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古今著聞集の現代語訳
どなたか現代語訳を教えてください。又はサイトがあれば教えてください。 中ごろ、六の葦毛といふあがり馬ありけり。 いづれの御室にか、大法をおこなはせ給ひけるに、 引き進ぜられにけるを、ある房官にたまはせてけり。 あがり馬ともしらで、のりありきける程に、ある時京へいでけるに、 しりたる人道にあひて、この馬を見て、 「いかにさしもあがり馬の名物、六のあしげにはかくのり給へるぞ」 といひたりけるに、臆して手綱をつよくひかへたりけるに、 やがてあがりてなげけるに、てんさかさまに落ちて、かしらをさむざむに つきわりにけり。をかしかりけることなり。 よろしくお願いいたします。
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助詞とか敬語とかを無視すれば、そんなに難しい話ではないのですが。 辞書をひかないと分からないのは、「中ごろ」「御室」「あがり馬」など、固有名詞です。 形容詞などは、いまでも時々使う言葉なので頭を柔らかくして、情景を考えつつ訳してみることをお勧めします。 ●中ごろ、六の葦毛といふあがり馬ありけり。 それほどではないが昔のこと、「六の葦毛」という駻馬(暴れ馬)がいた。 ●いづれの御室にか、大法をおこなはせ給ひけるに、 いずれの代の御室(仁和寺住職)のときか、大法の儀式を行われなさったのだが ●引き進ぜられにけるを、ある房官にたまはせてけり。 (その駻馬を)進上されたのを、ある房官(僧坊担当官)に下げ渡した。 ●あがり馬ともしらで、のりありきける程に、 暴れ馬とは知らずに乗って回っていたのだったが ●ある時京へいでけるに、 あるとき、京へ出たときに ●しりたる人道にあひて、この馬を見て、 (事情を)知った人が道で出会って、この馬を見て、 ●「いかにさしもあがり馬の名物、六のあしげにはかくのり給へるぞ」 「なぜそほれほどの有名な暴れ馬の『六の葦毛』にそんなふうに乗っていらっしゃるのですか?」 ●といひたりけるに、 と言ったので、 ●臆して手綱をつよくひかへたりけるに、 (乗り手の房官は急に)怖くなって、手綱を強くひいたので、 ●やがてあがりてなげけるに、 (馬が二本足で)すぐ立ち上がって(乗り手の房官を)振り落としたので ●てんさかさまに落ちて、かしらをさむざむにつきわりにけり。 (房官は)まっさかさまに落ちて、頭を、ゾッとするほどぶつけて切ってしまった。 ●をかしかりけることなり。 いぶかしかった(不審な)ことだ。 ※ 割る は、頭蓋骨を割った=死んだという激しいものではないと思う(それだったら後続の内容が変わるだろう)ので、勝手に「切った」にしました。血が出た程度だろうと思います。 ※ 「をかしかりける」は、「興味深い」と訳してもいいかもしれませんし、筆者の感情しだいで現代同様「おかしい」と訳してもいいかもしれません。 私は、「落馬するなんて、わらっちゃったよ」というよりは、「それまではうまく乗りこなしていたのに事実を知ったら急に乗りこなせなくなるなんて一体どうしたことだ」という気持ちを優先して、いぶかしいと訳してみました。
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- 無 鉄砲(@without-a-gun)
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古今著聞集の現代語訳を掲載したサイトはないようです。 たまたま、この部分を取り上げて中学生向きの問題にしているサイトがありましたので、 御紹介します。 http://blog.z-abc.com/?eid=1053617 ここまで書いてあれば、十分でしょう。
お礼
こんなサイトがあったんですね。ありがとうございました。
お礼
こういうことあります!たぶん緊張したのでしょうか。。。 ありがとうごさいました。