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ノルウェイの森(非常に混乱しています)
ノルウェイの森を読みました。 直子が死ぬ前日のレイコさんと一緒に暮らす。の会話で、 レイコさんがワタナベ君の事はいいのか? に対して直子は「あの人のことは私きちんとするから」とありますが、ここはどう解釈しましたか? 直子は次の日に持参したロープで首をつってしまいました。 「あの人のことは私きちんとするから」の解釈を教えて下さい。
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私の解釈では…(いま手元に本がないので、思い出して書きますが…) 直子がレイコさんに「二人でここを出て、一緒に暮らすことができたらいいでしょうね」と話したのは、この時点で、自死を決意していたのでしょう。だからこそ、いつになく陽気だったのです。直子が、恋人の死後、望んできたのは、ただ過去のなかに暮らすこと(不可能ですが)、あるいは、静かになるべく刺激のない休息生活をしてゆくこと、あるいは自ら死ぬことです。実際にレイコさんと暮らしたかったというよりは、(もはや仮想の話にすぎないけど)という響きがあると思います。これは同時に、直子が主人公に対して、いわゆる恋愛感情を抱いているわけではなかったことをも、あらためてハッキリと示しています。 「あの人のことは私きちんとするから」は、主人公からの働き掛け(主人公と二人で暮らそうという誘い)をきちんと断ること、というか、むしろ、主人公ごとこの世に別れを告げてしまうことの宣言ではないでしょうか。直子は、未来に生きることをこそ拒んでいるのです。主人公を憎んでいるわけではないのですが、主人公からの働き掛けは、未来の侵入なのです。それは耐えられないことです。もちろん、主人公はそのことに気づいてはいません。一般的な観点で言えば、善意で、よいことをしているのです。「きちんとする=きちんと断る=でも主人公はいい人。それはわかっている=この世ごと別れてしまうしか、きちんとする道がない」と解釈できないでしょうか。 直子の入院も、主人公がきっかけになってはいなかったでしょうか? そしていま、療養中の直子に、またもや主人公が働きかけます。未来に生きようと。それが直子を死へと追い詰めるのです。そのアイロニー。この小説が傑作である所以と思います。
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- pepe-4ever
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「彼の悩みの元を絶つ」ことが「自分の死」であり「きちんとする」の意味ではなかったのかなと思います。 彼からの想いを十分に理解し、彼への愛情も十分ありました。そして、自分が生きている限り彼の足手まといになる、彼の人生を悪い方向に左右してしまう、と思っていたのでしょう。自分の死が愛情の裏返しだったのかと。 御質問の主旨は、「きちんと」の意味を「手紙」にも「会話の中」にも説明なく、「死」で解決させてしまった理由付けだと思いますが、読者それぞれだと思います。 死んでしまった彼氏の側に行きたかった、レイコさんに託した、と理解する人もいるでしょうし、、どれも正解にしたかったのかも知れません。 数年前(1Q84販売時)この本を初めて読んだ時さっぱり解りませんでした。村上春樹氏自体初めてでしたが、、それから3度トライしましたが(上)も読み切れずギブアップ。しかし去年集中読破。でも相変わらず良く解りませんでした。
- konpeirou
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ここは、ヒトによって、解釈が分かれるかとおもいますが、 死を選択することが、直子なりの、ワタナベ君への答えだったのだと思います。 つまり、ワタナベ君の直子への想いを、 直子自身の死で、けりをつけた という解釈ですね。 個人的には、 直子の死よりも、ワタナベ君が、レイコさんと…の箇所で、 「えぇ、まじ」と、混乱というか、あきれるというか、 なんか、悲しくなった記憶があります。 (読んだのが十年以上前なので、記憶があいまいですが)
お礼
素晴らしいです。