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臓器移植について質問があります。
私自身や家族や知人に移植を必要としている人がいるとか、そういう理由ではなく、ただ興味本位の質問で恐縮なのですが、質問させて頂きます。お気を悪くされた方がいらっしゃったら申し訳ありません。 例えば私が脳死状態になったとして、生前この人に移植してあげて欲しいなどの希望が会った場合、それは優先されて手術が行われるのでしょうか。それとも、ただ順番に一番最初に待っている方に譲られるのですか? それから、脳死状態以外でも、臓器移植が認められる場合などはあるのでしょうか。 ドラマとかでよく見るシチュエーションですが、いまいち臓器移植について分かりません。
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臓器移植の意思表示、および登録 (意思表示は、保険証に記入でも運転免許証に記入でもよく、以前からある意思表示カードに記入でもよく、誰かに届け出る必要もなく、ただ携帯していればよい。登録は、臓器移植ネットワークに登録して登録ID番号をもらう) には、(1)脳死の場合でも心臓死の場合でもどちらでも臓器提供する。(2)脳死ではいやだけれども心臓死の場合に限って臓器提供する。(3)私は臓器提供はしない。という三つの立場を表示または登録できます。 その場合、「組織の適合性」と「患者の症状による移植の緊急性」による移植相手の選択に法則が確立しており、待機登録している患者の中で、公平に移植患者が選ばれます。 ■またこの時に、提供意思を表明する人は、【肉親を優先する】という条件を付けることができます。 肉親だけです。恋人も恩人も対象になりません。提供する当人には、肉親優先だという権利があります。 組織適合は、同一の親から生まれた兄弟姉妹で25%、親子では非常に低くなります。現在は血縁関係が無いのに他人同士が適合するのは、はるか昔の遠い遠い先祖がきょうだいで、その遺伝子の確率25%の組合せを、日本列島のどこかとどこかで再現したことになります。 また現在では、免疫抑制剤なのですが、医薬品の進歩で必ずしも組織が適合していなくとも移植できるようになっています。それも含めて移植を受ける患者の選択は、極めて公平に行われます。 脳死以外でとおっしゃいましたが、人間が死を迎えるとき、「脳死」になるのは1%未満だと言われています。人はめったなことでは脳死にはなりません。 心臓死でも、腎臓などは移植できます。(酸素の欠乏に弱い肝臓は、心臓死により呼吸が止まって酸素の供給が閉ざされたとたんに移植には適さなくなります) ですから、腎バンクと角膜のアイバンクは昔からあって心臓死された方からの移植が行われていました。 心臓死では肝臓や心臓は移植できませんでしたから、臓器移植法によって脳死を人間の死と認めるようになり、それから脳死移植ばかりが新聞記事になりますから、昔からある心臓死移植を知らないという現象が起きています。 生体移植は、肉親同士に限ります。恋人にも恩人にも提供できません。肉親だけです。 骨髄移植は、健康な人の健康な「骨髄液」を注射針で採取して患者に点滴するものですが、健康体でなければいけませんから、ここの例え話には、あてはまりません。 なお、死後に臓器を提供するかは、家族(遺族)の考えが最終的に尊重されます。 当人は脳死提供すると意思表示しているが、家族が「きれいな体で葬りたい、遺体に傷つけるのはいやだ」と言えば提供はされません。 また「脳死提供と言っているが、それは納得できない、心臓死まで待って提供する」という気持ちも尊重されます。 (ふつうは心臓が止まって酸素が行かなくなり、酸素欠乏には一番弱い脳が死にます。それから細胞によって強い弱いがあり、次第にすべての細胞が死にます。脳死はめったにないことです) ただ、当人が「臓器提供はしない」(冒頭の3)と言っているのに提供することはできませんし、当人が「脳死はいやだが心臓死で提供する」(冒頭の2)と言っているのに、どせ提供するなら脳死の方が多くの人の役に立つと、そういうふうに当人の意思に反することはできません。 まだ書くスペースがあるので、蛇足ながら その患者が脳死なり心臓死を迎える病院と、社団法人臓器移植ネットワークは全く別です。 死をみとった病院が、臓器提供の仲介をするわけではありません。 入院していた病院で主治医が、強制や誘導ではなく、「臓器移植を検討されるならば、ネットワークに連絡しますよ」とだけ言います。家族遺族が話を聞きたいと言った場合のみ、臓器移植ネットワークのコーディネーターが呼ばれて駆けつけ、説明し、そのコーディネーターも座をはずして家族だけの話し合いを行い、再説明を行ったりして、家族全員の同意が形成されるのを待って、するしないの結論に至ります。その日その場で終わるとは限りません。 それから社団法人臓器移植ネットワークから臓器摘出医師が派遣されるのです。
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- poser_killer
- ベストアンサー率12% (4/33)
まず検体取られて適合するかの検査をされる。 親子でも適合しないものも多々ある。だから指定不可能。 親子間で移植しないと死ぬくらいのもので、適合すれば可能 親類身内は不可。たしか一等親のみ。 骨髄なんかは親子間で指定は出来たが、親子間でも合わない場合が多い。 せいぜい出来るのは、誰にでも移植できて、血液とか拒否反応とかまったく関係のない網膜だけ。 網膜も生体間移植する必要もなくなってきているからね。
補足
親子でも適合しないのですか。知りませんでした……。自分の無知が恥ずかしいです。 ご回答ありがとうございました。
- 150715
- ベストアンサー率19% (841/4396)
基本的に順番です。 (生体移植は親族間の移植になりますのでこの限りではありません) 例えば、あなたがある人に「臓器を提供したい!」と言ったところで、 適合が合うかどうかもわかりませんからね。 ちょっとうろ覚えですが、角膜移植に関しては、親族などへの優先移植が 可能だったかと思います。
お礼
適合などがあるとは、恥ずかしながら全く知りませんでした。もう少し調べてみます。 ご回答ありがとうございました。
お礼
詳しく教えて頂いてありがとうございました。 ドナカードを持とうかと悩むときがあるのですが、いざそうなるとまるで自分がまだ高校生なのに死ぬ可能性があるといっているようで怖くて持てません。 実際、脳死状態の方がどんな状態なのか、本当に意識はないのかも分かりませんし……。 デリケートな問題ですが、だからこそかルールは本人の意思を最優先ととてもシンプルなのですね。 大変参考になりました。感謝です。