※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:『ノルウェイの森』の直子の病気)
『ノルウェイの森』直子の病気について
このQ&Aのポイント
『ノルウェイの森』の直子は統合失調症の陰性症状を抱える「単純型統合失調症」の可能性がある。
統合失調症は陰性症状から始まり、幻聴などの陽性症状が後に発現することもある。
小説の描写からは直子の病気による悲劇よりも、深い哀しみや辛さが伝わってくる。
「あなたが出張に行っているあいだいったい誰が私を守ってくれるの?私は死ぬまであなたにくっついてまわってるの?ねえ、そんなの対等じゃない。そんなの人間関係とも呼べないでしょう。」
(以上、『ノルウェイの森』村上春樹、講談社、1987、より)
皆さん、こんにちは。
僕に関してご不明の点はプロフィール等ご参照ください。
最寄りの映画館まで50kmくらいあるんで、DVD発売と同時に取り寄せて観たんですが、台詞の数が原作の千分の一くらいでしたが、映像のもつ情報量とか、生身の人間の存在の迫力がそれを補っていたと思います。
性愛的な事にデフォルメされているんだけど、原作の筋は端的に掴んでいたと思います。
行間の読める台詞というか、そういうのもありますね。
作者の姿というよりは、警句とかが別に目立たないで誠実な青年の姿が見えてくる感じ。
あの原作を映画化するためにはこういう方法しかなかったような感じはしますね。
それにしても、あんな精神疾患の療養所が1960年代にあったのかどうか知りませんが、レイコさんなど、ごく普通っぽく表現されている。
直子は込み入っているんですが、統合失調症の陰性症状だけある「単純型統合失調症」のような感じもします。なお、単純型統合失調症は40例に一例くらいなので、発病率が5千人に一人くらいになります。
統合失調症は陰性症状から先に始まるという説もあるんですが、無為自閉、気力減退、生活からの退却とか陰性症状ぽくて、小説でもありましたが、最後の方で幻聴がしてくるというのがどうも陽性症状の発現のような感じもする。
一概にはなんとも言えないんですが、まあ、ああいう表現なので悲劇的な病気、悲恋という感が募るかと思うのですが、まあ、僕というか僕らが日常生きている生活というのがあれに近いものがあり、悲劇感よりは、深い哀しみとか辛さが思い出される感じもします。
「よくわからない病気」で悲恋だとあやふやな感想を持っていた方には申し訳ないんですが、あれは単純型統合失調症だと僕は思うのですが。
……皆さんはどう思っておられましたか?
統合失調症を扱った24年前の小説が一千万部を超えるベストセラーになっているという事は日本の精神保健福祉にとって大きな福音だとしか言いようがないんですが、読者の方などであまり実際の病気と結び付けて考える事がなかったような気がします。
実のところ、「スケープゴート」化されて、よくわからないような良くないものはなんでも統合失調症にしておこうというような風潮も過去ありました。
20年くらい前でも、ハローワークで失業保険を傷病手当に切り替えて、そのあとで行くと「あんたどうせ薬飲んでるんでしょう!!」とか国家公務員に恫喝されて追い返されたりしていました。
実のところ、分かってくれる人だけ分かってくれればいいという気もします。春樹さんが分かっておられたら、それはそれだけでありがたいことだと思っています。
あまり質問の体をなさない感じでしたが、失礼しました。
お礼
ご返事ありがとうございます。 僕は原作3回読みましたが、小説の方が直子があんまり病気だという感じがしません。映画では錯乱するようなシーンもありましたね。脚本を書いた監督のセンスかと思うんですが。 昔は病気の事をよく知らないで、悲恋の話だと思ってたわいのないファンの方も一杯読んでいたです。 僕ら?からすると本当に「痛い」ですね。 原作は国内で一千万部のほか、中国でも百万部売れているとか、国際的に翻訳されています。精神保健福祉が充実するきっかけになればと願っています。 まあ、金字塔ですね。