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脳死での臓器移植について

このたび、小さな男の子が残念ながら脳死したということで、 臓器を移植されましたが、 男の子は、脳死状態ではあるが、生命あるということですよね。 生きている男の子の臓器を取りだしてしまったら、 それが原因で亡くなってしまうのではないですか? 詳しく報じられていないので、どういう状況なのかわからずご質問させていただきました。

みんなの回答

  • altdlt
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回答No.10

「生命ある」という言葉は一様ではありません。 質問者様は、例えば 「機械で働きかけて心臓を動かしている。脳幹が働いていない。でも体が温かいし涙も出る。」 という状況を 「血がめぐっていて、動いている細胞がある」 という点を重く見られ、生命があると御判断なさるのでしょう。 一方、移植を推進する立場では 「脳幹が働いていない」 という点に着目し、それでは人間として生命が無いと判断しましょう、と言うわけです。 「臓器を取り出したことが原因で死ぬか?」 という問いについても、質問者様は 「機械に頼っているが、現に動いて働いている心臓が体を生かしている。 その心臓が無くなったら体を生かすことができなくなる。だから死んでしまう。」 とお考えなのだと思います。 しかし移植をする立場では 「脳死の人間は既に‘死んでいる’のだから、それ以上‘死ぬ’ことはありえない。」 となります。 なお、「心臓死での臓器移植」についても 人工呼吸器を外していったん心停止により‘死亡’させた後に (臓器をよく保存するための薬を‘生きている体’に入れるといった準備の整った後、 臓器を貰う患者とスケジュールを調整して死亡させることは以前から日本でも行われてきましたが、 欧米ではこうした人工的な心臓停止による死体からの臓器移植が増えて問題視されていると 毎日新聞が報じていました。) 再び機械で心臓を動かしたりするので おそらく質問者様にとっては、そのような心臓死移植も脳死移植と同様に 「生命のある体から臓器を取って死なせてしまう」 行為にあてはまると考えられます。

  • tarohkaja
  • ベストアンサー率29% (66/221)
回答No.9

No7、No8です。 No7で書いた通り、 人はめったなことでは脳死にはなりません。 心臓が止まって=血流がとまるから酸素が行かなくなる=酸素の欠乏に弱い脳はすぐ死にます。 肝臓も、心停止後は移植には適さなくなります。 腎臓は、 酸素欠乏に強く、心停止後一時間以内に摘出して処置すれば、移植に耐えます。 だから、今のように臓器移植が話題になるよりも以前から、「腎バンク」 というものがあって、死後に腎臓を提供しますという登録をして、「献腎移植」 ということが昔から、今も(臓器移植ネットワークと提携連携して)行われています。 角膜移植のアイバンクも同様です。 脳死脳死と言われるようになって、 脳死を経過して心臓死に至ると思い込む人がいますが、脳死というのは極めて特異な例です。

  • tarohkaja
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回答No.8

No7で、書きもれ 今の回答に追加です。 脳死から回復した、というのは、 脳死判定が間違っていた、ということで、脳死した死者が回復することはありません。 それだけ脳死判定は慎重に厳密に行われなければなりません。 現在の科学水準で、厳密に脳死と判定された死者は、回復しません。 回復した人は、判定が間違っていたのです。 脳死判定は、 慎重に厳密に、ということが移植医療における重大な医療倫理になると思います。

  • tarohkaja
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回答No.7

まず、脳死という現象は、人の死において1%以下でしか起こらない、人はめったなことでは脳死にはならないということをご承知おきください。 脳死の原因には能に酸素が行かなくなるということがあります。 この子は、事故によって 「心肺停止」 に陥り、心肺停止ですから酸素がストップして 「低酸素脳症」 になり、6月初旬に他の病院から富山大病院に転院し、10日に脳死が疑われ、14日に脳死と判定されたわけです。 「心肺停止」 で生きていた!!  今の救急医療では、心臓が止まっても蘇生させられます。 全国平均では、心停止した患者を2割くらいの確率で再鼓動させ、1割くらいを社会復帰させます。 この医療で一番成績がいいのは、北海道の市立札幌病院の救命救急センターで、3割以上の心停止患者の心臓を再鼓動させ、2割以上を社会復帰させています。 もちろん人工心肺につないで生命を保ちながら昇圧剤や電気ショック等々で治療するのですが、この子は心臓が再鼓動せず、人工心肺でも脳は死に向かったまま引き返せなかったわけです。 質問者は、「脳死ではあるが、生命ある・・・・」 とおっしゃいます。 ここのところはなかなかすんなり納得しにくいところです。 脳死者の脳は、他の臓器が新鮮なうちから 「壊死」 が始まっているらしいのです。 浜松大学法医学の鈴木教授は、脳死者を司法解剖すると (おそらく自殺者でしょう。縊死により血流遮断で能に酸素が行かなくなって先に脳が機能停止した。司法解剖の対象になる死者) 頭蓋骨を開ける段階で、泥状の脳がボタボタ垂れてくるのを洗面器で受けなければならないそうです。他の臓器はしっかりしていても、脳の解剖所見は取れないそうです。 脳死者は、細胞や末梢神経はまだ生きていても、 意志や精神や人格や感覚は、 いっさい消滅していることになります。

  • toyo549
  • ベストアンサー率26% (21/78)
回答No.6

脳死と判断するのは、かなり最近の様に思います、実際、昔は心臓が停止すれば人は亡くなったと判定していましたから、 だから今でも、まだ暖かい体に接して医者が脳死ですと言われても中々受け入れられないのが現実です、 ましてや、小さな我子を脳死と言われ、現実を見つめなくては行けない親御さんの気持ちは本当に辛いものだと思います、 感情論で言ってしまえば、何か残酷な様に思える節もありますが、亡くなった我子が誰かの役に立ち、その体の中で行き続けるのだと考えれば又救われる思いもあるのではないでしょうか、 私も幼い時からの友人が脳内出血で倒れ、緊急手術を受けました、知らせを聞き病院に行ったのですが、 病室でベットに横たわる彼女を見て愕然としました、 目は開いてるのですが、目の玉が左右に激しく動き停まる事はありませんでした、看護婦さんに聞くと目は開いてるけど見えてなく動いているのは脳の痙攣が起しているとの事、もちろん誰の呼びかけにも反応する事なく、もう五年以上が経ちます、 バリバリのキャリアウーマンだった彼女を思い出す度、人は脳によりすべて生かされているのだと、つくづく考えさせられました、 どうゆう状況であれ、脳死の現実を受け止め、臓器移植を決断した親御さんには敬意を評したいと思います。

  • mota_miho
  • ベストアンサー率16% (396/2453)
回答No.5

「脳死」は、心臓や他の臓器の移植を推進するために作られた概念です。単純に書けば、以下のようなことになります。 ・生きている患者から心臓を取り出すことはできない(当たり前のこと)。もし、取り出したら、殺人。 ・死んだ体からは、心臓を取り出すことができる(法律等の決まりがあるでしょうが)。 ・脳に大きな損傷を受けている患者は(例えば、交通事故で)、回復が望めない。 ・回復が望めないなら、心臓が動いていても、(ある判定基準を元に)死んだことにしよう。 ・つまり、「死んだことにする」=「死んだ」 ・死んだのだから、心臓(動いている!)を取り出すことができる。医者は殺人罪に問われない。  

  • hikokurow
  • ベストアンサー率21% (75/341)
回答No.4

脳死とは、何かということですが、脳幹が機能しなくなり脳全体が回復不能になった状態だそうです。 この状態=脳死となっても、心臓は鼓動し、体温も温かく、眠っているような状態のようです。 こうなると、100%回復不可能とされ、そうであれば、生きている心臓(その他臓器等含め)を移植すれば助かる人達の為に使ってあげたらどうでしょうか、それで一人の人の命が救われれば…云々というのが臓器移植手術です。 うん?ちょっと待てよ、とここで疑問が生じます。 脳死状態となり、そう判断されたら、本当に100%回復不能なのだろうか。 世界中には、脳死とされてから意識回復した実例が、確かに確率としては非常に低く、極めて希有なケースかもしれませんが、存在することも事実だからです。 これに対し、心肺停止状態となり、死亡とされてから意識回復したという実例は、土葬された後に棺桶から脱出という欧米のホラー映画のような話が確かあったような気もしますが、まず100%存在しません。 このたびの6歳の男の子の脳死を受けて、動いていた我が子の心臓を提供した親御さんの決断には感服の極みですが、私には100%できません。 我が子の生命力と奇跡にかけて、手を握り、体をさすりながら、耳元に語りかけるでしょう、毎日毎日、我が子の息が絶えるまでは。 脳死という死を認めてしまったことは、医学の進歩の放棄には当たらないのでしょうか。 脳死として、とっととその心臓を、移植すれば助かる方に使ったら効率がよいのは確かそのとおりかもしれません。 心臓の停止をもって人の死とする。 改めて、ここに立ち返り、脳の再生医療の医学分野の研究に歩を進めるべきでは、と個人的には思ってしまいます。

  • hekiyu
  • ベストアンサー率32% (7193/21843)
回答No.3

”男の子は、脳死状態ではあるが、生命あるということですよね”      ↑ 何をもって死というかは、説が分かれています。 心臓の停止をもって死という説と、 脳の死をもって死という説です。 移植法は、脳死をもって死という説を採っている訳です。 質問者さんの指摘通り、心臓が動いているのに死んだ というのは、どうも感覚的になじめないですね。 心臓が動いていますから、身体は温かい訳です。 これが女性なら、妊娠も出産も可能です。 それでも脳が死んだから死だ、とするのがこの法律です。 このことからも判るように、脳死にしたのは 心臓移植をする為なのです。 人間は脳が死んでから、心臓が止まります。 つまり、心臓移植をしたいから、死を脳死にまで繰り上げた のです。 これが良いことか悪いことかは、難しい問題です。 ”男の子の臓器を取りだしてしまったら、 それが原因で亡くなってしまうのではないですか?”      ↑ 一応、脳が死んだら、蘇りはあり得ない、という ことになっております。

noname#246942
noname#246942
回答No.2

あなたの質問がそのまま、これまで本人の意思がない状態での脳死臓器提供を禁止としていた、一番大きい理由となります。 それだけデリケートな内容の質問であると言う事を、まずはご理解頂きたいと思います。 さて、あなたは臓器移植にも色々な種類のものがあると言う事をご存知でしょうか? 生きている人間の体から臓器提供を行う「生体移植」、心臓が停止した段階で臓器提供を行う「心停止移植」、そして今回の「脳死移植」です。 心停止の場合の臓器移植は、その名の通り、心臓が停止した後、つまり死亡した後に臓器が提供されます。 一方、脳死での臓器移植の場合は、脳は死んではいるものの、心臓は動いている状態での臓器が提供される事になります。 その為、心停止移植に比べ、提供出来る臓器が格段に多くなります。 「脳死」でよく勘違いされるのが「植物状態」と言う事です。 植物状態は、大脳は死んでいるものの、他の脳は動いている為、自発的な呼吸などが出来ます。 対し、脳死の状態では、大脳もその他の脳も死んでしまっている為、人工呼吸器などを使わなければ生きる事が出来ません。 これが、脳死を人間の「死」とするか「生」とするかの見解の別れる所でもあります。 子供の場合は、脳の抵抗力が比較的強い為、「長期脳死」と言って何年も生きていられるケースもありますが、大人の場合は、脳死と診断されてから数日で亡くなるケースが多いです。 >生きている男の子の臓器を取りだしてしまったら、 それが原因で亡くなってしまうのではないですか? それは、言わなくても誰でも分かっている事なんです。 誰でも親であれば、子供の死を認める事など出来ませんよ。 「子供の命」を「先に繋げる」のか「今に繋げる」のか。 身を裂く想いで決断した事は、どちらも間違っていません。 だから、そんな簡単に「脳死状態ではあるが、生命あるということですよね」なんて言わないで下さい。 こちらの胸が痛くなります。

  • cinq-26
  • ベストアンサー率56% (9/16)
回答No.1

何をもって「死」というのか、生命倫理の問題と深く関わります。 >男の子は、脳死状態ではあるが、生命あるということですよね。 脳死状態を「死」と捉えれば、生命なないということになります。 他方で、質問者さんが疑問に感じておられるように臓器がまだ活動しているならばたとえ脳死状態でも「死」とはいえないのではないかという見解にも説得力があります。 何をもって「死」というのか、についての日本国民の意思は、賛否両論はあるものの臓器移植法という法律に結論付けられているわけです。