー(光や電波や放射線・・・)に対してその物質の向こう側にエネルギーが到達しない場合をさしますので、スリガラスは光に対しては透明なのです。身近なところではテレビなどのリモコンの受光部や送信機がまるで真っ黒のようなプラスチックで覆われていても、まったく問題なく赤外線の送受信ができることも同じです。可視光線にとっては真っ黒でも赤外線にとっては透明(この場合は外部の可視光線の影響を避けるためわざとこうしてあります)なのです。 透き通った青など色付きのガラスなどの場合、特定の色(波長)の光だけを通し他の色(波長)の光を吸収してしまうような色素を持っているため、そのように見えるのです。言い換えればある種のフィルターということができます。写真撮影の際などに良く用いられるUVフィルターなども、この原理を応用したもので、写真にとって重要な人の目に見える(可視光線)に対しては無色透明ですが、撮影に不都合なUV(紫外線)にとっては不透明な特性を示すような特殊なガラスでできています。
補足
文中の「色素」について、「色素」とは分子レベルではどういった物質なのですか。たとえば、「赤色色素」とかいうのがあって、この色素分子は、赤色の可視光線だけを反射し、他の可視光線は吸収する性質を持った分子なのでしょうか。 また、表面が滑らかでなかったり、内部構造が複雑だと「乱反射」してしまうということですが、何で滑らかでないと乱反射するのですか。これは「光の反射」とは何なのか・・・ということにもつながると思いますが。 絵の具の場合のような、色の三原色である赤・黄・青の三色を混ぜると黒くなってしまうのに、光の三原色である赤・緑・青色を混ぜると白くなって見えるのは、絵の具の赤色と光の赤色とは違うと思わなければならないのでしょうか。
補足
「脱色」についてですが、「塩素や酸素を体毛の表面に・・・」というところで、反応させるとは、化学反応をしているということなのでしょうか。また、それは電子レベルではどういった化学反応なのでしょうか。酸化や還元など、あるいはもっと別な化学反応? 次に最後の文で、「顔料を混ぜて・・・」というところですが、「顔料」の成分は何なのですか。たとえば、赤色を作っている源は何なのでしょうか。これも書いてあったように赤色の可視光成分のみを反射する成分なのでしょか。 絵の具の場合のような、色の三原色である赤・黄・青の三色を混ぜると黒くなってしまうのに、光の三原色である赤・緑・青色を混ぜると白くなって見えるのは、絵の具の赤色と光の赤色とは違うと思わなければならないのでしょうか。