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臓器移植ってできる?
骨髄移植をしました。 もう献血することもドナーになることも出来なくなりましたが、 脳死の時に臓器移植って出来ますか? 臓器移植は出来るからとドナーカードを持ってる人と、 血液は全身を回っているからどれもあげることは出来ないと言う人がいます。 どちらが正しいでしょうか?
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- tarohkaja
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臓器によります。 先に何はできる何はできないという判断がなくはありませんが、それよりも移植の時に摘出した臓器を見て、「いまこの臓器は移植に適しているか」 という判断がされますから、それで決まります。 骨髄移植を受けていない人も、摘出した臓器を見て判断されます。 ドナーカードに、○○年骨髄移植と書いておけばいいと思います。 それから、あなただけではない、世間の多くの人が勘違いしてることを言います。 「脳死のときに」 臓器“提供”できるかということですが、 人はめったなことでは 「脳死」 にはなりません。 すべての 「死」 において検査されているわけではないから、正確には調べようもありませんが、人の死において脳死は1%以下だと推定されています。 最近、脳死下の臓器移植が報道されることが多くなって、二つの勘違いをしている人が増えました。 人は心臓死の前に脳死を経過してから心臓がとまるのだと。・・・・・そんなことはありません。心臓が止まって、つまり酸素が回らなくなって細胞が死んでいくのです。 そのなかで酸素の欠乏にたいへん弱い脳はすぐに死にます。 脳死は極めて特異な例です。 もうひとつの勘違いは、脳死移植ばかりが報道されるので、脳死でないと臓器提供できないのかと、普通の心臓停止では提供できないと思い込む勘違いです。 あなたが受けた骨髄移植は、肉親からか骨髄バンクからかはともかく、骨髄バンクは20年前にできました。 その15年以上前に 「腎臓バンク」 ができていました。 腎臓病で人工透析に苦しむ人は、腎臓移植を受ければつらい透析から解放されます。 それよりも古く 「アイバンク」 ができています。 角膜移植で目の不自由な人を助けようというバンクです。 この二つのバンクは、「安らかな死を迎えた後、病に苦しむ人を助けるためにあなたの臓器をください」 という趣旨のものです。 これは骨髄バンクより前からあったのです。 これは、心臓死下の移植です。 角膜や腎臓は、心臓が止まって酸素が行かなくなっても、しばらくは生きている酸素欠乏に強い臓器です。 ところが、心臓そのものはすぐ理解できるでしょう。 心臓が止まったら心臓は移植できません。 また肝臓も、酸素欠乏に弱く、心臓死の段階の肝臓はもう移植には適しません。 さて、世界の医学界の潮流は、人の死を、めったに起こらないけれども脳死の時も死だと考えるようになっていました。 実際に脳死になると“植物状態”ならば回復の可能性があるけれども、脳死では決して回復せず、心臓が動いているうちに脳の組織は壊れていきます。 それで、世界の医学界の潮流は脳死も死と考え、脳死者からの臓器移植も心臓死者からの臓器移植も同等に考えています。 そうすると、日本では肝臓移植を受けられない患者が、アメリカへ行って移植を受けようとします。 これはしばらくは続きました。 日本で心臓移植を受けられないためにアメリカへ行くと一億円以上の費用がかかるため、「○○ちゃんを救う会」 による募金活動もよく耳にしました。 そしてこれはアメリカ人のひんしゅくをかいます。 人の死の1%以下でしかおきない、めったに起きない脳死者の臓器提供を日本人が受けたらアメリカ人の生きるチャンスを奪うことになる。 日本人は臓器も金で買っていく気か、 というわけです。 それで日本でも、 移植医療の場合に限り脳死を人の死と認める、 という臓器移植法ができて、それから去年でしたかいろいろ改正になったわけです。 脳死でないと移植できない心臓・肝臓などがあり、心臓死でも間に合う腎臓などがあり、脳死はめったなことではおこりません。 ということを、先に頭に入れておいてください。
お礼
ありがとうございます! お礼が遅くなりもうしわけありませんでした。 私にはもう献血することも骨髄ドナーになることも出来なくなり、 なんにも出来ることがなくなったように思っていました。 私にもまだ出来ることがあるかもしれないってことですね。