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長期金利について。素人です
長期金利は、国債の金利とほぼ同じだと認識しています。 そして、長期金利が上がると、銀行等から借金している企業の利子も膨らみ、 結果として企業経営を圧迫する、と思ってます。 ここでわからないのが、なぜ国債の金利が上がると、企業の借金の利子も膨らむのか? ということです。 素人から見ると、この二つは一見関係ないように見えます。 学校のレポートで調べているのですが、入門レベルの優しい説明がなくて困っています。 よろしくお願いします。
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- Jonny_desu
- ベストアンサー率22% (192/859)
金利には二種類あります。 すなわち、相対で決まる金利と市場で決まる金利です。 相対とは相手と相談して双方納得して決めるということですが、ではその時何を元に決めるかというと市場の金利であり、その代表が国債金利=長期金利です。 そのほかにも市場で決まる金利があり、例えば金融機関同士がお金をやりとりする金利などが存在します。 各金融機関はこれらの市場金利を元に短期プライムレート(短プラ)という指標を設定しています。 長期金利が上昇すれば、短プラは市場金利を元に作った指標ですから、その上昇に合わせて見直されることになります。 企業が金融機関から融資を受ける方法は大きく二種類です。 すなわち、手形貸付と証書貸付です。 手形貸付は、融資を受ける際に銀行宛に手形を振り出し、返済期日が来るとその手形が決済されて返済するというものです。 通常一年以内の期日で振り出され、融資金額は手形と引き替えに入金され、金利は毎月口座から引き落とされます。 当然この金利は短プラに基づいて決定されます。 この手形貸付は、返済期日(手形期日)が訪れるタイミングで同額の手形を再度振り出し、返済と同時に再度借入を行い、融資残高は減らさないのが日本の商取引では一般的です。 ただ金利は更新の度に、その時点での短プラを元に決定されますので、 「国債の金利が上がると、企業の借金の利子も膨らむ」 ということになります。 もう一つの融資、証書貸付は、融資契約の際に「市場金利が変化したら、金利もそれに連動して変化させる」という文言を入れて契約されているので、問答無用で 「国債の~」 となります。
>なぜ国債の金利が上がると、企業の借金の利子も膨らむのか? 基本的には個人のローンと同じです。(借金は借金ですから。) 変動金利(の借金)なら長期金利が上がれば利払いが増えます。 固定金利ならその心配はないですが、当然ながら変動金利より金利は高いですし、企業なら(無借金経営でもなければ)いずれ「(より高い金利での)借り換え」が必要になります。 固定と変動のどちらを選ぶかは個人のローンでも企業の設備投資(や運転資金)でもどちらも(人が行うことですから)同じような心理が働きます。 詳しい解説は「ローン 金利 リスク」などのキーワードで検索されてみてください。
お礼
お礼が遅れて申し訳ありません。どうもありがとうございました。
- gokakukei
- ベストアンサー率18% (40/218)
例えば、国債は10年後に100万円を受け取る権利を現在92万円で販売するというものです。100万円を受け取る権利を現在92万円で買えるということは年利で約1%という計算になります。これが日々市場で売買され、国債が買い傾向となると結果として長期金利は低下し、売り傾向となると長期金利は上昇するということとなります。そして新規発行分はこの金利が参考にされます。 銀行が国債を買う場合銀行の立場としては国にお金を貸付している(投資している)ということにないます。例えばそこにDJSさんが会社を作り事業を行うので年利2%でお金を貸してくださいと現れれば、銀行は1%を提示する国よりも2%の高利率を提示するDJSさんへお金を貸し付ける(投資する)方を選ぶでしょう。 国債発行は理念として民間の需要を奪ってしまうことのないように、常に最小限の発行に留められています。単純にいえば常に民間債権より低い利率になるように低利率が提示されて販売されています。(1000兆円近くの国債を発行している日本で「国債は常に最小限の発行」というと不思議に思われる人も多いですが、国際的に見ても超超低金利が長らく続いており、その事がこの実態を指し示しています) 企業や個人が変動金利でお金を借りている場合、民間で資金需要が高まれば(つまりは利子が高くてもいいからお金を借りたいという人が増えれば)、国債は売られ長期金利は上昇するという結果をもたらします。国債の長期金利は多くの人が金利の指標としていますが、「(×)長期金利が上昇したから、企業の借金の利子も膨らむ」という事ではなく「(◯)民間の資金需要が高まったから、変動金利の利子率も高まり、国債の長期金利も結果として上昇する」ということになるわけです。 とある企業の借金利子が膨らみ企業経営を圧迫している直接的原因は、他の企業などが高利率でもよいからお金を借りたい という需要の高まりから来るものです。 たまに結果と原因を逆転して捉えている人がいますので、そういう人の解説が質問者さんを混乱させているのでしょう。
お礼
お礼が遅れて申し訳ありません。どうもありがとうございました。
- ueda21
- ベストアンサー率15% (82/542)
非常に単純化した要因として物価上昇を見てみます。 物価上昇が1%あると予測したとします。 その時銀行が企業に貸し出したとします。 一年でそのまま返されても物価が1%上昇していれば資産としての現金は1%目減りしたことになります。 これは国債でも同じで国にお金を貸し出しているわけです。満期で現金を返されされても物価が1%上昇すれば資産としての現金は1%目減りします。 そのためその分を金利に上乗せすることになりその部分では連動要因と考えられるということだと思います。
補足
ありがとうございます。 ご回答の理論は理解できた気がするのですが、 それがどう「長期金利が上がる」→「銀行等から借金している企業の利子も膨らむ」という構図になるのかが分かりませんでした。 具体的に言うと、最後の1文が、それまでの解説とどうつながっているのかわかりません。 理解が悪くて大変恐縮ですが、再度教えていただけると大変助かります。
- denden321
- ベストアンサー率27% (88/322)
銀行としては集めた預金を貸出して収益を上げているのだから、 安全資産の国債の金利が上昇すれば、一般企業向けの貸出し金利は、 一定のリスクを背負う以上、国債の金利に上乗せして貸出すことになる。 >優良な貸付先が増える >→ 金利が上がる >→ 銀行が貸し出しを増やそうとする >→ 国債から貸付への資産シフトが起こる=国債が売られる=国債の価格が下がる=国債の金利が上がる 今現在、銀行は融資が伸びないから国債を大量に保有しているので、 融資を一気に増やそうとすると、国債を売って受取ったお金を融資に回そうとします。 国債が売られるので、国債の価格が下がり、金利が上昇します。 (この部分は面倒なので、「国債 価格 金利」で検索してください。) ですが、現実には日銀が国債を買い支えて金利を安定させようとするでしょうから、 上記のような融資を増やすために、銀行が国債を保有しようとすることはないでしょう。
お礼
ありがとうございます。 最初の3行でかなり見えました。どうもありがとうございました。
- at9_am
- ベストアンサー率40% (1540/3760)
銀行はお金を貸し付けて利ザヤで儲けているが、銀行のもつ資金は限度がある。 優良な貸付先が増える → 金利が上がる → 銀行が貸し出しを増やそうとする → 国債から貸付への資産シフトが起こる=国債が売られる=国債の価格が下がる=国債の金利が上がる 実際には、銀行の貸付を増やために国債をより多く所有しようとするため、↑は間違いなんだけれどもね。
補足
ありがとうございます。 一応確認なのですが、「国債の金利が上がると、企業の借金の利子も膨らむ」のではなく、「企業の借金の利子が膨らむと、国債の金利が上がる」という、逆の流れなのでしょうか?
お礼
お礼が遅れて申し訳ありません。どうもありがとうございました。