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宮本武蔵の五輪書の中の一説について
米国人の友人に尋ねられて困っています。 “Do nothing that is of no use” にあたる、正しい原文を日本語でわかる方がおられたら 教えてください。 日本語の訳ではなく、知りたいのはもともとの原文です。 もし、わかる方がおられたら宜しくお願い申し上げます。
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こんにちは。 私は、自称「歴史作家」です。 >>“Do nothing that is of no use” 日本語で訳すと、 「役にたたぬ事をせざる事」・・・とでも言うのでしょうか・・・。 「五輪書」の「巻末・第九」にあります。 第九に役にたたぬ事をせざる事 大形如此おおかたかくのごとき理を心にかけて兵法の道鍛錬すべき也。此道に限りて、直なる所を広く見たてざれば、兵法の達者とは成りがたし。此法を学び得ては一身にして二十三十の敵にもまくべき道にあらず。先づ気に兵法をたえさず、直なる道を勤めては、手にても打勝ち、目に見る事も人にかち、又鍛錬をもつて惣体自由そうたいやわらかなれば、身にても人に勝ち、又此道に慣れたる心なれば、心をもつても人に勝ち、此所に至りてはいかにとして人にまくる道あらんや。又大きなる兵法にしては、善人を持事にかち、人数をつかふ事にかち、身をただしくおこなふ道にかち、国を治むる事にかち、民をやしなふ事にかち、世の例法 をおこなひかち、いづれの道においても人にまけざる所をしりて、身をたすけ名をたすくる所、是兵法の道也。 正保二年五月十二日 新免武蔵 寛文七年二月五日 寺尾夢世勝延 山本源介殿 現代訳: 第九 役に立たないことはしないこと だいたいこのようなことを心がけて、兵法の道を鍛錬すべきである。この道に限っては、広い視野に立って真実を見極めなければ兵法の達人にはなりがたい。これを会得すれば、一人でも20、30の敵にも負けないのである。まず、気持ちに兵法を忘れず、正しく一生懸命鍛錬すれば、まず手でも人に勝ち、見る目においても人に勝つことができる。鍛錬の結果、体が自由自在になれば体でも人に勝ち、この道に心が慣れれば心でも人に勝つことができるのである。兵法を学んでこの境地にたどりついた時は、すべてにおいて人に負けることはありえない。また、集団の兵法では、有能な人を仲間に持つことで勝り、多くの人数を使うことに勝り、わが身を正すことで勝ち、国を治めることでも勝ち、民を養うことでも勝ち、世の秩序を保つことができる。何事においても人に負けないことを知って、身を助け名誉を守ることこそ、兵法の道である。 次のサイトに出ていますよ。 http://yururi.aikotoba.jp/samurai/spirit/gorin.html
お礼
大変詳しく回答頂きありがとうございました。 本当に助かりました。 ご紹介頂いたサイトも活用させて頂きます。