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長期金利が↑=債券価格が↓の理由。素人です

長期金利が上昇すると、債券価格は下がるらしいのですが、 どのサイトを調べても、内容が難解で理解できません。 そもそも、債券の価格が上がったり下がったりというコンセプトからわかりません。 本当に素人なので、「償還」や「債券先物価格」などの言葉が 全く頭に入ってきません。 学校のリポートで書かないといけないんですが、 1ツ調べると5ツわからない言葉が出て来る感じで、困っています。 わかりやすく教えていただけますでしょうか。 よろしくお願いします。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • poomen
  • ベストアンサー率34% (784/2278)
回答No.3

・債券とは日本では市場に大量に流通している長期国債(10年国債以上)を指しています。で、国債とは返済までの期限(償還期限)を明記した「国の借金証書」です。 ・「償還期限」を過ぎた国債を国の窓口に持ってゆくと額面の現金を払ってくれます。10年国債は10年後に償還しますという意味の国債です。 ・国債には当然金利がつきます。この場合利率ではなく「定額」と考えて下さい。つまり国債を所有しているだけで半年毎に「一定額の利息」を受け取ることが出来ます。 ・よって国債は銀行に預金するのと同様な「貯蓄」の手段としても使われます。また、株式市場が低迷していて株を買ってもたいした値上がりや配当が期待できないな場合には、それに代わる低リスクの「投資」先としても利用されます。 ・国債を購入することは「預金」と「投資」の手段として有効である。というかそれがほとんど。 ・ところで、国債は大量に流通しているため非常に流動性が高い(換金しやすい=売買しやすい)という特徴があります。売買のための場が国債市場です。毎日大量の国債が売買されます。 a.売られる理由は「償還期限まで時間があるが、今すぐ現金化したい」等々 b.買われる理由は「投資先、預金先」として国債を利用したい等々 ・もしギリシャの様に「デフォルト=償還の約束が反故にされる」という噂が高まれば、誰もが手持ちの国債を売却しようとします。そうなると国債市場で供給>需要となり、当然国債価格は下落します。この場合、すでに回答済みの計算式の様に、一定額の利息をもらえるのに必要な国債の価格が下がるわけですから「利回り」が上昇します。 ・国債の流通量と金額というのは膨大で圧倒的ですから、この国債市場での売買価格の変化=利回り=利率の変化はすべての長期金利に影響を及ぼし、いわばその国の「長期金利の指標」となります。 ・もし国債価格が下落した場合、一般にその他の長期金利は上昇します。一例として銀行の長期預金の金利を考えてみましょう。  国債価格の下落と利回りの上昇という状況にあたって、銀行が長期金利を放置しておくと、市場の余剰通貨が一斉に利回りが高い国債購入へと向かいます。場合によっては銀行預金を解約して国債を買うという事態さえ生まれます。それを防ぐには、国債の利回りの上昇に応じて、預金金利を引き上げざるを得ません。 ・こうして理由はなんであれ、国債の市場価格の下落によって生じた国債の利回りの上昇は、それ以外の長期金利の上昇につながります。 ・逆になにかの理由で国債以外で、例えば銀行金利などの「長期金利の上昇」がおきた場合の国債価格について考えてみます。  この場合、国債を預金と見なしても投資と見なしても、国債以外の「金利の高い商品=銀行預金など」へお金が流れます。その場合の現金調達は国債の売却でまかなわれます。つまり国債価格は下落します。これで国債以外の商品の長期金利の上昇が、国債価格の下落につながることは説明できます。  ただしこれは例外的です。 ・一般に国債価格の下落が長期金利の上昇を生む、のであってその逆は例外的です。 ・最後に国債価格が下落した場合の国民経済への影響ですが、 a.経済活動は停滞します・・・金利の上昇は企業の設備投資を抑制するし、住宅ローンの利用者も減る b.国家財政が行き詰まります・・新たに国債を発行しようとしたら「一定額の利息」を値上げしなければなりません。つまり金利の高い国債を発行しなければなりません。そうすると買い手は付くでしょうが、将来的に国家の歳入に占める国債償還費用が増えて、歳出の自由度が減ります。ローンの支払いが多くなり過分所得が減るのと同じ理屈です。 c.もしギリシャの様にデフォルトの噂が高まれば国債価格は暴落を続け、利回りは上がり長期金利は途方もなく上昇します。釣られて短期の金利も上昇します。もはや経済活動がストップするレベルとなるでしょう。  歳入が減りますので財政状態が苦しくなりますが、もはや国債を発行して歳入を確保することが出来ません。デフォルトになりそうな国債を買う馬鹿はいませんし、買ってもらうには金利をさらに上げる必要があります、しかしそれはさらにデフォルトの可能性を高めるだけです。  よってギリシャでは国内だけでは解決できないために、他国からの財政援助を仰ぎ、国家を維持運営するのに最低限必要な歳入だけは他国の援助で確保している状態になっているわけです。  以上です。

DJS
質問者

お礼

大変詳しくご回答いただいて、ありがとうございました! とてもわかりやすかったです。ありがとうございました。

その他の回答 (2)

  • hbafe88
  • ベストアンサー率18% (60/325)
回答No.2

今の日本で説明します。 10年国債が1.5%で発行されてます。 100で1.5の利息です。 金利が3%なったとします。 すると1.5%の時価はいくらになるか計算します。 1.5:100=3:時価です。 時価=3*100÷1.5=50 10年国債がここ十年平均1.5%で発行されました。 10年国債が3%で発行されるといままでの国債時価は半分となってしまします。 1000兆円売る資金があれば500兆円もうかります。 こんなおおいい資金がありませんよね。 ギリシャ、ポルトガルなら可能なわけです。

DJS
質問者

補足

すいません、下記の部分がわかりませんでした。 本当に申し訳ありません。 「1.5%の時価」(1.5%の時価は1.5%ではないのですか?) 「1000兆円売る資金があれば500兆円もうかります。」(それまでの説明を理解していないので、つながりがわからず) 「ギリシャ、ポルトガルなら可能なわけです。」(同上)

  • FEX2053
  • ベストアンサー率37% (7991/21371)
回答No.1

すげー単純化して言います。 債権とは例えば「1年先に利息含めて11,000円返すから、 今10,000円くれ!」って言う証書です。この証書を「買う」 人から見れば、これは「今10,000円預ければ、1年後に 11,000円になって戻ってくる預金と同じ」なので、この 債券の利回りは10%になります。 一方、この債権を「売る」方から見れば、「今、10,000円 もらえる」んですから、債券価格は10,000円です。 ただ、この「債権」、「本当に1年後に11,000円返ってくる かどうか」は誰にもわかりません。信用が置ける企業とか 国ならいいんですが、今のギリシャみたいに、「1年後に どうなるかわからない」所が売っていたりすると、怖くて 誰も買わないんですね。 仕方ないので「売る」方は「しゃーない、今受け取るのは 9,000円で良いから買ってくれぃ」と値引きします。結果 「売る」方の価格=債券価格は9,000円に下がるんです。 一方、この債権を「買う」方から見ると、今9,000円を払え ば、1年後に11,000円になるんですから、年利22%という 「高利回り」の債権になるわけです。 要は債権を「売る」方から見たものが「債券価格」、債権を 「買う」方から見たものか長期金利、ということですね。 実際にはもっとややこしい評価方法をするのですが、 基本的な発想はこういう感じです。

DJS
質問者

お礼

ありがとうございます!すごくわかりやすかったです。 長期金利と債券価格は、1つのモノを裏側と表側から見た言い方なんですね。 そもそも別物だと思っていたので、すごく難しかったのですが、とてもよくわかりました。ありがとうございました!!!!

DJS
質問者

補足

あれ?ちょっとわからなくなってしまいました。 「債権の値引きする=債権価格が下がる」と、「高利回りになる=長期金利が上がる」というのはわかったのですが、 逆に「長期金利が上がる」と「債権が下がる」のはなぜですか? どうもすいません。

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